オーケストラ・ニッポニカ

オーケストラ・ニッポニカ(英語: Orchestra Nipponica)は、2002年に設立されたオーケストラ団体。正式名称は、「芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ」(あくたがわやすし メモリアル オーケストラ・ニッポニカ)。

芥川也寸志メモリアル
オーケストラ・ニッポニカ
出身地 日本の旗 日本
ジャンル クラシック音楽
活動期間 2002年~
公式サイト http://www.nipponica.jp/

沿革

日本人の作品を演奏することを活動のひとつの柱としている[1][2]。演奏会にはプロ、アマチュア混成メンバーが出演し[3]、その演奏はライブCD[4]として市販されている。演奏に使用した楽譜や音源の一部は、東京音楽大学付属図書館に寄託され、「東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ・コレクション」として一般の利用に供されている[5]。2013年12月にはシンポジウム「日本の管弦楽作品の演奏譜に於ける課題と展望」を、東京音楽大学付属図書館と共催で開催した[6]。

2016年より野平一郎がミュージック・アドヴァイザ―に就任[7]。2019年1月には間宮芳生のオペラ『ニホンザル・スキトオリメ』の53年ぶり再演を果たし[8]、この公演は第17回佐川吉男音楽賞を受賞した[9][10]。また2021年7月18日の第38回演奏会「松村禎三交響作品展」は、2021年度第21回佐治敬三賞を受賞した[11]。

委嘱作品

オーケストラ・ニッポニカの委嘱した作品は次の通り。(凡例 作曲者: 作品名 (作曲年) 【初演年月日 会場 指揮者】)

管弦楽作品

  • 秦文琛: 「風月迭響」リコーダーと中国笙とオーケストラのための (2004) 【2004/10/3 紀尾井ホール 指揮:本名徹次】[12]
  • Do Hong Quan: オーケストラのための「Tro Mot (Act One)」 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13]
  • 藤田正典: オーケストラのための「いにしえの飛鳥へ」 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13][14]
  • 今井重幸: オーケストラのための「仮面の舞」第5番 (2007) 【2007/11/24 ハノイ・オペラハウス 指揮:本名徹次】[13]
  • H.G.Ranera: Philippine Symphonic Folksongs (2012) 【2013/2/9 マニラ・Cultural Center of the Philippines 指揮:下野竜也】[15]
  • 石田匡志: 交響曲第1番 (2012) 【2013/2/9 マニラ・Cultural Center of the Philippines 指揮:下野竜也】[15][16]
  • 陳明志: 御風飛舞 (2013) 【2013/7/14 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[17]
  • 久保禎: 乱声響楽~南九州歌謡による~ (2016) 【2017/2/19 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[18]
  • 中村透: 交響絵図「摩文仁~白き風車よ~」 (2016) 【2017/2/19 紀尾井ホール 指揮:野平一郎】[18][19]
  • 間宮芳生: 女王ざるの間奏曲 (2018) 【2019/1/27 すみだトリフォニーホール大ホール 指揮:野平一郎】[20]

室内楽作品

  • 陳明志: バスリコーダーと打楽器のための「樹(き)は静を欲すれど風止まず…」 (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 藤田正典: 中国琵琶と打楽器のための「砂丘の彼方へ」~今は亡き石井眞木に捧ぐ~ (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 南聡: 「星辰/擬態」中国琵琶のためのop.49-3 (2004) 【2004/10/5 台東区ミレニアムホール】[12]
  • 石田匡志: 「断章」:弦楽四重奏のための (2007) 【2007/11/22 ハノイ・L'Espace】[13]
  • Vu Nhat Tan: 雨季:弦楽四重奏のための (2007) 【2007/11/22 ハノイ・L'Espace】[13]
  • 久保禎: 弦楽四重奏曲「哀歌」 (2012) 【2013/2/8 マニラ・Philam Life Auditorium】[15]
  • M.P.Maramba: String Quartet (2013) 【2013/2/8 マニラ・Philam Life Auditorium】[15]

出典

  1. 生島美紀子『天才作曲家大澤壽人』みすず書房、2017、p.484
  2. 戸ノ下達也『音楽を動員せよ』青弓社、2008、p.9
  3. 日本の近現代音楽を聴こう!Vol. 7 日本の近現代作品の復活蘇演の歴史 ─ 「オーケストラ・ニッポニカ」インタビュー〔Naxos Music Library 特設ページ〕 2017年9月12日閲覧。
  4. オーケストラ・ニッポニカ ライブCDのご案内2016年4月4日閲覧
  5. 曲目一覧 東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ 2017年9月12日閲覧。
  6. 加藤のぞみ, 小沼純一, 生島美紀子, 沖あかね, 高木雅也, 奥平一, 林淑姫「シンポジウム報告 日本の管弦楽作品の演奏譜に於ける課題と展望 : 演奏譜は文化だ!」『ライブラリーレポート』第2号、東京音楽大学付属図書館、2014年、3-17頁、CRID 1050564287590974336、ISSN 2188-4706。
  7. 野平一郎(ピアノ・作曲)〔ミリオンコンサート協会〕 2017年9月12日閲覧。
  8. 詩人・木島始が描く風刺の物語が間宮芳生の幻の傑作オペラ《ニホンザル・スキトオリメ》に〜53年ぶりの再演 (絵描きの音楽ノート no.06〈1月〉) (ONTOMO) 2019年2月7日閲覧
  9. 朝日新聞デジタル 2019年8月29日16時30分 2019年9月3日閲覧。
  10. 関西クラシック音楽情報 2020年9月27日閲覧。
  11. 第21回(2021年度)佐治敬三賞は「オーケストラ・ニッポニカ第38回演奏会 松村禎三交響作品展」、「オペラ『ロミオがジュリエット』世界初演」に決定|Suntory 2022年4月4日閲覧。
  12. 第2回日中友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  13. 日越友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  14. 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  15. 日本・フィリピン友好合作現代音楽祭 2020年8月2日閲覧。
  16. 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  17. 没後10年 石井眞木へのオマージュ 2020年8月2日閲覧。
  18. 九州・沖縄の作曲家たちによる交響作品展 2020年8月2日閲覧。
  19. 東京音大ニッポニカ・アーカイヴ 2020年8月2日閲覧。
  20. 「女王ざるの間奏曲」 2022年6月18日閲覧。

関連項目

外部リンク

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