オボ
オボ
は、
群馬県
、
新潟県
に伝わる
妖怪
。同じ名前でも内容は全く異なる。
概要
群馬県
利根郡
柿平
イタチ
が化けたような妖怪で、人が道を歩いていると、足にまとわりついて歩く邪魔をする。放っておくととても歩くどころではないので、
刀
の下げ緒、
着物
の小褄などを切って与えることで足から離れさせることができるという
[1]
。
かつて、利根郡利根の山から小学校に通っている少年が、下校際に17時頃に山道を登り始めたところ、道端の草むらから赤ん坊の産声のような声が聞こえた。恐怖した少年が駆け去ろうとしたところ、声はますます大きくなった。ようやく家へ帰り着いて祖父に事情を話したところ、祖父が言うには、その声はオボの泣き声だということであった
[1]
。
新潟県
南魚沼郡
民族学研究所の書籍『綜合日本民族語彙』などに記述のある怪獣。まだ新しい墓を暴き、亡者の脳髄を食らうとされる。
山犬
のこととの説もあるが、人に姿を見せない神秘的な獣ともいわれる
[2]
[3]
。また、
佐渡島
では「
ウブ
」と呼ばれ、嬰児の死んだ者や、堕ろした子を捨てたものがなるとされ、大きな
蜘蛛
の形で赤子のように泣き、人に追いすがって命をとる。履いている
草履
の片方をぬいで肩越しに投げ、「お前の母はこれだ」と言えば害を逃れられるという。
[4]
脚注
今野円輔『日本怪談集 妖怪篇』
上、
中央公論新社
〈
中公文庫
〉、2004年、23-24頁。
ISBN
978-4-12-204385-5。
民俗学研究所編著
著、
柳田國男監修
編『綜合日本民俗語彙』
第1巻、
平凡社
、1955年、285頁。
茂木徳郎
著「妖怪変化・幽霊:事例篇」、渡辺波光・岩間初郎
編『宮城県史』
21巻、宮城県史刊行会、1978年、454頁。
村上健司
『妖怪事典』
毎日新聞社
、2000年、87頁。
関連項目
日本の妖怪一覧
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