アティテュード (雑誌)

『アティテュード』(英語: Attitude、attitudeと小文字で書くこともある) は、ストリーム・パブリッシング・リミテッドによって刊行されているイギリス発のゲイ向けのライフスタイル雑誌である。世界中で発行されており、App StoreではiPadやiPhone、Android MarketではAndroid向けにも配信されている。1994年5月に初版が発行された。 2011年3月以降からはタイ版が発行されている。2017年2月にはベルギー、オランダ版も出版された。

アティテュード
編集者 クリフ・ジョアノー
カテゴリ ゲイ、男性誌
刊行頻度 月刊
発行部数 11,000部(電子版のみ)と紙媒体(冊数は公開されていない) [1]
創刊号 1994年5月 (1994-05)
発行元 ストリーム・パブリッシング・リミテッド
国 イギリスの旗 イギリス
拠点 ロンドン
言語 英語
ウェブサイト http://attitude.co.uk/
ISSN 1353-1875

所有権の歴史

『アティテュード』は、1994年よりリチャード・デスモンドが経営しているノーザン・アンド・シェルによって発行された[2]。2004年までに何度か所有者が代わった後、2016年9月にはストリーム・パブリッシング・リミテッドによって買収された[3]。2012年10月に、ストリームのオーナーであるダレン・スタイルズは、本誌を買収する以前に、この雑誌の商標のためのアティテュードアワードを開始した。また、2013年8月に「ゲイ向け高級ライフスタイル雑誌であるWing」を英語で発行する権利を、アムステルダムを拠点としていた経営者(ザ・メディアマンション)から獲得した[3][4]。

内容

『アティテュード』の表紙には、同性愛者、また異性愛者の著名人両方が登場している。2017年1月の時点では、280号ほど刊行され、300以上の著名人が表紙を飾った。また、半分以上の表紙が同性愛者の著名人である。

表紙になった著名人は、ウィリアム王子、ボーイ・ジョージ、マドンナ、デビッド・ベッカム、レディー・ガガ、トーマス・デーリー、ルポール、トム・ハーディ、アダム・ランバート、マーク・ウォールバーグ、アンドルー・スコット、トニー・ブレア、ダニエル・ラドクリフ、ヒース・レジャー、サシャ・バロン・コーエン、デーヴィッド・キャメロン、エド・ミリバンド、スパイス・ガールズ、テイク・ザット、ジェームズ・フランコ、ドミニク・クーパー、ニック・ジョナス、カイリー・ミノーグ、マリリン・マンソン、エルトン・ジョン、マクフライ、ルパート・エヴェレット、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョージ・マイケル、ルーファス・ウェインライト、ウィル・ヤング、クリスティーナ・アギレラ、ジョン・バロウマン、ベス・ディットー、シザー・シスターズ、リアム・ペインなどが挙げられる。本誌は、これらは世界で唯一の独占取材であることをうったっている。10月13日には、アラン・チューリングの特集号をアティテュードアワード版で刊行した。

トニー・ブレア首相はイギリス選挙の前日の2005年5月に、『アティテュード』のインタビューに初めて答えた。今までに、首相に就任している者がゲイ雑誌のインタビューに答えたのはこれが初めてのことであった[5]。2009年5月には、彼は『アティテュード』の創刊15周年を祝うために2度目のインタビューに答えた[6]。また、彼はローマ教皇の同性愛者に対する否定的な態度を批判し、宗教指導者として「考えを改める」必要があると主張した[7]。

2010年2月、元保守党党首のデーヴィッド・キャメロンは、本誌の表紙を飾り、インタビューに答えた[8]。

2009年8月、ハリー・ポッターシリーズの主役を演じたダニエル・ラドクリフは、初めてゲイの雑誌のインタビューに答えた。彼は本誌にて、イギリスの政党である自由民主党の支持を表明した[9][10]。

2016年、ウィリアム王子は本誌で、イギリス王室の一員として初めてゲイ向けの雑誌で単独の表紙を飾った[5]。彼は、同性愛、両性愛、性同一性障害、トランスジェンダーに対する嫌悪などによるいじめを受けたり、その結果、精神衛生上の問題が生じてしまった経験を持つ、9名のLGBTの人々と面会した。この特集号はBBC、NBC、ITN、Sky Newsなどを含む世界中のニュースやメディアで主要な話題となった[11][12][13][14]。

この雑誌の寄稿者は、ジュリー・バーチル、デヴィッド・ファーニッシュ、マーク・シンプソン(初期の頃の主要なコラムニスト)、ティム・ティーマン、ジャッキー・コリンズ、マット・ルーカス、ボーイ・ジョージ、ラッセル・T・デイヴィス、グレアム・ノートン、ジ・オーディナリー・ボーイズのプレストン、ブルース・ラ・ブルース、写真家のヴォルフガング・ティルマンスなどである。

