いすゞ・ヒルマンミンクス
概要
トラック・バス専業メーカーだったいすゞにおいて、乗用車分野進出の先駆けとなった自動車である。なおボディの製造は当時の三菱日本重工業(現・三菱重工業)が担当していた。
ラインナップにはセダンのスーパーデラックス、スタンダードの他に、2ドアのライトバン(ワゴン型)であるヒルマンエキスプレスがあった。
日本では「ヒルマンミンクス」と続けて称されることも多いが、「ヒルマン」は元は独立メーカーの社名でルーツグループ傘下に入った後は同社の大衆車 - 中級車ブランドとなっており、「ミンクス」はヒルマンの量販車種のネームとして1930年代から30年以上にわたって用いられた、伝統ある車名である。日本でポピュラーな1956年(昭和31年)からのモデルは、レイモンド・ローウィ事務所によるスタイリングである。 2代合計生産台数は5万7729台[1]
生産終了後も、「ミンクス」の名称は初代ジェミニのグレード名としてしばらく使用されていた。
歴史
初代 PH10型(1953年-1956年)
| いすゞ・ヒルマンミンクス(初代) PH10型 | |
|---|---|
![]() | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1953年 - 1956年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 4人 |
| ボディタイプ | 4ドア セダン |
| パワートレイン | |
| エンジン | 1.3L 水冷直列4気筒 SV |
| 変速機 | 4速MT |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,362 mm |
| 全長 | 4,000 mm |
| 全幅 | 1,575 mm |
| 全高 | 1,524 mm |
| 車両重量 | 956 kg |
2代目 PH100型(1956年-1964年)
| いすゞ・ヒルマンミンクス(2代目) PH100型 | |
|---|---|
![]() フロント(1958年製) | |
![]() フロント(1961年製) | |
![]() リア | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1956年 - 1964年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 6人 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン |
| 駆動方式 | FR |
| パワートレイン | |
| エンジン | GH150 1.5L 水冷直列4気筒 OHV |
| 最高出力 | 62 PS/4,600 rpm |
| 変速機 | 4MT |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,438 mm |
| 全長 | 4,140 mm |
| 全幅 | 1,543 mm |
| 全高 | 1,510 mm |
| 車両重量 | 1,065 kg |
| 系譜 | |
| 後継 | いすゞ・ベレル |
エンジンも改良が進み、低回転域のトルクを増し、扱いやすさが向上した。品の良いスタイリングによって当時のオーナードライバーからの人気が高く、車格上の後継モデルとなるベレルや、量販小型車(いわゆる大衆車)のベレットがそれぞれいすゞの自社開発で登場した後も1964年(昭和39年)まで長期にわたって生産された。
いすゞの生産工程における品質管理水準は当時、すでに相当高度になっていた模様で、1958年(昭和33年)4月に訪日した際にいすゞ製ミンクスを実見したイギリスの自動車評論家ロナルド・バーカーは、イギリス本国製のミンクスと比較して「日本製の方が細部の仕上げとたてつけがよいように見受けられた。」[2]と後年記述している。
- 1956年(昭和31年)9月 - ヒルマン・ミンクスMk VIIIのノックダウン生産開始、徐々に国産化率を高め、翌年には国産化が完了。
- 1958年(昭和33年)1月 - 一部改良。パワーアップし、スーパーDX追加。
- 3月 - Std(スタンダード)を追加。
- 6月 - マイナーチェンジ。ヒルマン50周年記念車ジュビリーを追加。
- 1959年(昭和34年)10月 - マイナーチェンジで1,500 ccへ排気量アップ。
- 1960年(昭和35年)10月 - ハイスタイルを追加。
- 1961年(昭和36年)10月 - マイナーチェンジ。
- 1962年(昭和37年)10月 - 一部改良。
- 1963年(昭和38年)4月 - パワーアップ。
- 1964年(昭和39年)
- 4月 - 生産終了。
- 6月 - 販売終了。
後継車
- ヒルマンミンクスの製造で蓄積したノウハウを投入したいすゞ・ベレルが事実上の後継車として登場した。
出典
外部リンク
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