ストロベリーパイ

ストロベリーパイとは、いちごをふんだんに用いて作るパイ菓子のことである。いちごのほかに、主に砂糖パイ生地を用いて作るが、ゼラチンを使うこともある。またしばしばホイップクリームを添えて食されることもある[1]

ストロベリーパイ
出来立てのストロベリーパイ
種類 パイ
フルコース デザート
主な材料 パイ生地
いちご
砂糖
派生料理 ストロベリー・ルバーブパイ
ウィキメディア・コモンズ

調理法

焼かないで作るタイプのストロベリーパイには、しばしば旬の甘めのいちごが用いられ、逆に時期ものではないいちごは焼くタイプのストロベリーパイに用いられることが多い[2]。2段構成のストロベリーパイを作る際は、艶出しをした未調理の新鮮ないちごを上部に盛り付け、調理済みのいちごをパイ生地の層の間に挟み込むようにして盛り付ける[3][4]

ストロベリーパイを作る際によく「ストロベリーパイの生地が水っぽくなるのを防ぐにはどうすれば良いのか?」という質問が挙げられる[5]。そもそも、パイ生地が水っぽくベチャついてしまうのは、コーンスターチのような増粘剤の量が不足していたり、長時間加熱し過ぎてしまうことでそれらの成分が失われてしまうことが原因であり[5]、これらの要因を避けることで生地の張りを保つことができる。また、いちごを細かく切りすぎることで水っぽくなることもあるため[5]、それにも注意が必要である。それに加え、パイ生地の水っぽさを解消するためにクリームチーズを加えるというレシピも存在する[3]

消費

アメリカ合衆国では、ジューンティーンスという祝日の日に食す赤い色をした食べ物のひとつとして、ストロベリーパイがしばしば食べられ[6]、また独立記念日のパーティーの際にも提供されることが多い[7]

またアメリカでは、夏ごろになると各地でいちご祭りが開催され、「ストロベリーパイ早食いコンテスト」が開催されている[8]。2017年にジョージア州アセンズで開催された早食いコンテストでは、90秒で5枚のストロベリーパイを食べ切った挑戦者が見事勝利を飾った[9]

またウェストバージニア州ハンティントンに店舗を構えるイタリア料理店『ジムのステーキ&スパゲッティハウス』では、毎年5月になると1週間限定で10,000枚以上ものストロベリーパイが提供され、それを目当てに数千人もの客が店外に列をなすことで知られている[10][11]。この店のストロベリーパイは、ピープル誌フード・ネットワークを通じて全米で人気を博す大ヒット商品となっている[11][10]

類似デザート

ストロベリータルトとストロベリーパイの違いはパイ耳の有無である[12]。ストロベリーパイはより単純な形のパイクラストの上に盛り付けられるため比較的簡単に作ることができる[12]。しかし一方のいちごタルトはバタークッキーに似たような薄く甘いパイクラストの上に盛り付ける上に、生地の間に塗り埋めるクリームを冷やす必要もあるために比較的時間を要する[12]

また、ストロベリーパイに類似したデザートとして ストロベリー・ルバーブパイがよく挙げられる。このパイはいちごやルバーブをふんだんに用いた焼くタイプのパイであり、いちご・ルバーブが共に水分を多く含む食材であるため[1][13]、非常にジューシーなパイである[1]

ギャラリー

関連項目

  • いちご料理の一覧
  • ストロベリーケーキ
  • タルト

文献

  1. Pitzer, Sara (1985). Simply Strawberries: A Cookbook. Pownal, Vermont: Garden Way Publications. pp. 57,62. ISBN 0-88266-383-6
  2. Seneviratne, Samantha (2020年5月29日). “This Pie Lets Peak Strawberries Shine Bright”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2020/05/29/dining/strawberry-pie-recipe.html 2022年11月16日閲覧。
  3. Beranbaum, Rose Levy (1998). The Pie and Pastry Bible. New York: Scribner. pp. 104–105. ISBN 0684813483
  4. Price, Jessie (2009). EatingWell in Season: The Farmers' Market Cookbook. Woodstock, Vermont: Countryman Press. pp. 65. ISBN 9780881508567
  5. Rahman, Gholam (2002年3月7日). “Several things could be the cause of runny strawberry pie”. The Palm Beach Post. https://www.newspapers.com/clip/97087650/gholam-rahman-kitchen-counselor-runny/ 2022年11月22日閲覧。
  6. Rozier, Tiffani (2021年6月10日). “3 red dishes for your Juneteenth cookout”. The Philadelphia Inquirer. https://www.newspapers.com/clip/113170669/3-red-dishes-for-your-juneteenth-cookout/ 2022年11月16日閲覧。
  7. Sifton, Sam (2018年7月4日). “Happy Independence Day!”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2018/07/04/dining/happy-independence-day.html 2022年11月22日閲覧。
  8. Carlson, Barbara W. (1997). Food Festivals: Eating Your Way from Coast to Coast. Detroit: Visible Ink Press. pp. 247,253,327. ISBN 9781578590032
  9. Lauren Minnick (11 May 2022), “Athens Farmers Market hosts annual strawberry day”, The Red & Black, https://www.redandblack.com/eat-drink/athens-farmers-market-hosts-annual-strawberry-day/article_83d8e85e-d133-11ec-8846-23f84c88608b.html
  10. Speciale, Samuel (2016年4月1日). “A Huntington Phenomenon”. Huntington Quarterly: pp. 78–83. https://search.ebscohost.com/login.aspx?direct=true&db=f6h&AN=114919996&lang=en-gb&site=eds-live&scope=site 2022年11月22日閲覧。
  11. “The Best PIE in Every State”. People 92 (15). (2019年10月7日). https://search.ebscohost.com/login.aspx?direct=true&db=f6h&AN=138826136&lang=en-gb&site=eds-live&scope=site 2022年11月22日閲覧。
  12. “Strawberry tart's a winner for the Fourth”. Portland Press Herald: p. 5G. (1999年6月27日). ProQuest 276902916. https://www.proquest.com/docview/276902916 2022年11月17日閲覧。
  13. The Perfect Pie: Your Ultimate Guide to Classic and Modern Pies, Tarts, Galettes, and More. America's Test Kitchen. (2019). pp. 127. ISBN 9781945256912

外部リンク

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