ジェイソン・ロジャース (野球)

ジェイソン・ダグラス・ロジャース(Jason Douglas Rogers , 1988年3月13日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州フルトン郡イーストポイント出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称は「パンダ(Panda)」[1]。

ジェイソン・ロジャース
Jason Rogers
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州フルトン郡イーストポイント
生年月日 (1988-03-13) 1988年3月13日(36歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手、三塁手、左翼手
プロ入り 2010年 MLBドラフト32巡目(全体969位)
初出場 MLB / 2014年9月2日
NPB / 2017年7月18日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
指導歴
  • リンカーン・ソルトドッグス (2022 - 2023)

経歴

プロ入りとブルワーズ時代

2010年のMLBドラフトでミルウォーキー・ブルワーズから32巡目(全体969位)指名され、プロ入り。この年は傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ブルワーズでプレーし、42試合に出場して打率.281・3本塁打・32打点・5盗塁の成績を残した。

2011年はパイオニアリーグのルーキー級ヘレナ・ブルワーズとA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズでプレーし、2球団合計で71試合に出場して打率.277・7本塁打・40打点・6盗塁の成績を残した。

2012年はA級ウィスコンシンとA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズでプレーし、2球団合計で133試合に出場して打率.301・11本塁打・66打点・12盗塁の成績を残した。

2013年はAA級ハンツビル・スターズでプレーし、133試合に出場して打率.270・22本塁打・87打点・7盗塁の成績で、球団最優秀マイナー選手に選出された[2]。オフの11月20日に40人枠入りした[3]。

2014年はAA級ハンツビルとAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーし、2球団合計で134試合に出場して打率.296・18本塁打・82打点・5盗塁の成績を残した。ロースターが拡大された9月にメジャー初昇格を果たし、メジャーデビューとなった2日のシカゴ・カブス戦での初打席で二塁打を放った[4]。この年メジャーでは8試合に出場した。

2015年はAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスで開幕を迎えた。4月17日に昇格。5月9日のカブス戦ではフィル・コークからメジャー初本塁打を放った。この年は86試合に出場し、打率.296・4本塁打・16打点の成績を残した。

パイレーツ時代

2015年12月17日にキーオン・ブロクストンとトレイ・スーパックとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[5]。

2016年は23試合の出場に留まり、打率.080・2打点・OPS0.463だった。守備面では一塁手を5試合と三塁手を4試合で守り、それぞれDRSはいずれも0・UZRは - 0.1と0を記録した。なお同年、マイナーではAAA級インディアナポリス・インディアンスに所属。105試合の出場で打率.263・6本塁打・40打点・1盗塁・OPS0.709を記録した。オフの12月23日にDFAとなり[6]、2017年1月6日にAAA級インディアナポリスへ配属された[7]。

阪神時代

2017年7月1日に阪神タイガースが1年契約を結んだ[8][9]。背番号は48[9]で、推定年俸は30万ドル[10]。チームに右の長距離打者が不足していることや、エリック・キャンベルが一軍へ昇格する前の5月中旬から一軍の打線が深刻な得点力不足に喘いでいたこと[11]なども相まって、レギュラーが固定されていない一塁手としての起用を前提にロジャースの獲得へ踏み切った。契約後は、ウエスタン・リーグ公式戦への調整出場を経て、7月18日にNPB移籍後初の出場選手登録。この年から打線の中軸を担ってきた左打者の糸井嘉男が前日(17日)の対広島東洋カープ戦(阪神甲子園球場)で右脇腹を痛めたことによる緊急措置[12]でもあったことから、登録初日に催された同カードで「3番・一塁手」としてスタメンで一軍デビューを果たす[13]と、8回裏1死満塁で迎えた第4打席で中﨑翔太からの2点適時打によって一軍初安打・初打点を記録した[14]。7月21日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、4回表の第2打席で来日初本塁打をデビッド・ブキャナンからの2点本塁打で記録すると、6回表の第3打席でもブキャナンから2点本塁打を放った[15]。さらに、7月23日の同カードから一軍公式戦における阪神打線通算100代目の4番打者に起用される[16]と、7月26日の対横浜DeNAベイスターズ戦では本拠地の甲子園球場における初本塁打を3号ソロ本塁打で記録した[17]。しかし、8月の長期ロード中から打撃不振に陥ると、新人の大山悠輔が「4番・一塁手」としてスタメンに抜擢された影響で出場機会が減少。9月10日にいったん出場選手登録を抹消されたが、「5番・一塁手」としてスタメンで一軍に復帰した9月23日の対ヤクルト戦(神宮)では、第2打席の5号2点本塁打を皮切りに3打席連続安打で猛打賞を達成した[18]。その後の2試合にも4番打者へ起用されたが、通算で6打数1安打に終わったことから、9月26日に登録を再び抹消された[19]。なお、抹消後の9月30日には、一軍のセントラル・リーグ(セ・リーグ)レギュラーシーズン2位とクライマックスシリーズ進出が確定。しかし、セ・リーグ公式戦の残り試合やポストシーズンの試合へ出場する予定がないことから、レギュラーシーズン終了直前の10月3日にアメリカへ帰国した[20]。オフの11月30日にNPBに提出する保留者名簿が期限を迎え、ルイス・メンドーサ、ロマン・メンデス、キャンベルとロジャースの4選手の退団が確定。12月2日に自由契約公示された[21]。