評価

2005年には元編集者のアダム・マッテラが、BSMEアワードにて年間の男性誌部門の最高編集者に選ばれた。この賞にて、ゲイ向け雑誌の編集者が受賞したのはこれが初の事例である[15]。

Audit Bureau of Circulations(ABC)が公表した、本誌の2013年7月から12月にかけての電子版の発行部数は9,966冊となった[1]。どのゲイ雑誌もABCにおいて売り上げ部数を公表したものはなかった(ただし『ベント』はしばしば売り上げを明らかにしており、2004年にABCが行った調査によると42,347冊であった。)[16]。しかし、『プレス・ガゼット』は『アティテュード』をこの部門において最高の売り上げを誇っている雑誌に選んだ[17]。

グローバル版

タイ版

GMMインター・パブリッシングは『アティテュード』のタイ版を2011年3月から発行し始めた。この雑誌では、タイの主要な有名人を取り上げている。例としては、マリオ・マウラーやナデート・クギミヤなどがいる。この影響により、タイの写真家ハルハン・アイリーによってタイ限定で、「僕らが好きなストレートの男性」というコラムを開始した。2013年初期に彼がこの雑誌でのコラムをやめるまでは、特集されることが、モデルとしてのファッション業界での更なるキャリアを形成するきっかけとなった。

脚注

  1. “Attitude – circulation”. ABC (2014年1月31日). 2014年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月1日閲覧。
  2. Wells, Matt (2004年4月26日). “Mag that made it cool to be gay” (英語). the Guardian. 2018年5月17日閲覧。
  3. “Attitude acquisition | Stream Publishing”. www.streampublishing.net. 2018年5月17日閲覧。
  4. Sweney, Mark (2012年3月27日). “Vitality Publishing sells Attitude magazine to new company” (英語). the Guardian. 2018年5月17日閲覧。
  5. “Prince William To Pose For Gay Magazine 'Attitude'” (英語). https://uk.news.yahoo.com/prince-william-to-pose-for-gay-magazine-attitude-090802881.html 2018年4月27日閲覧。
  6. “Blair questions Papal gay policy” (英語). (2009年4月8日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/7987566.stm 2018年4月27日閲覧。
  7. “Blair questions Papal gay policy”. BBC News. (2009年4月8日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7987566.stm 2013年12月4日閲覧。
  8. “David Cameron criticised for ‘airbrushing his memory’ over gay adoption” (英語). PinkNews. https://www.pinknews.co.uk/2010/02/11/david-cameron-criticised-for-airbrushing-his-memory-over-gay-adoption/ 2018年4月27日閲覧。
  9. “ダニエル・ラドクリフ、英自由民主党はもう支持しない! - シネマトゥデイ” (日本語). シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0039137 2018年4月27日閲覧。
  10. “Potter star 'will vote Lib Dem'” (英語). (2009年7月27日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/8170288.stm 2018年4月27日閲覧。
  11. “Duke on cover of gay magazine Attitude” (英語). BBC News. (2016年6月15日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-36538678 2018年4月27日閲覧。
  12. “Prince William Appears On Cover Of Gay Magazine” (英語). Sky News. https://news.sky.com/story/prince-william-appears-on-cover-of-gay-magazine-10314480 2018年4月27日閲覧。
  13. “Prince William Appears on Cover of UK Gay Magazine” (英語). NBC New York. https://www.nbcnewyork.com/entertainment/entertainment-news/Prince-William-Appears-on-the-Cover-of-UK-Gay-Magazine--383089911.html 2018年4月27日閲覧。
  14. “Prince William 'makes history' as cover star of gay magazine Attitude” (英語). ITV News. http://www.itv.com/news/2016-06-15/prince-william-makes-history-as-cover-star-of-gay-magazine-attitude/ 2018年4月27日閲覧。
  15. Grew, Tony (2007年1月12日). “Attitude's January edition missing”. Pink News (London). http://www.pinknews.co.uk/2007/01/12/attitudes-january-edition-missing/ 2014年5月1日閲覧。
  16. “Bent – circulation”. ABC (2005年2月17日). 2014年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月1日閲覧。
  17. “Financial crisis as Attitude misses another issue”. Press Gazette (London). (2007年7月2日). オリジナルの2014年5月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140501194124/http://www.pressgazette.co.uk/node/38092 2014年5月1日閲覧。

参考文献

Padva, Gilad (October 2002). “Heavenly Monsters: The Politics of the Male Body in the Naked Issue of Attitude Magazine”. International Journal of Sexuality and Gender Studies (Springer Science+Business Media) 7 (4): 281–292. doi:10.1023/A:1020334829223. https://link.springer.com/article/10.1023/A:1020334829223 2014年5月1日閲覧。.


外部リンク

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