サイード

サイードアラビア語: سعيد Saʿīd)は、アラブ人名(イスラム教キリスト教他各宗教共通)ならびにアラビア語由来のイスラム教徒男性名。語義は「幸せな、幸福な、幸運な(人)」「嬉しい、喜んでいる(人)」[1]

男性名としても使われ、預言者ムハンマドの子孫の称号としても使われているサイイド(アラビア語:سيد, Sayyid, 「長」「主(あるじ)」の意[2])とは全く別の単語だが、この人名の影響からサイード(سَيِيد, Sayīd)と誤読・誤表記する例[3]がしばしば見られる。

またアラビア語男性名のザーイド(زايد, Zāyid, 「増える者、増やす者、生長する者」の意[4])に対する英語発音ザイードに依拠した、もしくはザイド(زيد, ZaydないしはZaid, ザイド, 「増大、生長」の意[5])とザーイドとの混同からザイードと当て字をされた可能性も考えられるケースのいずれかから生じた日本語カタカナ表記ザイードと似ていることから混同されやすいが、本項目のサイード(سعيد, Saʿīd)とは全く別の人名であり無関係である。

用例

本人のファーストネーム(イスム)

サイードの父(クンヤ)

ラストネーム、ファミリーネームとして

フルネームの一部などとして(ナサブ形式もしくはクンヤ形式)

尊称の類(ラカブ)

王朝名

  • ブーサイード朝 - オマーンのスルタン家。18世紀末には西インド洋における海洋帝国を築き上げた。王家の族称としてアール・サイード: サイード家を用いる。
    • アスアド・ビン・ターリク・アール・サイード - オマーン国王代理。(2005年現在)
    • スワイニ・ビン・シハーブ・アール・サイード - オマーン国王代理。(2005年現在)
    • ファハド・ビン・マフムード・アール・サイード - オマーン閣議担当副首相。(2005年現在)

その他

地名

  • ポートサイード(ブール・サイード) - エジプトの港湾都市。サイード・パシャに由来。
  • ウンム・サイード - カタールの工業都市。

施設

補足

サイードアラビア語: صعيد, Ṣaʿīd)は「صعيد مصر」(Ṣaʿīd Miṣr, サイード・ミスル)の略語で、アラビア語で、上エジプトの意味。本項目の男性名サイードとは1文字目の子音が異なる。

サイド英語: Saido)

脚注

  1. المعاني : معاني الأسماء - سعيد”. 2024年4月30日閲覧。
  2. المعاني : معاني الأسماء - سيد”. 2024年4月30日閲覧。
  3. ムスリム同胞団 | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2024年4月30日閲覧。
  4. المعاني : معاني الأسماء - زايد”. 2024年5月1日閲覧。
  5. المعاني : معاني الأسماء - زيد”. 2024年5月1日閲覧。
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