カリル・グリーン

カリル・サビット・グリーン(Khalil Thabit Greene, 1979年10月21日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州バトラー出身の野球選手遊撃手、右投右打。

カリル・グリーン
Khalil Greene
パドレス時代のグリーン(2008年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 ペンシルベニア州バトラー
生年月日 (1979-10-21) 1979年10月21日(44歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2002年 MLBドラフト1巡目(全体13位)でサンディエゴ・パドレスから指名
初出場 2003年9月3日 ダイヤモンドバックス
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
カージナルス時代のグリーン(2009年)

自身・両親ともに敬虔なバハイ教徒であり、ファーストネームの "Khalil" は「神の友人」、ミドルネームの "Thabit" は「確固とした」「揺るぎない」という意味だという[1]

経歴

アマチュア時代

フロリダ州キーウェストのKey West High School を卒業後、サウスカロライナ州クレムゾンにあるクレムゾン大学へ進学。カレッジ・ワールドシリーズ進出8度(グリーン入学時点)の強豪校において頭角を現す。2001年にはドラフト14巡目(全体408位)でシカゴ・カブスから指名されるが、契約せず。2002年、4年生時に打率.480・26本塁打・86打点の好成績を残し、ゴールデンスパイク賞ロータリー・スミス賞など多くの賞を受賞する。周りからは「自分の体を買ったばかりのベンツのように大事にして、キチンとしたガソリンしか入れない」と評されるなど、当時から食事には注意していた[2][3]

サンディエゴ・パドレス

2002年6月にドラフト1巡目(全体13位)でサンディエゴ・パドレスから指名されプロ入り。2年目の2003年には、マイナーAAA級ポートランドで76試合に出場して打率.288・10本塁打・47打点を記録、9月にはメジャーへ昇格し3日にメジャーデビューを果たしている。American Baha'i 紙の編集部によると、バハイ教信者の選手がメジャーでプレイしたのは、1969年アルバート・ラフォーフィリーズで1年だけプレイして以来史上2人目のことだという[1]。翌2004年に本格的にメジャー定着し、139試合に出場。9月に骨折で戦線離脱したものの、チームの新人遊撃手記録となる15本塁打を放つなど攻守で活躍。シーズン終了後には新人王投票でジェイソン・ベイパイレーツ)に次ぐ票を集めた。

2005年2006年の2シーズンは故障に悩まされ計3度の故障者リスト入り。特に2006年は、シーズン開幕前からグリーンとジョシュ・バーフィールドの若手二遊間コンビに球団から大きな期待がかけられていたが[4]、8月に左手中指の負傷で故障者リスト入りし、9月に復帰した後も代走としての出場が精一杯な状態であった。2007年は大きな怪我もなくシーズンを乗り切り、打率こそ例年並みの.254に留まったが、自己最多の27本塁打を放った。そして、同年オフには、2年1100万ドルで契約延長を果たした。しかし2008年は逆に打撃不振に陥り、打率などで自己最低の成績を記録。7月30日の試合でシーズン100個目の三振を喫した直後、ストレスから壁を殴って左手を骨折し[5]、そのままシーズンを終えた。これに対してパドレスは、欠場した期間の給料支払いを拒否しようとしたが、これは選手会の反対により実現しなかった[6]

セントルイス・カージナルス

シーズン終了後、チームの年俸総額削減政策の煽りを受け、12月4日にトレードセントルイス・カージナルスへ移籍[7]FA移籍した正遊撃手シーザー・イズトゥリスの後釜としての働きが期待されていた[6]。新天地でのシーズン開幕戦に、グリーンは4番・遊撃として先発出場する[8]。しかしこの年はシーズンを通して打率が.200前後に低迷するなど打撃不振に陥り、5月と6月の2度にわたり社交不安障害で故障者リスト入りするなど[9]、不本意な成績に終わった。

2010年テキサス・レンジャーズと契約するが、精神的問題のためにスプリングトレーニングに参加せず、2月下旬に球団から契約を取り消された[10]。それ以来グリーンはMLBから姿を消した状態となっている。

年度別打撃成績

















































O
P
S
2003 SD 20706581441226601001901193.215.271.400.671
2004 139554484671323141521665421853108949.273.349.446.795
2005 12147643651109302151887050362536938.250.296.431.727
2006 122460412561012621517655510239078716.245.320.427.747
2007 15365961189155443272869740011323512812.254.291.468.759
2008 10542338930831521013235510722151007.213.260.339.599
2009 STL 771931702134706592421231513355.200.272.347.619
通算:7年 7362835256732262815714901083352256637190183555660.245.302.422.723
  • 2010年度シーズン終了時

脚注

  1. Sandi Dolbee, "Passion for game, faith drives Padres' Greene," The San Diego Union-Tribune, August 20, 2004. 2008年5月3日閲覧。
  2. Jon Solomon, Anderson Independent-Mail, "SHADES OF GREENE: Clemson shortstop Khalil Greene is one of college baseballs best players and maybe," The Baha'i Faith Index, May 30, 2002. 2009年7月12日閲覧。
  3. 「各球団マンスリー・レポート サンディエゴ・パドレス 4月の月間最優秀新人グリーン 一転して5月は打撃不振で失速」 『月刊メジャー・リーグ』2004年7月号、ベースボール・マガジン社、2004年、雑誌08625-7、65頁。
  4. 三浦勝夫 「MLB30チーム最新レポート 全選手個人成績 サンディエゴ・パドレス/SD 新人二塁手が終盤戦のキーマンに」 『月刊スラッガー』2006年11月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-11、86頁。
  5. Corey Brock / MLB.com, "Greene could get cast removed Friday / Shortstop unlikely to return this year but wants to work out," padres.com, August 27, 2008. 2008年10月5日閲覧。
  6. Joe Strauss, "St. Louis Cardinals trade for San Diego shortstop Khalil Greene," St. Louis Post-Dispatch, December 5, 2008. 2008年12月19日閲覧。
  7. Matthew Leach / MLB.com, "Cardinals finalize deal for Greene / Day after signing Miller, St. Louis acquires shortstop from Friars," stlcardinals.com, December 4, 2008. 2008年12月6日閲覧。
  8. "Apr 6, 2009, Pirates at Cardinals Play by Play and Box Score," Baseball-Reference.com. 2011年4月26日閲覧。
  9. Associated Press, "Greene on DL for 2nd time with anxiety," ESPN.com, June 29, 2009. 2011年4月26日閲覧。
  10. Richard Durrett / ESPNDallas.com, "Rangers void contract of IF Greene," ESPN.com, February 25, 2010. 2011年4月26日閲覧。

外部リンク

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