ステラ賞
ステラ賞(ステラしょう、Stella Awards)は、アメリカ合衆国のネット社会で流布しているミーム・都市伝説の一種で、「その年で最も馬鹿げた訴訟」に与える賞とされている。ステラ賞の名前は1994年4月、ステラ・リーベックがファーストフードのコーヒーでやけどをしたのは、熱いコーヒーを出したファーストフード会社に責任があるとして起こした裁判(マクドナルド・コーヒー事件)で、64万ドルの賠償金を得たことに由来する[1]。毎年、同じような裁判事例がその年のステラ賞として流布されていることからもわかるとおり、ステラ賞が与えられたとして知られている裁判は実在しない。
本当のステラ賞(ほんとうのステラしょう、True Stella Awards)とは、アメリカのコラムニスト、ランディ・カッシンガムによる民事裁判の乱用をテーマとしたコラム、および、そうした裁判に対してカッシンガムが与えている賞である。1年に1度、カッシンガムのウェブサイトStellaAwards.comにて授賞式が行われる。カッシンガムは「馬鹿げた訴訟は、時間、金、裁判所の資源を浪費するものでしかない」と述べており、最も重要なのは「最終的に、社会が毅然とした態度をとること」だとしている。
ステラ賞が架空の裁判事例による都市伝説であることは、しばしば、「馬鹿げた訴訟は存在しない」という法廷弁護士の主張の根拠とされていた。これに反発したカッシンガムは、信頼できる情報源に基づいて調査し、馬鹿げた訴訟の記事を執筆することを計画した。ほどなくして大量の事例が収集され、2002年9月に「本当のステラ賞」の第一回が配信された。その後も常に最新の事例が存在し続けており、カッシンガムの連載は続いている。
本当のステラ賞の受賞事例
2003年
2004年
2005年
2006年
- アラン・ヘッカード
- マイケル・ジョーダンと似ているため頻繁に間違われ、名誉毀損と精神的苦痛を負ったとして、ジョーダンとナイキ共同創設者フィルナイトを訴えた[6]。
参考文献
- ランディ・カッシンガム『訴えてやる!大賞 本当にあった仰天裁判 73』、鬼澤忍訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉、2006年(原著2005年)。ISBN 9784150503123。
- Randy Cassingham (2006). The True Stella Awards. ペンギン・ブックス. p. 42. ISBN 9781101117743
- トンデモ事件研究班 (2007). トンデモ事件簿. 彩図社. p. 38. ISBN 9784883925803
- Bathroom Readers' Institute (2007). Uncle John's Triumphant 20th Anniversary Bathroom Reader. Portable Press. p. 319. ISBN 9781607102038
- Tim Delaney (2018). Common Sense as a Paradigm of Thought. テイラーアンドフランシス. p. 219. ISBN 9780429846625
関連項目
外部リンク
- StellaAwards.com - 公式サイト
脚注
- トンデモ事件研究班 2007, p. 38.
- Randy Cassingham 2006, p. 42.
- Randy Cassingham 2006, p. 71.
- Randy Cassingham 2006, p. 81.
- Tim Delaney 2018, p. 219.
- Bathroom Readers' Institute 2007, p. 319.
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