スーパーTC2000アルゼンチンおよびCODASUR選手権

スーパーTC2000アルゼンチンおよびCODASUR選手権El Campeonato Argentino y CODASUR de SÚPER TC2000[1])とは、アルゼンチンで2012年から2022年初頭まで開催されていたシルエットタイプカーレースの選手権。

ブエノスアイレス市街戦(2013年)

概要

南米で最も進んだモータースポーツ」を目指し、2012年にTC2000アルゼンチン選手権から発展して最高峰カテゴリとなった。

市販車の改造であるTC2000に対し、スーパーTC2000はレース専用に開発された共通の鋼管フレームと共通エンジンを用いる。そのため実態はシルエットタイプカーであるが、メディアではツーリングカーに分類されることが多い。

エンジンは発足当初は英国のラディカル社が供給する2.7リッターV8自然吸気(二輪車のスズキ・隼の1350cc直4エンジンを連結してV8化したもの[2]、最大出力430hp/11000rpm)を用いていた。官能的なエキゾーストノートはファンからの熱い支持を集め、この新カテゴリの勃興に一役買ったが、信頼性不足に輸入障壁[3]、スタッフ不足による不十分なカスタマーサービス、品質のバラつき[4]などの問題が続出。そのため2019年から、より低コストで信頼性に優れたフランスのオレカ社が供給する、2リッターの直4ターボ(最大380hp/6750rpm)に切り替わっている[5]。車両総重量は1,100kg、最高速度は305km/hに達する[6]

タイヤピレリ、ギアボックスはエクストラック製のパドルシフトの6速シーケンシャルシフトがワンメイク供給される。空力は各社ベース車両に合わせて微妙に異なっている程度で、大規模な開発は不可能となっている。

ストックカー・ブラジルとは南米の人気を二分する存在で、スタードライバーが相互にスポット参戦することが頻繁に行われている。最大の違いは駆動形式で、スーパーTC2000は前輪駆動、ブラジルは後輪駆動である。このためかブラジルに比べると、ホセ・マリア・ロペスやネストール・ジロラミ、エステバン・グエリエリなどのように、同じ前輪駆動の世界ツーリングカー選手権(WTCC)や世界ツーリングカーカップ(WTCR)で好成績を残しているドライバーが多い。なおアルゼンチンには『TOP RACE V6』という、やはり共通シャシー・エンジンを用いるビッグツーリングカーカテゴリもあるが、こちらは後輪駆動である。

2021年時点ではシボレーフィアットルノートヨタシトロエンホンダが参戦している。過去にはプジョーもエントリーしていた。歴史的にシボレーのワンメイクレースであったストックカー・ブラジルに比べると、車種・メーカーのバラエティに富むのもこのレースの魅力である。

開催フォーマットは市街地やナイトレース、ジョーカーラップ付きのラリークロス用コース、タイヤ交換を伴う耐久レース、オーバルのインフィールドを利用した「ローバル」などこちらも多彩である。

2015年には英国『AUTOSPORT』誌が選ぶ、最も優れたレースカテゴリのツーリングカー部門において、NASCARWTCCを差し置いて第2位に選ばれている[7]

2022年に、従来の規定で存続していたTC2000アルゼンチン選手権と統合し元の「TC2000」へと名称が戻った[8]

脚注

  1. La Comisión Deportiva Automovilística del Automóvil Club Argentino. Campeonato Argentino y CODASUR 2021 SÚPER TC 2000 Reglamento de Campeonato (PDF) (Español). SUPER TC 2000. AUTO SPORTS. 2021年10月16日閲覧。
  2. ハコの名手を輩出するアルゼンチン『スーパーTC2000』とは?auto sports Web 2021年8月15日閲覧
  3. イギリスとアルゼンチンはフォークランド諸島の領有権を巡って何度も衝突している
  4. 個体によっては最大で20馬力もの出力の開きがあったとされる
  5. Oídos sordosOle 2021年8月19日閲覧
  6. COROLLA STC2000TOYOTA GAZOO Racing Argentina 2021年8月15日閲覧
  7. Los 40 años del Súper TC 2000: datos, historias, hitos y sus pilotos más importantesinfobsr 2021年8月19日
  8. デビュー7戦目、わずか17歳のモンテネグロが最上最年少ポールポジション獲得/STC2000第4戦AS-web 2022年8月14日閲覧

関連項目

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.