ジャズ・イン・ザ・ガーデン

『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』(Jazz in the Garden)は、スタンリー・クラーク・トリオが2009年に発表したスタジオ・アルバム。クラークの所属レーベルであるヘッズ・アップ・インターナショナルが原盤権を有しているが、日本のユニバーサルミュージックから直輸入盤仕様で先行発売された[4]。リターン・トゥ・フォーエヴァー時代の盟友レニー・ホワイトと、日本人ピアニストの上原ひろみを迎えて制作され、上原の参加したスタジオ・アルバムとしては初のストレート・アヘッド・ジャズ作品となった[5][6]。

『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』
スタンリー・クラーク・トリオ の スタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 2008年12月13日 - 14日 ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[3]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ヘッズ・アップ・インターナショナル
プロデュース スタンリー・クラーク、デイヴ・ラヴ
専門評論家によるレビュー
  • AllMusic 星4.5 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='4.5' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
  • The Guardian 星4 / 5<meta itemprop='reviewBody' content='4' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
  • PopMatters 7/10stars link
チャート最高順位
  • 23位(日本[1])
スタンリー・クラーク アルバム 年表
ザ・トイズ・オブ・メン
(2007年)
ジャズ・イン・ザ・ガーデン
(2009年)
スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ
(2010年)

背景

クラークは以前から上原のことを知っていたが、共演の直接のきっかけは、長年クラークと親交の深かったチック・コリアの推薦だったという[7]。上原は自作曲「シシリアン・ブルー」と「ブレイン・トレーニング」を提供し[5][6]、また、マイルス・デイヴィスのカヴァー「ソーラー」は上原のアイディアで録音された[8]。

クラークの新曲「パラダイム・シフト」は、2008年アメリカ合衆国大統領選挙で当選を果たしたバラク・オバマに捧げられている[8][9]。「テイク・ザ・コルトレーン」は、デューク・エリントンがジョン・コルトレーンとの共演盤『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』(1962年)のために書き下ろした曲のカヴァーで、この曲はクラークとホワイトのデュオで録音された[8]。一方、アニメーション映画『白雪姫』挿入歌「いつか王子様が」のカヴァーと即興曲「グローバル・テュウィーク」は、クラークと上原のデュオによる演奏である[8]。「アンダー・ザ・ブリッジ」は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが1991年にシングル・ヒットさせた曲のカヴァー。

上原は2009年8月のインタビューで、クラーク及びホワイトとの共演について「2人のインタープレイを目の当たりにするのは、豪華なボートに乗っているような気分だった」と語っている[10]。

反響・評価

アメリカの『ビルボード』ではコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで5位、ジャズ・アルバム・チャートで12位に達した[11]。日本のオリコンチャートでは10週チャート入りし、最高23位を記録した[1]。

Michael G. Nastosはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「熟達したピアノ、ベース、ドラムのトリオによる完成度の高いスタンダード曲の演奏という域を超え、元ネタは何であれ、自分達の言葉で新鮮かつ独創的な新しい音楽を創造している」と評している[9]。John Fordhamは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中4点を付け「活気と喜びに満ちたトリオ作品で、正に驚くしかない」と評している[12]。また、スティーヴ・ホロヴィッツはPopMattersにおいて10点満点中7点を付け「このような小編成であることから予想できるように、このレコードは穏やかで、意味のある沈黙に満たされている。しかし、それは実験的でないという意味ではない」「クラークと仲間達は、高速で澱みなく硬質な演奏を駆使して、聴き手を未知への旅に連れていく」と評している[2]。

収録曲

  1. パラダイム・シフト - "Paradigm Shift (Election Day 2008)" (Stanley Clarke) - 7:43
  2. さくらさくら - "Sakura Sakura" (Traditional) - 5:33
  3. シシリアン・ブルー - "Sicilian Blue" (Hiromi Uehara) - 4:48
  4. テイク・ザ・コルトレーン - "Take the Coltrane" (Duke Ellington) - 3:30
  5. スリー・ロング・ノーツ - "3 Wrong Notes" (S. Clarke) - 5:47
  6. いつか王子様が - "Someday My Prince Will Come" (Frank Churchill, Larry Morey) - 4:56
  7. アイソトープ - "Isotope" (Joe Henderson) - 5:27
  8. ベース・フォーク・ソング No. 5 & 6 - "Bass Folk Song No. 5 & 6" (S. Clarke) - 4:02
  9. グローバル・テュウィーク - "Global Tweak" (S. Clarke, H. Uehara) - 3:43
  10. ソーラー - "Solar" (Miles Davis) - 5:14
  11. ブレイン・トレーニング - "Brain Training" (H. Uehara) - 4:52
  12. アンダー・ザ・ブリッジ - "Under the Bridge" (Michael Balzary, Anthony Kiedis, Chad Smith, John Frusciante) - 5:30

日本流通盤ボーナス・トラック

  1. エルズ・バップ - "L's Bop" (Lenny White) - 5:04

参加ミュージシャン

脚注・出典

  1. ORICON STYLE
  2. Horowitz, Steve (2009年8月31日). “Stanley Clarke Trio: Jazz in the Garden”. PopMatters. 2016年1月6日閲覧。
  3. CD英文ブックレット内クレジット
  4. CD『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』(UCCT-1212)帯
  5. “上原ひろみ、初めてのストレート・アヘッドなアルバムをスタンリー・クラーク・トリオとしてリリース”. BARKS (2009年4月16日). 2016年1月6日閲覧。
  6. “上原ひろみの新作はスタンリー・クラーク、レニー・ホワイトとのスーパー・トリオ!!”. CDJournalニュース. 音楽出版社 (2009年4月3日). 2016年1月6日閲覧。
  7. Varty, Alexander (2010年6月23日). “Stanley Clarke pays tribute to pioneering fusion bands”. The Georgia Straight. Vancouver Free Press. 2016年1月6日閲覧。
  8. 日本流通盤CD (UCCT-1212)ライナーノーツ(成田正、2009年3月)
  9. Nastos, Michael G.. “Jazz in the Garden - Stanley Clarke, Stanley Clarke Trio”. AllMusic. 2016年1月6日閲覧。
  10. Kaye, Robert (2009年8月21日). “Hiromi Interview: Sonic Song Weaver”. Abstract Logix. 2016年1月6日閲覧。
  11. “Jazz in the Garden - Stanley Clarke, Stanley Clarke Trio - Awards”. AllMusic. 2016年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。
  12. Fordham, John (2009年7月17日). “Stanley Clarke Trio: Jazz in the Garden”. The Guardian. Guardian News and Media. 2016年1月6日閲覧。
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