コンスタル102N

102Nは、ポーランドで開発された路面電車車両。従来の車両から構造を変更した連接車で、狭軌メーターゲージ)用の802Nと共にポーランド各地の路面電車に導入された[1][2]

コンスタル102N
コンスタル802N
102N(ポズナン市電)(2006年撮影)
基本情報
製造所 コンスタル
製造年 102N 1967年 - 1969年
802N 1970年
主要諸元
編成 2車体連接車、片運転台
軸配置 B'2'B'
軌間 102N 1,435 mm
802N 1,000 mm
最高速度 55 km/h
車両定員 185人(着席32人)
荷重 25.9 t
全長 19,300 mm
全幅 102N 2,400 mm
802N 2,200 mm
全高 3,070 mm
床面高さ 890 mm
機関出力 41.5 kw
出力 166 kw
備考 主要数値は[1][2][3]に基づく。

概要・運用

ポーランドの鉄道車両メーカーのコンスタル(現:アルストム)は、1950年代以降アメリカ合衆国で開発された高性能路面電車・PCCカーの技術を用いた路面電車車両である13Nの製造が実施された[注釈 1]1969年まで製造されたこの車両の後継として開発されたのが102Nである[1][4]

駆動装置や制動装置(発電ブレーキディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ)を始めとした主要機器は13Nと同型であった一方、車体の構造は大きく変更され、ボギー車であった13Nからより収容力が高い連接車(2車体連接車)に変更された。これにより定員数は13Nの125人から182人へと増加した他、連接部分には主電動機が搭載されていない付随台車が設置された。また、前面形状も変更され、正面の窓が車体側へ斜め方向に傾いた構造が採用された[1]

1967年から開発が始まり、1969年以降ポーランド各地の路面電車へ投入された。この102Nは標準軌軌間1,435 mm)に対応した車両であったが、1970年にはメーターゲージ(軌間1,000 mm)に対応した802Nの製造も実施された。だが、車体側へ斜めに傾いた前面窓は夜間に前照灯などの光が反射し視認性が低下する欠点があり、製造は同年をもって終了し、以降は前面形状を13Nと同型とした102Naへと移管した[1][2][5]

2021年現在、営業運転に使用されている都市は存在しないものの、102Nの一部が各地で動態保存されている他、シレジア・インターアーバンには事業用車両に改造されたものが残存する[6]

導入都市

102Nおよび802Nが導入された都市は以下の通りである[2][5]

形式 導入都市 備考・参考
102N グダニスク
グダニスク市電
[5][7]
アッパーシレジア地方
シレジア・インターアーバン
[5][8]
クラクフ
クラクフ市電
[5][9]
ポズナン
ポズナン市電
[5][10]
ヴロツワフ
ヴロツワフ市電
[5]
802N ウッチ
ウッチ市電
[2]

脚注

注釈

  1. ただし13Nの技術はPCCカーのものを直接手に入れたものではなく、PCCカーを基に開発されたタトラカーを輸入しその技術を用いる形で間接的に導入したものである。

出典

  1. Wacław Niewolański 2016, p. 29.
  2. Wacław Niewolański 2016, p. 30.
  3. Konstal 102N”. www.kmpk.cba.pl. 2021年2月24日閲覧。
  4. Wacław Niewolański 2016, p. 28.
  5. Krzysztof Kołodziejczyk 2018, p. 220.
  6. Konstal 102N”. Urban Electric Transit. 2021年2月24日閲覧。
  7. Krzysztof Kołodziejczyk 2018, p. 211-212.
  8. Krzysztof Kołodziejczyk 2018, p. 219.
  9. Krzysztof Kołodziejczyk 2018, p. 215.
  10. Krzysztof Kołodziejczyk 2018, p. 213.

参考資料

  • Wacław Niewolański (2016-3). “Dzieje miejskiej komunikacji tramwajowej” (ポーランド語). Biuletyn Techniczno - Informacyjny (Oddziału Łódzkiego Stowarzyszenia Elektryków Polskich) (72): 20-32. ISSN 2082-7377. https://seplodz.pl/biuletyn/sep_1_2016.pdf 2021年2月24日閲覧。.
  • Krzysztof Kołodziejczyk (2018-6). “Potencjał polskich miast pod względem zabytkowych tramwajów i ich wykorzystanie w turystyce” (ポーランド語). Ekonomiczne Problemy Turystyki: 209-224. ISSN 1644-0501. https://wnus.edu.pl/ept/file/article/view/14661.pdf 2021年2月24日閲覧。.
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