デコレーション
人を対象とするもの
屋内と屋内物品を対象とするもの
日常的な飾り
建造物内部、つまり屋内のデコレーションとしては、欧米では、壁紙や壁飾りなどが代表的なものとしてある。日本式家屋では、室内調度がデコレーションとなるが、特に、デコレーションとは言わない。
壁紙や壁飾り以外にも、天井、床、壁などを飾るカーペット(絨毯)、タピストリ、またカーテンの類が、室内デコレーションである。また家具調度などにもデコレーションを施す。欧米では、時代ごとにデコレーションの様式があった。
壁飾りとして、刀剣を飾る例が西欧中世の貴族・騎士などの室内にはあったが、庶民の屋内では、壁に模様皿などを飾っている例がある。陶磁器の皿などの模様もデコレーションであり、皿に盛りつける料理・食品なども飾ることがある。祝日などには、この飾りは顕著となる。
また近年、携帯電話や文房具などの日用品にラインストーンなどを貼り付けたりしてきらびやかにデコレーションすることが女性を中心に流行している。(「デコレーション携帯電話」の項目を参照)
祝祭日などの飾り
日本においても、伝統的に、祝日や祭日には、室内を清めて、祝いに応じた飾りを部屋や調度に施したが(例えば、伝統的な正月の飾り)、世界の様々な文化においても同様である。このように外来の文化伝統から来る祝祭日の飾りなどは、欧米を中心として、祝いや祭に応じて、固有のデコレーションがあった。
キリスト教の場合は、クリスマスの飾りが日本でもよく知られている。クリスマスの飾りは、樅の樹を立てて、その樹を飾るだけではなく、室内全体に渡る飾り付けでもある(この樅の樹を「クリスマスツリー」と呼ぶが、これはクリスマスの飾りの一部である)。
キリスト教文化では、降誕祭(クリスマス)以外にも、復活祭や公現祭などの祭日のデコレーションがある。
また、祭日ではなくとも、聖なるものとされる品物や道具などには、厳かなデコレーションが施されているのが通常である。カトリックのミサの祭壇や、教会堂内部には豪華なデコレーションが施されている。中世のステンドグラスなどがその例である。
宗教とは直接には関係のない、生活上の祝祭、例えば誕生日や結婚式などの場合も、室内を飾り、家具調度にデコレーションを施し、衣服も装飾のあるものに着替え、また、料理や食品などにも飾りを施した。日本では、ケーキに様々な果物や珍味を付け加えたり、花や枝などで飾ったりしたものをデコレーションケーキと呼ぶが、これも祝祭日のデコレーションの一種である。
屋外と屋外物品を対象とするもの
日常的な装飾
欧米の建造物は一般に、他の建物との調和を考えたデコレーションを備えている。ノートルダム・ド・パリのガーゴイルは、呪術的目的もあるが、ゴシック建築でのデコレーションの一種である。建築様式や、ペインティングなどで建造物の装飾が行われる。美的効果と共に、宗教的、あるいは呪術的意味を持つデコレーションもある。
ショー目的のデコレーション
屋内、屋外のデコレーション共に、日常と祝祭日などの区別はあっても、飾りを行う当人や、その共同体にとって意味があるが故に装飾していた。一方、クリスマス・シーズンの日本の繁華街などを考えると分かるように、商業目的や、何らかのショーのため、デコレーションを行うことも多くなっている。

コマーシャル・観光
人々が、自分たちの住む住居や、着る衣服や、料理などに、デコレーションを施していたのと違い、第三者を観客として、あるいは顧客として誘引するためのデコレーションというものが、欧米でも日本でも盛んになって来た。
商店は、店内の商品陳列でデコレーションを使用し、また店舗の外側でも客を誘引するための装飾を利用した。祝祭日を機会として商戦が行われる季節や祭日には、店舗ごとではなく商店街全体として、また観光都市などの場合は都市全体として、祝祭のデコレーションで飾るようにもなった。
札幌の雪祭りの際に、ホワイト・イルミネーションで街が飾られるのがその例である。また観光名所の城やタワーなどのランドマークを照明するライトアップもデコレーションの一種である。