シルバーシャーク

シルバーシャーク (学名:Balantiocheilos melanopterus)はコイ亜科に分類される熱帯魚Balantiocheilos 属を構成する2種の内の1種である。魚雷のような体型と大きな鰭を持ち、サメを連想させることからこの名がある。直近10年で個体数は50%以上減少しており、絶滅危惧種とされている。

シルバーシャーク
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: コイ目 Cypriniformes
: コイ科 Cyprinidae
亜科 : コイ亜科 Cyprininae
: Balantiocheilos
: シルバーシャーク
B. melanopterus
学名
Balantiocheilos melanopterus
(Bleeker, 1851)
英名
Bala shark
tricolor shark
silver shark
shark minnow

分布

マレー半島スマトラ島ボルネオ島に分布する[2][3]メコン川チャオプラヤ川からの報告もあるが、これは疑わしい。2007年に記載された同属の Balantiocheilos ambusticauda(おそらくすでに絶滅)だった可能性もある[3]

形態

体は銀色で、背鰭尾鰭臀鰭腹鰭は黒く縁取られる。眼は大きい。最大で35cmに達する[2]

生態

大きめの川・湖の中層で見られる。植物プランクトンも食べるが、主な餌は小型甲殻類ワムシ昆虫とその幼虫である[2]

飼育

多くの観賞魚店において入手することができる。温和であり、他魚との混泳も問題ない[4]。丈夫な魚で、水温・pHなどの変化にはよく耐える。pHは6.08.0、水は軟水から中程度の硬水(5.012.0 dGH)、水温は2228℃。2匹以上で群れを作ることを好む[2]。ジャンプ力が強く、蓋が必要である。水槽の縁に衝突して傷つくこともある[4]

若い個体は小さな水槽でも飼育できるが、成長が速く大型になり、成体は群れを作り高速で泳ぐため、大きな水槽が必要となる。FishBaseは最低でも150cmの水槽が必要としている[2]

保護

IUCN保全状況絶滅危惧としており[1]、自然分布域の大部分で減少、絶滅しつつある[2]。ボルネオ島のダナウ・センタルン国立公園の漁業者は、明確な理由なく1975年から急激な減少が始まっていたと語っている。また、観賞魚としての乱獲、1975年の山火事、水質汚染を減少要因の候補として挙げている。スマトラ島のハリ川流域では絶滅しており、インドネシアとタイから輸出される本種個体は全て飼育下繁殖されたもののようである[3]

脚注

  1. Kottelat, M. (1996). "Balantiocheilos melanopterus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. International Union for Conservation of Nature.
  2. Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2007). "Balantiocheilos melanopterus" in FishBase. Apr 2007 version.
  3. Ng, Heok Hee; Kottelat, Maurice (2007). Balantiocheilos ambusticauda, a new and possibly extinct species of cyprinid fish from Indochina (Cypriniformes: Cyprinidae)”. Zootaxa 1463: 13-20.
  4. Axelrod, Herbert R.; Emmens, C.; Burgess, W.; Pronek, N. (1996). Exotic Tropical Fishes. T.F.H. Publications. ISBN 0-87666-543-1

関連項目

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