グレーサー反応
グレーサー反応(グレーサーはんのう、Glaser reaction)またはグレーサーカップリングとは塩基溶媒中で末端アセチレンと塩化銅(I)から銅アセチリドを得て、酸素を通してホモカップリングでジインを生成する化学反応である。1869年、Carl Glaserにより報告された[1][2]。
変法
グレーサー反応にはいくつかの修正法があり、それらも含めてグレーサー反応と呼ぶこともある。
反応機構
以前は銅アセチリドが酸化を受けてアルキニルラジカルが発生し、それが二量化してジインとなるものと考えられていた。
1964年に F. Bohlmann らが π錯体を経る二核型の機構を提唱し[5]、現在ではそちらが支持を受けている。
関連する反応
カディオ=ホトキェヴィチカップリング
カディオ=ホトキェヴィチカップリングは、基質としてアルキニルハロゲン化物と末端アセチレンを用いたクロスカップリング反応である[6]。非対称ジインの合成に向く。パラジウムを触媒とする手法も知られる[7]。
ほか、アルキニル基を持つ有機金属化合物を基質とするカップリング反応が報告されている。
参考文献
- Glaser, C. Ber. Dtsch. Chem. Ges. 1869, 2, 422-424.
- (総説)Siemsen, P.; Livingston, R. C.; Diederich, F. Angew. Chem., Int. Ed. 2000, 39, 2632-2657. DOI: <2632::AID-ANIE2632>3.0.CO;2-F 10.1002/1521-3773(20000804)39:15<2632::AID-ANIE2632>3.0.CO;2-F
- Eglinton, G.; Galbraith, A. R. Chem. Ind. (London) 1956, 737-738.
- Hay, A. S. J. Org. Chem. 1962, 27, 3320-3321.
- Bohlmann, F.; Schonowsky, H.; Inhoffen, E.; Grau, G. Chem. Ber. 1964, 97, 794-800.
- Chodkiewicz, W.; Cadiot, P. C. R. Hebd. Seances Acad. Sci. 1955, 241, 1055-1057.
- Miyaura, N.; Yamada, K.; Suzuki, A. Tetrahedron Lett. 1979, 3437-3440.
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