ジャージー・デビル

ジャージー・デビル英語Jersey Devil)は、米国ニュージャージー州一帯で古くから報告されているUMAリーズ・ポイントの悪魔またはリーズ家の悪魔とも呼ばれる[1]

フィラデルフィア・イヴニング・ブレティン紙上で1909年1月に報告されたジャージー・デビルの図

概要

体長1 - 1.8mほど、または鹿に似た顔で、真っ赤な目を持つ。胴体は黒っぽい毛で覆われており、背中にはコウモリを思わせる翼が生えており、空を飛ぶ。尻には細長い尾がある。路上や建物の屋根に馬のひづめのような足跡を残す[2]

伝説によれば、1735年、同州南部のパインバレンズ(松類荒原)に住んでいたリーズ家の母親が13番目の子を出産する際に大変な難産であったため、「こんなに苦しませる子なら悪魔が生まれてくればいい」と冗談で言った所、ようやく生まれた13番目の子供は母親の腕の中で、突如怪物へと変身し、そのまま天井を突き破り飛び去ったという。これ以外にも、多くの異説が存在する[3]。この「リーズ家の母親」はデボラ・リーズという実在の人物で、少なくとも12人の子供がいた記録が残っている[4]

目撃情報

1778年スティーヴン・ディケーター海軍代将が砲弾テストを行うためハノーバー鉄工所を訪問している際遭遇。発砲したところ、弾は翼膜を貫通したがそのままどこかへ消えたという[1]

1820年代に元スペイン国王ジョゼフ・ボナパルトがニュージャージーの地所で目撃した[3]

1909年1月16日から1月23日の8日間には目撃事件が集中発生し、出没地域は30以上にも上った[5]。このときは都市部でも目撃され、フィラデルフィアなどでも大騒ぎになった。21日には、市街電車が襲撃されたため武装した警備員が出動する事態となった。また、この騒動に際して目撃証言が西海岸側のカリフォルニア州にまで及んだり、カンガルーに細工を施し見世物として公表した例もある。

1980年ニュージャージー州南部に現れ、家畜を襲い、この際にも馬のひづめに似た足跡を残した。

1993年12月にはニュージャージー州の自然公園管理者ジョン・アーウィンが、のパトロール中に二本足で立つ怪物に遭遇した[6]。この生物はジョン・アーウィンズ・ウォートンステートフォレスト・モンスター(John Irwin’s Wharton State Forest monster)と呼ばれ、正体は鹿であった可能性がある[7]

最近では2007年、2008年にも目撃情報がある。

正体

その正体としては、

などが挙げられている。

関連作品

注釈

  1. 2007年テレビ番組で放送された説。ウマヅラコウモリはエボラウイルス媒介動物であるが、その個体プラムアイランド動物疫病研究所から脱出したという説なので事実であれば恐ろしいと疫学専門作家に意見されている。

参考文献

  1. 未確認生物ミステリー研究会 2014, p. 85.
  2. 未確認生物ミステリー研究会 2014, p. 84.
  3. 並木伸一郎 2007, p. 98.
  4. Documents Relating to the Colonial History of the State Of New Jersey, 1st Ser., Vol. XXX Ed. A. Van Doren Honeyman, (Union-Gazette, Somerville, N.J.)1918.
  5. 並木伸一郎 2007, p. 100.
  6. 並木伸一郎 2007, p. 104.
  7. Lore of the Loveland Frog (英語). Tetrapod Zoology (2020年1月12日). 2023年11月18日閲覧。
  8. ムー編集部 2021, p. 72.
  9. Callahan, Joan R. (2009). Emerging Biological Threats: A Reference Guide. ABC-CLIO. p. 84. https://books.google.com/books?id=4KgCYw3tImQC&pg=PA84
  10. 大洋図書 2016, p. 21.

関連項目

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