アデヤッコ

アデヤッコ(学名:Pomacanthus xanthometopon)は、キンチャクダイ科に属するの一種。インド太平洋熱帯海域に分布する。

アデヤッコ
若い個体
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: キンチャクダイ科 Pomacanthidae
: サザナミヤッコ属 Pomacanthus
: アデヤッコ P. xanthometopon
学名
Pomacanthus xanthometopon
(Bleeker, 1853)
シノニム[2]
  • Euxiphipops xanthometopon (Bleeker, 1853)
  • Holacanthus xanthometopon Bleeker, 1853
英名
blueface angelfish
yellowface angelfish

分類と名称

1853年、オランダ魚類学者であるピーター・ブリーカーによって Holocanthus xanthometopon として記載された。タイプ産地はスマトラ島であった。種小名は「黄色い額」を意味し、目の周りが黄色いことに由来する[3]

分布と生息地

モルディブ諸島からマレーシアインドネシア日本台湾フィリピンオーストラリアミクロネシアまでのインド太平洋東部に分布する[1]。日本では稀種で、慶良間諸島八重山諸島で少数が見られる程度。水深25 m未満のラグーンサンゴ礁岩礁に生息し、岩の間や海中洞窟の近くに多い。幼魚は洞窟内でよく観察される[2]

形態

幼魚

全長は通常25 cmで、最大で38 cmに達する。体は側扁した楕円形で、口は吻先のすぐ上にある。鰭は黄色で大きく丸く、青く縁取られる場合もある。背鰭は13 - 14棘と16 - 18軟条から成り、尾の直前にあり、基部には大きな黒点がある。黒点の中には青い斑点が散らばる。臀鰭は3棘と16 - 18軟条から成る。鱗は淡い青色で、黄色く縁取られるため全体では網目模様に見える。顔は黄色で、下側は青い線が密集しており、目の周りは濃い黄色。幼魚は6本の白い横縞が入り、尾鰭にも2本の青い横縞が入る。幼魚と成魚では別種のように模様が異なるが、体長7 - 12 cmで徐々に体色が変化していく[2]ロクセンヤッコの幼魚は本種の幼魚と似るが、本種は成長に伴い目の周囲がオレンジ色になる。

生態

単独またはペアで行動する。岩の割れ目などに沿うように泳ぐ。警戒心が強くすぐ隠れようとし、縄張り意識もかなり強い。尾索動物海綿動物藻類を捕食する[4]

人間との関係

観賞魚として人気が高く、「ブルーフェイス・エンゼル」という名で流通する。気が強く他の魚を追い回すこともあるが、丈夫なため初心者でも飼育できる。しかし流通量は少ない[1]

脚注

  1. Pyle, R.; Myers, R.F.; Rocha, L.A.; Craig, M.T. (2010). Pomacanthus xanthometopon. IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T165829A6143143. doi:10.2305/IUCN.UK.2010-4.RLTS.T165829A6143143.en. https://www.iucnredlist.org/species/165829/6143143 2024年3月2日閲覧。.
  2. Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Pomacanthus xanthometopon" in FishBase. March 2024 version.
  3. Order ACANTHURIFORMES (part 1): Families LOBOTIDAE, POMACANTHIDAE, DREPANEIDAE and CHAETODONTIDAE”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf and Kenneth J. Lazara (2020年7月21日). 2024年3月2日閲覧。
  4. Giuseppe Mazza. Pomacanthus xanthometopon”. Monaco Nature Encyclopedia. 2024年3月2日閲覧。

関連項目

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