アベコベガエル

アベコベガエル(Pseudis paradoxa)は、南米に生息するカエルの一種である[2]幼生オタマジャクシは、体長25cmと非常に大きいが、成体であるカエルは、オタマジャクシと比較すると約4分の1の大きさとなることからアベコベガエルと名づけられた[3]。なぜそんな成長をするのかははっきりと分かっていない。

アベコベガエル
アベコベガエル(成体)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amephibia
: 無尾目 Anura
上科 : アマガエル上科 Hyloidea
: アマガエル科 Hylidae
亜科 : アマガエル亜科 Hylinae
: Pseudis
: アベコベガエル P. paradoxa
学名
Pseudis paradoxa
(Linnaeus, 1758)
英名
paradoxical frog
アベコベガエルの成長

アベコベガエルの体色は、緑色で濃緑色またはオリーブ色の縞模様がある。アルゼンチン北部からパンタナルアマゾンギアナ地方を経て、ベネズエラとトリニダード島までの地域の池、湖やラグーンに生息しているほか、コロンビアマグダレナ川流域に隔離分布している。雌のカエルは水生植物に産卵する。

これらの両生類は、幼虫、小型の昆虫、無脊椎動物を食べる。夜行性で、生活の大部分を水中で過ごす。危険を察知すると、頑丈なつま先と関節を使って泥に潜って身を隠す。また、このメカニズムを使って、湖と池の底から食物を獲物を見つけ出す。

2008年3月、アルスター大学(イギリス)とUAE大学(アラブ首長国連邦)は、アベコベカエルが感染から身を守る働きをする皮膚に存在する成分であるpseudin-2に関する研究結果を発表した[4]。pseudin-2は、実験室条件下では膵細胞を刺激しインスリンを分泌させる働きがあり、それに伴う毒性がないことを発見した [5]。pseudin-2は、2型糖尿病の治療に役立つ可能性がある。

脚注

  1. Angulo, Ariadne; Baldo, Diego (2010). Pseudis paradoxa. The IUCN Red List of Threatened Species (IUCN) 2010: e.T55904A11385563. doi:10.2305/IUCN.UK.2010-2.RLTS.T55904A11385563.en. http://www.iucnredlist.org/details/55904/0 2017年12月26日閲覧。.
  2. Frost, Darrel R. (2013年). Pseudis paradoxa (Linnaeus, 1758)”. Amphibian Species of the World 5.6, an Online Reference. American Museum of Natural History. 2013年10月24日閲覧。
  3. Emerson, S. B. (1988). “The giant tadpole of Pseudis paradoxa”. Biological Journal of the Linnean Society 34 (2): 93–104. doi:10.1111/j.1095-8312.1988.tb01951.x.
  4. Abdel-Wahab, Y.H.A.; Power, G.J.; Ng, M.T.; Flatt, P.R.; Conlon, J.M. (2008). “Insulin-releasing properties of the frog skin peptide pseudin-2 and its [Lys18]-substituted analogue”. Biological Chemistry 389 (2): 143–148. doi:10.1515/BC.2008.018. PMID 18163889.
  5. Health | Frog skin diabetes treatment hope”. BBC News (2008年3月3日). 2013年10月9日閲覧。
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