ジケテン
ジケテン (diketene) とは、ケテンが二量化して生じる有機化合物である。オキセタン環(酸素を1個含む四員環構造)を持つ。無色の液体で、500 ℃ 以上に加熱すると熱分解により単量体のケテンが再生する。有機合成試薬として用いられる[1]。生体にとって有害である上に、空気と混合した状態で33℃以上になると爆発の恐れがあるなど反応性にも富むので、扱いには注意を要する [2] 。
生成、反応
ケテンやそのアルキル誘導体は、容易に二量化を起こしてジケテン化合物を与える。ジケテンやその誘導体はアルコールやアミンと反応してアセト酢酸エステルまたはアミドに変える(アセトアセチル化)。


アニリン誘導体と縮合した生成物は Knorrキノリン合成の基質となる[3]。
ほか、尿素と反応して 6-メチルウラシルを与えるなど、さまざまな複素環合成で試薬として用いられる。
参考文献
- Clemens, R. J. "Diketene" in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis; Paquette, L. Ed.; Vol. 3, pp. 1938-1941, John Wiley & Sons: New York, 2004.
- ジケテン (国際化学物質安全性カード)
- Sai, K. K. S.; Gilbert, T. M.; Klumpp, D. A. J. Org. Chem. 2007, 72, 9761-9764, 2007. DOI: 10.1021/jo7013092
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