阪神退団後

2018年4月、北米の独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・ティーボーンズと契約[22]。5月15日にアトランティックリーグのニューブリテン・ビーズに移籍。オフはオーストラリアン・ベースボールリーグのシドニー・ブルーソックスでプレー。

2019年4月2日にニューブリテン・ビーズと再契約。

2020年6月29日にメキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンと契約したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン中止となったため[23]、公式戦での出場は無かった[7]。

2021年5月27日にアトランティックリーグのガストニア・ハニーハンターズと契約。6月20日にメキシカンリーグのラグナ・ユニオン・コットンファーマーズに移籍したが、12試合に出場して打率.182、2本塁打、4打点に終わり、7月5日に自由契約となった[7]。7月9日にガストニア・ハニーハンターズに復帰した[7]。

2022年はアメリカン・アソシエーションのリンカーン・ソルトドッグスと選手兼任コーチとして契約した[24][25]。

2023年9月に、古巣のガストニア・ハニーハンターズに復帰した[26]。シーズン終了後に退団した。

選手としての特徴・人物

広角に打ち分ける柔軟なバットコントロール[27]、選球眼の良さと勝負強さが魅力の中距離打者[28][29][30]。主に一塁を守るが、三塁や左翼もこなす[31]。

試合では2種類のバットを使い分けており、「黒色が軽くて白色が重いんだ。ゲームの最初で体の状態がいい時は重めを使って、ちょっと疲れてきたら軽めを使ったりしていくつもりだよ」と語っている[32]。

陽気で人懐っこい性格で[33]、阪神時代はすぐにチームに溶け込んだ[34]。

日本食ではたこ焼きを苦手としている[35]。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2014 MIL 81090110020000010010.111.200.222.422
2015 861691522245624671600001502342.296.367.441.808
2016 PIT 2333252201042000070191.080.303.160.463
2017 阪神 401401231531705532300021500266.252.329.431.759
MLB:3年 1172121862448734731800002303443.258.349.392.742
NPB:1年 401401231531705532300021500266.252.329.431.759
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
一塁(1B)三塁(3B)左翼(LF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2014 MIL 412011.923--
2015 2420910112.99531130.40030000.
2016 PIT 5200031.000411001.000-
2017 阪神 3423719117.996--
MLB 3324110216.99272230.57130000.---
NPB 3423719117.996--
  • 2018年度シーズン終了時

記録

MLB初記録
NPB初記録

背番号

  • 15 (2014年 - 2016年)
  • 48 (2017年途中 - 同年終了)

