スラウェシバビルサ
スラウェシバビルサ(セレベスバビルサ、学名:Babyrousa celebensis〈バビロウサ・ケレベンシス〉[3])は、インドネシアにおいてバビルサとよばれるイノシシの仲間。スラウェシ島とその近隣の島々(レンベ島、ブトン島、ムナ島)の固有種。2016年時点における危急種[1]。
| スラウェシバビルサ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スラウェシバビルサ
スラウェシバビルサの頭蓋骨(オス) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価(2016年時点)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Babyrousa celebensis (Deninger, 1909) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| スラウェシバビルサ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| North Sulawesi babirusa | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() スラウェシバビルサの分布域 |
学名と和名
属名のBabyrousaはインドネシア語やマレー語で豚を意味するバビ(Babi)と、鹿を意味するルサ(Rusa)が語源である[4] 。種小名のcelebensisは「セレベスの」といった意味であり、これは植民地時代のセレベス島の名前に由来している。よって日本でも長らくセレベスバビルサとよばれてきたが、今日ではスラウェシ島の名前に由来するスラウェシバビルサとよばれるようになった[3][1]。
形態
生態
繁殖
発情周期の長さは内分泌研究によると35〜37日である可能性が示唆されている[5]。発情は2~3日続き、それ以外の時期にメスはオスを受け入れない[5]。妊娠期間は通常155~158日だが、171日まで伸びたという報告もある[5]。同腹子数は通常1〜2匹だが、野生下において4匹生まれたという報告もある[5]。
野生動物
野生下での性成熟は、栄養状態を含む多くの要因に影響されると考えられており、生後1年以内に繁殖する可能性は低い[5]。
寿命
メスの寿命は飼育下では24年に達しうるが、野生下においては7~12年程度である[5]。
保全状況
2016年時点で、成熟個体数は10,000未満と推定されており、過去三世代(約18年間)において個体数が30%以上減少したものとみられ、次の三世代で10%以上の個体数減少が予想されている[1]。もともとはこの地域でよく見られた動物であったが、スラウェシ島北部、中部、南東部では狩猟の標的となっており、半島北部の東端からは姿を消している[1]。2002年時点の情報では、マナド近郊の市場に食肉として売り出されていることが明らかになっている[6]。これに関してスラウェシ島全体ではイスラム教徒が多いため豚肉を食べないが、北部では豚肉を食べるキリスト教が主流であることが関連しているものとみられている[7]。一方でイスラム教徒からはアノアに対して仕掛けた罠にスラウェシバビルサが掛かってしまうことがあるため、単に害獣としてみなされている[1]。
参考文献
- Leus, K.; Macdonald, A.; Burton, J.; Rejeki, I. (2016). “Babyrousa celebensis”. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T136446A44142964. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T136446A44142964.en.
- “celebensis Checklist of CITES Species”. CITES. UNEP-WCMC. 2024年3月23日閲覧。
- 伊東 政明; MACDONALD Alastair A.; LEUS Kristin; BALIK I Wayan; ARIMBAWA I Wayan Gede Bandem (2019). “気象要因がスラウェシバビルサ(Babyrousa celebensis)の営巣行動発現に及ぼす影響”. 日本野生動物医学会誌 24: 73–84. doi:10.5686/jjzwm.24.73.
- “Babirusa Endemic Tour – Nantu Forest, Gorontalo”. Manado Safari Tours & Travel. 2024年4月23日閲覧。
- “Sulawesi Babirusa (Detailed Profile)”. IUCN SSC Wild Pig Specialist Group. 2024年4月23日閲覧。
- E.J Milner-Gulland; Lynn Clayton (2002). “The trade in babirusas and wild pigs in North Sulawesi, Indonesia”. Ecological Economics 42: 165-183. doi:10.1016/S0921-8009(02)00047-2.
- “NORTH SULAWESI BABIRUSA”. Aquarium Berlin. 2024年4月7日閲覧。



