ストリージ (列車)

ストリージロシア語: Стриж英語: Strizh)は、ロシア鉄道が運行する列車の愛称スペインで開発された振り子式連接客車タルゴを用い、モスクワを始めとした各都市を結ぶ高速列車である[1][2][3]

電気機関車に牽引されるストリージ(2020年撮影)

概要

2012年ロシア鉄道はサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(Петербургского международного экономического форума)の中で、スペインの鉄道車両メーカーのタルゴ社(Patentes Talgo S. L.)との間に、同社が開発した振り子式高速客車のタルゴを導入する契約を交わした。これらの車両を使用する列車の愛称が「ストリージ」である[3][4]

「ストリージ」に用いられるのは、タルゴ9(Talgo 9)と呼ばれる車両である。設計に際してはタルゴ社が生産する客車列車のタルゴ7(Talgo VII、Talgo 7)を基にしているが、牽引する機関車に補助電源を供給する装置が搭載されていない場合を考慮し、発電機が車内に設置された電源車が両端に連結されている。またロシア連邦での使用にあたり、標準規格のGOST規格に適した構造が採用されている他、積雪時や低温下でも運用に支障がない事が試運転で実証されている。更に一部車両は後述の通りロシア国外への国際列車にも使用された事から、経由するポーランドドイツなど国外の安全規格への適合がなされている他、ロシア国内(1,520 mm)と国外(1,435 mm)双方の軌間に対応した台車を用いた軌間可変車両となっている。最高速度は200 km/hである[3][4][5][6]

編成は電源車を含めた20両編成で、座席車に加えて寝台車食堂車等で構成される。車内には冷暖房が完備されている他、有料のwi-fi通信の提供も行われている[1][2]

運行

2021年の時点で「ストリージ」が導入されたのは下記の区間で、太字で書かれているのは同年時点で営業運転が行われている区間である。また、同年時点で20両編成7本の車両が投入されており、うち4本については軌間可変機構を有している[1][2][4][5]

編成

モスクワへ輸送されたストリージ用客車
ニジニ・ノヴゴロド - モスクワ
号車 123456789101112131415161718
車種 電源車 1等寝台車 食堂車 カフェ車 1等座席車 2等座席車 電源車
定員 0人 10人 0人 0人 27人 36人 0人
備考 [1][2]
サンクトペテルブルク - サマーラ、モスクワ - サンクトペテルブルク
号車 123456789101112131415161718
車種 電源車 2等寝台車 1等座席車 カフェ車 食堂車 1等寝台車 電源車
定員 0人 18人 27人 0人 0人 12人 6人 10人 6人 10人 6人 0人
備考 12 - 18号車は各個室にトイレが設置
12・15・18号車には車椅子に対応した寝台個室が存在[1][2]

脚注

注釈

    出典

    1. Стриж”. ОАО «РЖД». 2021年11月14日閲覧。
    2. STRIZH”. ОАО «РЖД». 2021年11月14日閲覧。
    3. Strizh”. Talgo. 2021年11月14日閲覧。
    4. Аня Суслова (2014年10月4日). Новый скоростной поезд РЖД получил имя «Стриж»”. «Ридус». 2021年11月14日閲覧。
    5. Questions Over Various Talgo Projects (2)”. Railvolution (2020年7月11日). 2021年11月14日閲覧。
    6. FLANDERS INVESTMENT & TRADE (2020年12月). TRANSPORT & LOGISTICS SECTOR OF THE NIZHNY NOVGOROD REGION (RUSSIA) (PDF) (Report). p. 11. 2021年11月14日閲覧
    7. Юлия Чернышевская (2020年8月21日). Скоростной Стриж из Санкт-Петербурга в Самару будет радовать пассажиров только 2 недели”. РЖД-Партнер. 2021年11月14日閲覧。
    8. РЖД отменили поезда в Берлин и Париж”. ОАО «РЖД» (2020年3月15日). 2021年11月14日閲覧。
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