グンディ科

グンディ科(グンディか、Ctenodactylidae)は、齧歯目に含まれる科。本科のみでCtenodactylomorphi下目を構成する[1]

グンディ科
アトラスグンディ
アトラスグンディ Ctenodactylus gundi
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
亜目 : ヤマアラシ亜目 Hystricomorpha
下目 : Ctenodactylomorphi
: グンディ科 Ctenodactylidae
学名
Ctenodactylomorphi Chain & Mein, 1979[1]

Ctenodactylidae Gervais, 1853[1]

和名
グンディ科[2]
  • グンディ属
  • セネガルグンディ属
  • ケナガグンディ属
  • フサオグンディ属

分布

アルジェリアエチオピアケニア北部、ソマリアチャドチュニジアニジェールマリ共和国モーリタニアモロッコ南東部、リビア[2]

形態

最大種はアトラスグンディで体長21センチメートル、尾長2.4 - 2.6センチメートル、体重280 - 300グラム[2]。最小種はセネガルグンディで体長17 - 18センチメートル、尾長2.8 - 3.2センチメートル、体重178 - 195グラム[2]。尾は短く、グンディ属は房状だが他属では扇状[2]

門歯前面にはエナメル質がない[2]。耳介は扁平で動かすことができないが、どの方向からの音も察知しつつ岩の隙間に入りやすくなると考えられている[2]。肋骨を平たくして狭い隙間にも入り込むことができる[2]。四肢は短い[2]。後肢の第1・第2趾には剛毛が並び、これを使い体毛を整える[2]。指趾には鋭い爪が生え、岩場での活動に適している[2]

分類

分類・英名はMSW、和名は(今泉, 1986)に従う[1][3]

生態

砂漠にある岩場に生息する[2]。薄明時に日光浴を行い体温を上げ、採食後にも日光浴を行い消化を促進する[2]。日中は岩の隙間などで休む[2]。食物が少ない時は長距離を移動することもあり、その際は採食と日陰への避難を繰り返す[2]

食性は植物食で、植物の茎、葉、花、果実種子などを食べる[2]。水分は食物から摂取し、水分が不足すると薄明時に食物と一緒に朝露を摂取したり一時しのぎに尿を濃縮する[2]

人間との関係

2020年9月、埼玉県こども動物自然公園のアトラスグンディ

寄生虫トキソプラズマの種小名gondiiは、1908年にアトラスグンディの脾臓から原虫が分離されたことに由来する[2]

グンディはアフリカ大陸北部での呼称に由来[2]。アラビア語でجندي(ジュンディー、エジプト首都地域発音はグンディー)は「兵士(soldier)、兵、兵卒」の意味で、それをGundiと表記したものが由来。ベルベル語で「ネズミ」を意味するgerdi, gerdaが由来だという説もある。

北アフリカでは食料として狩りの対象とされていた。

飼育

日本では、2022年3月現在、埼玉県こども動物自然公園と同園から一部個体が移った神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)[4][5]のみで飼育されている[6][7]。埼玉県こども動物自然公園では、2019年9月に新設の「ecoハウチュー」と名付けられたネズミ類が展示されている展示館で見ることができる[8][9]。ドイツのデュッセルドルフ水族動物園から提供され[6][9]、ヨーロッパ以外での飼育展示は埼玉県こども動物自然公園が初めてとなる[10][9]。2020年8月には双子が繁殖した[11]

脚注

  1. Fritz Dieterlen, "Ctenodactylidae". Mammal Species of the World,(3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder(ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, p. 1536.
  2. Wilma George「グンディ」伊澤紘生訳『動物大百科5 小型草食獣』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社1986年、122-123頁。
  3. 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 「げっ歯目・ウサギ目・ハネジネズミ目全種リスト」『動物大百科5 小型草食獣』、平凡社、1986年、174頁。
  4. グンディが神戸どうぶつ王国に引っ越しました”. 埼玉県こども動物自然公園. 公益財団法人埼玉県公園緑地協会 (2022年2月25日). 2023年8月30日閲覧。
  5. “キスのしぐさ、丸い耳が特徴 神戸どうぶつ王国で「グンディ」初公開 西日本で唯一飼育|神戸”. 神戸新聞NEXT. (2022年3月5日). https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202203/0015109738.shtml 2023年8月30日閲覧。
  6. こども動物自然公園 日本初公開の動物たちが仲間入りして小動物舎リニューアルオープン!”. 埼玉県 (2019年7月19日). 2022年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月30日閲覧。
  7. tsukunepapa (2020年1月25日). グンディのいる動物園は?飼育展示動物園とグンディ情報まとめ”. アリエスコム ARIEScom. 2020年9月6日閲覧。
  8. “「ecoハウチュー」じわり人気 「子年」控え、ネズミ展示館 県こども動物自然公園 /埼玉”. 毎日新聞. (2019年12月12日). https://mainichi.jp/articles/20191212/ddl/k11/040/124000c 2020年9月6日閲覧。
  9. 動物ZOO鑑 〜園長おすすめ グンディ〜”. マイ広報紙. 2020年9月6日閲覧。
  10. グンディについて知ろう”. 岩手日報 (2020年3月15日). 2021年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月30日閲覧。
  11. グンディが繁殖しました”. 埼玉県こども動物自然公園. 公益財団法人埼玉県公園緑地協会 (2020年8月30日). 2020年9月6日閲覧。

関連項目

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