エネルギー地形
物理学、化学、生化学において、エネルギー地形 (エネルギーちけい、英: energy landscape)とは、ある分子実体について有り得る全ての配座、もしくは相互作用を及ぼしあう分子群の相対位置に対して、対応するエネルギーレベル、通常はギブズエネルギーを与える写像をいう。
この考え方は、タンパク質フォールディングについて調べる際に有用である。理論的には、タンパク質は無限に近い数の配座を取り得るが、実際にはエネルギー地形上の最低点に相当する二次構造および三次構造をとるように折り畳まれる(これを「緩和」するとも言う)。タンパク質フォールディングにおけるエネルギー地形法の重要な概念は、フォールディングファンネル仮説である。
触媒分野においては、新しい触媒の設計や既存の触媒の改良において、望ましい反応を停止させてしまうような低エネルギー中間体もしくは高エネルギー中間体の生成を避けるためエネルギー地形が調査される[1]。
形式的定義
数学的には、エネルギー地形は各物理状態をエネルギーに対応づける連続写像 である。ここで、 は位相空間である。
脚注
- Chen, Shentan; Ho, Ming-Hsun; Bullock, R. Morris; DuBois, Daniel L.; Dupuis, Michel; Rousseau, Roger; Raugei, Simone (2014). “Computing Free Energy Landscapes: Application to Ni-based Electrocatalysts with Pendant Amines for H2Production and Oxidation”. ACS Catalysis 4 (1): 229–242. doi:10.1021/cs401104w. ISSN 2155-5435.
- Wales, David J. (2003). Energy Landscapes. Cambridge University Press. p. 68. ISBN 0-521-81415-4
関連項目
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