サトー・キルマン

メルテック・サトー・キルマン・リブトゥバヌ: Meltek Sato Kilman Livtuvanu1957年12月30日 - )は、バヌアツの政治家。歴代同国首相の中で最多の選出記録(5回)を持っている。但し、2期目は2011年に最高裁判所によってわずか1カ月で解任させられ、5期目は2023年10月6日に不信任決議が可決されやはり1カ月で解任させられた[1]。マレクラ島選挙区の国会議員も務めている[2]

サトー・キルマン
Sato Kilman
バヌアツの旗 バヌアツ首相
任期
2023年9月4日  2023年10月6日
大統領ニケニケ・ヴロバラヴ
前任者イシュマエル・カルサカウ
後任者シャーロット・サルウェイ
任期
2015年6月11日  2016年2月11日
大統領ボールドウィン・ロンズデール
前任者ジョー・ナトウマン
後任者シャーロット・サルウェイ
任期
2011年6月26日  2013年3月23日
大統領イオル・アビル
前任者エドワード・ナタペイ(代行)
後任者モアナ・カルカセス・カロシル
任期
2011年5月13日  2011年6月16日
大統領イオル・アビル
前任者サージ・ボオール
後任者エドワード・ナタペイ(代行)
任期
2010年12月2日  2011年4月24日
大統領イオル・アビル
前任者エドワード・ナタペイ
後任者サージ・ボオール
個人情報
生誕 (1957-12-30) 1957年12月30日(66歳)
マレクラ島共同統治領ニューヘブリディーズ(現・バヌアツ
政党人民進歩党

経歴

キルマンは2010年からハム・リニと共にサージ・ボオール政権の批判者として知られていたが、リニはボオールと連立政権を組むようになったため、キルマンが単独で野党指導者として知られるようになり、台湾との関係を確立しようとするボオール首相の政策を特に強く反対するようになった。2004年12月、キルマンはボオールを罷免し、リニを首相とする不信任動議を提出した。2004年12月13日に設立された新内閣では、キルマンはリニの副首相となり、外務大臣も兼任するという功績があった。キルマンは2007年7月下旬の内閣改造で政府から解任された。報道によると政府から騙し取った資金に関わる詐欺容疑によるもので、キルマンの政治秘書が関与したと言われている[3]

2008年の総選挙後、人民進歩党は閣外協力の一部として野党となった。閣外協力が野党または同盟の中で最大の議席を持っていたため、2009年3月にキルマンは野党党首に指名された。同年11月にはナタペイ政権の副首相に就任している[4]

2015年10月、モアナ・カーカス副首相と他の閣僚数人を含むキルマン政権の議員の半数が収賄罪で投獄された。キルマンは事件中、公にコメントすることを拒否し、有罪判決を受けた国会議員が投獄される直前まで政府閣僚としての地位に留まり続けることを認めた。危機下における同氏のリーダーシップの欠如と政府内の汚職の責任を取ることを拒否したことは広く批判され、辞任を求める声が広まった[5][6]

8月16日に議会はイシュマエル・カルサカウ首相に対する不信任決議が可決し、賛成27、反対23票でキルマンを後任の首相に選出。5回目の首相就任となった[7]。しかし与野党拮抗の状態が続く中、数名の与党議員が辞職・停職の危機に直面したため過半数の賛成を見込めると判断した野党側はキルマン政権に対する不信任決議案を議会に提出。10月2日に議会が招集されたが与党議員ボイコットしたため定足数を満たせず、議会は10月6日まで開催されないこととなり、キルマン政権は時間稼ぎに追われた[8]。10月6日、再開した議会で不信任決議が可決され、わずか1カ月で失職した[9]

脚注

  1. Charlot Salwai elected prime minister of Vanuatu”. rnz.co.nz. 2023年10月6日閲覧。
  2. “Kilman Takes Over as Vanuatu Prime Minister, Natapei falls to Vanuatu’s fickle parliament”. Radio Australia (Pacific Islands Report). (2010年12月2日). オリジナルの2010年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101224211201/http://pidp.eastwestcenter.org/pireport/2010/December/12-06-03.htm 2010年12月6日閲覧。
  3. "Vanuatu ministers fall over fraud allegation", ABC Radio Australia, 31 July 2007.
  4. “Vanuatu PM counters challenge with major reshuffle”. Radio New Zealand International. (2009年11月18日). http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=50393c 2023年9月5日閲覧。
  5. Calls for Vanuatu PM to step down in wake of MPs' jailing”. Radio New Zealand (2015年10月22日). 2023年9月6日閲覧。
  6. Vanuatu Opposition ready to assist President”. Radio New Zealand (2015年10月13日). 2023年9月6日閲覧。
  7. “Vanuatu parliament elects Sato Kilman as prime minister amid China-US rivalry in Pacific Islands”. ロイター. (2023年9月4日). https://www.reuters.com/world/asia-pacific/vanuatu-parliament-elect-new-prime-minister-after-court-appeal-dismissed-2023-09-04/ 2023年9月4日閲覧。
  8. “Vanuatu govt boycotts parliament, delays leadership challenge”. ラジオ・ニュージーランド. (2023年10月2日). https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/499221/vanuatu-govt-boycotts-parliament-delays-leadership-challenge 2023年10月2日閲覧。
  9. “Vanuatu elects its third prime minister in a month, with Sato Kilman ousted for former PM Charlot Salwai”. オーストラリア放送協会. (2023年10月6日). https://www.abc.net.au/news/2023-10-06/sato-kilman-ousted-as-vanuatu-elects-new-prime-minister/102944888 2023年10月6日閲覧。
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