ケソ・マンチェゴ

ケソ・マンチェゴスペイン語: Queso Manchego、ラ・マンチャのチーズの意)あるいは単にマンチェゴは、スペインラ・マンチャ地方を発祥とする、羊乳を原料としたチーズ。スペインで最もメジャーなチーズと評される[2][3][7]。小説『ドン・キホーテ』にも登場する[3]

ケソ・マンチェゴ
Queso Manchego
分類 基本的にセミハードタイプ[1][2]。ただしハードタイプに分類されるケース[3]や、逆に熟成5日(manchego fresco [4])も存在。
原料 羊乳
原産国 スペイン
原産地 ラ・マンチャ地方
生産場所 工場製と家内工業製がある[3]
生産期間 一年中[3]
形状 円筒状
大きさ さまざま。最大で直径22cm、高さ12cm
重量 さまざま。最大3500g
脂肪分 45 - 52%
表皮 黄色(淡色〜濃色までさまざま)
熟成 種別による呼称あり(本文参照)
呼称統制 DO [5], PDO[6]

ケソはチーズの意で[8]、マンチェゴは地方名を表す[2]。原料乳のヒツジはマンチェガ種を使用することと規定されている[2]。熟成期間別の呼び名も存在し、若いものはマンチェゴ・フレスコ (manchego fresco) 、 3ヶ月程度まではマンチェゴ・クラード (manchego curado) 、熟成期間が長いものはマンチェゴ・ビエーホ (manchego viejo) と呼ばれる[9]

形状は円筒状で、底面には線状の、側面には網目状の模様がついている[2]。この模様はカゴ(あるいはと表現される[4])を使って作成していたためについた模様である。工場での生産が大半を占める現代においても、工程で使用する型を網目模様に成型することで、この模様がつくようにしている[3]。内部はアイボリー〜黄の色合いを示し、気孔が見られる[2]。PDOに合致した製品は、ドン・キホーテ主従をイメージしたラベルが添付されており判別が可能となっている[10]

長期保存を可能とするために、オリーブ・オイルに漬け込んだ商品も存在する[4]

食味は羊乳特有の甘みと、やさしい食後感が特徴とされる[3]。スライスしてそのままワインとともに食してもよいし[3]、下味をつけてから小麦粉と溶き卵をまぶしてオリーブ・オイルで揚げた料理もある[4]

2014年、マンサナーレスにケソ・マンチェゴ博物館がオープンした。チーズの生産工程などが見学できる。[11]

脚注

  1. 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り下記文献(本間, 増井 & 山田 2009)による。
  2. 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』 182巻(7版)、株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、189頁。ISBN 4-16-660182-2。
  3. 本間るみ子 著、主婦の友社 編『チーズの選び方 楽しみ方』株式会社主婦の友社、2012年、133頁。ISBN 978-4-07-285215-6。
  4. 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、657頁。ISBN 978-4-560-09202-6。
  5. Denominación de origen Queso Manchego”. Consejo regulador de la Denominación de Origen. 2014年5月3日閲覧。
  6. Official Journal L166 27.06.2009”. Official Journal of the European Union. EU. 2014年5月3日閲覧。
  7. 昭文社『マップルマガジンスペイン』昭文社、2012年、13頁。ISBN 978-4398269461。
  8. 前掲 (本間 2012, p. 7)
  9. 前掲 (日仏料理協会 2007)によればそれぞれ、「5日間まで」、「20日-13週間」、「3ヶ月以上」とされている。一方「2週以内」、「3-6ヶ月」、「1年」という説明がなされる場合もある。Types of Spanish Cheese (Queso)”. Spanish-Cheese.co.uk. 2014年5月3日閲覧。
  10. How to identify Manchego cheese”. Consejo regulador de la Denominación de Origen. 2014年5月3日閲覧。
  11. Primer museo del mundo dedicado al queso manchego (スペイン語). Diario Gastronomía. 2014年5月3日閲覧。

外部リンク

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