登場曲

脚注

  1. INC, SANKEI DIGITAL (2017年7月4日). “阪神新助っ人ロジャースは「パンダ」と呼んで!3A同僚が明かした仰天ニックネーム”. サンスポ. 2021年8月31日閲覧。
  2. “Hellweg, Rogers take Brewers' Minor League honors” (英語). Major League Baseball. (2013年9月6日). http://m.brewers.mlb.com/news/article/59689488 2015年12月20日閲覧。
  3. “Brewers protect Morris, Rogers from Rule 5 Draf” (英語). Major League Baseball (2013年11月20日). 2015年12月20日閲覧。
  4. 「2014年メジャーデビュー全234選手リスト」『月刊スラッガー』2015年3・4月合併号、日本スポーツ企画出版社、77頁。
  5. “Bucs acquire 1B Rogers in deal with Brewers” (英語). MLB.com (2015年12月17日). 2015年12月20日閲覧。
  6. Todd, Jeff (2016年12月23日). “Pirates Claim Nefi Ogando, Designate Jason Rogers”. mlbtraderumors.com. 2017年1月11日閲覧。
  7. MLB公式プロフィール参照。2022年5月4日閲覧。
  8. 外国人選手との契約合意について - 阪神タイガース公式サイト 2017年7月1日付
  9. “新助っ人のロジャースが来日会見 「パンダと呼んで」 背番号は48”. デイリースポーツオンライン (デイリースポーツ). (2017年7月7日). https://www.daily.co.jp/tigers/2017/07/07/0010348854.shtml 2017年7月7日閲覧。
  10. “阪神ロジャース、“来日1号”カッ飛ばし臨戦態勢 - 野球”. 日刊スポーツ (2017年7月8日). 2017年7月8日閲覧。
  11. “外国人選手、シーズン途中での補強の成否は?…フロント主導で乗り出す”. 産経ニュース (産経WEST). (2017年6月27日). https://www.sankei.com/article/20170627-MWSDOY3VKJKXLIAZLKUIH6OEXM/ 2017年7月7日閲覧。
  12. “阪神ロジャースが緊急昇格 糸井負傷で登録抹消へ”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年7月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1857718.html 2017年7月18日閲覧。
  13. “阪神ロジャース緊急昇格即スタメン 初打席は遊ゴロ”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年7月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1857826.html 2017年7月18日閲覧。
  14. “阪神ロジャース満塁タイムリー 中崎撃ち来日初安打”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年7月18日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1857913.html 2017年7月18日閲覧。
  15. “阪神ロジャース来日初アーチから2打席連続弾”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年7月21日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1859473.html 2017年7月21日閲覧。
  16. “「パンダ」初4番でマルチ!ロジャース虎史上100代目4番で適性証明”. デイリースポーツ. (2017年7月24日). https://www.daily.co.jp/tigers/2017/07/24/0010399399.shtml 2017年7月26日閲覧。
  17. “阪神ロジャースが甲子園1号も空砲「勝ちたかった」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年7月26日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1862650.html 2017年7月26日閲覧。
  18. “金本監督「片岡コーチの強い推し」ロジャース復帰弾”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年9月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709230000807.html 2017年9月23日閲覧。
  19. “阪神ロジャース登録抹消、CS・来季残留も厳しく”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年9月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709270000257.html 2017年9月27日閲覧。
  20. “ジェイソン・ロジャース選手の帰国について”. 阪神タイガース. (2017年10月3日). http://hanshintigers.jp/news/topics/info_5195.html 2017年10月3日閲覧。
  21. “自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  22. T-Bones land pair of veteran bats
  23. “Comunicado Oficial LMB” (スペイン語). MiLB.com (2020年7月1日). 2021年10月24日閲覧。
  24. “‘DOGS FINALIZE COACHING STAFF FOR 2022”. Lincoln Saltdogs (2022年3月8日). 2022年5月4日閲覧。
  25. “元阪神助っ人“パンダ”は今… 衝撃的だった甲子園の熱狂は「人生で一番」”. Full-Count (2022年5月4日). 2022年5月4日閲覧。
  26. https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=rogers002jas
  27. “阪神 新外国人ロジャース 7日に会見 試合出場は球宴明け - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年5月4日閲覧。
  28. “金本監督、V打ロジャース選球眼絶賛「見習って」 - 野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月4日閲覧。
  29. “阪神・ロジャース、得点圏打率は.450 大矢氏「非常に勝負強い」 | ショウアップナイター”. BASEBALL KING. 2022年5月4日閲覧。
  30. “阪神に新加入のロジャース。2015年にはメジャーで86試合出場、打率.296、出塁率.367の実績アリ”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel). 2022年5月4日閲覧。
  31. “阪神がジェイソン契約合意最速17日広島戦デビュー - 野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月4日閲覧。
  32. “パンダバット?阪神ロジャースが黒白使い分ける理由 - 野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年5月4日閲覧。
  33. “阪神V奪回の最終兵器 新助っ人ロジャースに“ゴメス2世”の特命 – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb. 2022年5月4日閲覧。
  34. “日本で息の長い助っ人になるために必要なこととは | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年5月4日閲覧。
  35. “阪神・ロジャース内野手「軟らかくてムニャのタコ焼きが苦手」/苦手なもの | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年5月4日閲覧。
  36. “ロジャース、登場曲も「パンダ」 愛称にちなみメジャーでも“愛用””. デイリースポーツ. (2017年7月11日). https://www.daily.co.jp/tigers/2017/07/11/0010359208.shtml 2017年7月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

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