ジャンプカット
概要
ショットの途中を飛ばして、あるいは同じ被写体や光景を同様の構図で捉えたショット同士を、直接繋ぎ合わせるカット手法。
鑑賞者には時間が突然跳躍(ジャンプ)したように感じられる。音に例えるとレコードの針飛びである。
映像が編集されている、つまり作り物であることが意識されやすく、違和感やときに不快感を伴うため基本的には避けられる。一方、自覚的に用いて演出効果を上げている例も多々あり、本質的に不適切な手法とまではいえない。
用例
ジョルジュ・メリエス
映画黎明期に活躍した製作者ジョルジュ・メリエスは先駆者としてさまざまな手法を開発した。特撮の範疇ではあるが、人物や小道具が突然変わる・現れる・消えるといった演出にジャンプカットを用いている。
勝手にしやがれ
ジャンプカットは、ジャン=リュック・ゴダールが『勝手にしやがれ』で初めて用いたと言われている。本人が語ったところによると、ラッシュ時点では上映予定時間の倍以上の長さがあり、プロデューサーから半分に縮めるようにとの指示があった。そのためランダムに切り張りをした結果、後にジャンプカットと呼ばれる事になる分断されたものができあがった、という。
本当にランダムに切り張りしたかどうかは定かではないし、作品を観る限り意識的に繋がりを無視したとしか思えないような部分も少なくない。しかし、その経緯はさておき、そこから生み出された独特のスピード感は観客を説得するのに充分なだけのものはあった。
誤用
カット割りによる時間経過
繋がっているのが同様の画でないにもかかわらず、単にカットの間に時間が跳躍することのみを指してジャンプカットと呼ぶのは誤り。一般に映像の尺は描く内容・物語の時間よりも圧倒的に短く、時間を飛ばして余計な経過を省くのはごく当然であり、手法として云うに及ばない。
関連項目
- 30度ルール … ジャンプカットを防ぐには、ショット間に30度以上のアングル差を設けることを目安とする
- ショット・リバースショット
- 想定線
- 第四の壁
- サブリミナル効果
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