ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件
『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』は、橋本治の推理小説。1983年に初版が徳間書店より刊行。2022年12月15日に復刊(集英社)。
| ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件 | ||
|---|---|---|
| 著者 | 橋本治 | |
| 発行日 |
1983年8月31日 2022年12月15日(復刊) | |
| 発行元 |
徳間書店 集英社(復刊) | |
| ジャンル | 推理小説 | |
| 国 |
| |
| 言語 | 日本語 | |
| 形態 | 四六判 | |
| ページ数 | 576 | |
| コード | ISBN:978-4-8342-5358-0 | |
|
| ||
| ||
あらすじ
東大文学部卒でイラストレーターになった田原高太郎のもとに美大卒でライターのガールフレンド・理梨子が探偵業の依頼を持ってきたので、依頼先のある一家を訪れると殺人事件が発生。田原は殺人事件の推理とともに、自分の少年期を内省する。
備考
タイトルは、ヴォネガットの『タイタンの妖女』に登場する児童書『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども大百科』からの引用で、冒頭にも同書から「時間等曲率漏斗」についての記述が引用されている。本作品は他にも、フィリップ・K・ディックの『宇宙の眼』[1]や村上春樹の『羊をめぐる冒険』[2]や漫画『パタリロ!』[3]などの一節が銘句として引用されている。ちなみに、この架空の児童書のタイトルは、橋本の没後に刊行された小説『人工島戦記』のサブタイトルにも使われている。
評価
仲俣暁生は、青春推理小説の傑作として絶賛している[4]。仲俣は、復刊版の解説も手掛けていて、解説文のタイトルは"十年の時を隔てた二つの「政治小説」――『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』"であり、そこで次のような記述を残している。"「では、これから私たちは「なにをしたらよい」のか。その答えは、十年の時を隔てたこの二つの「政治小説」のなかにすでに書き込まれている。」"[5]。
樋口尚文は『愛のテーマ・序曲 橋本治の研究読本』(北宋社)所収の「死の病い・謎解き」という論稿[6]で、推理小説に対して自己言及的な「推理小説論的推理小説」といった趣の前半しか面白くない、と批評している。
書誌情報
- 『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』集英社、2022年12月15日発売、四六判、576ページ、ISBN:978-4-8342-5358-0
脚注
- 当該書264ページ
- 当該書279ページ
- 当該書215ページ
- 1983年の廃墟とワンダーランド――橋本治という未完の「小説家」について - note
- amazon
- 『愛のテーマ・序曲』129ページ~134ページ
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.