ロータリーキルン
構造
セメント製造に使用されるロータリーキルンの構造を下に示す。

セメント製造に使われるロータリーキルンの構造、あらかじめ粉砕された原料が右上から入り、焼成されて左下に出てくる
現在セメント工場で一般に使用されているロータリーキルンは、直径4 - 6m、長さ60 - 100m、傾斜3 - 4%、回転数2 - 4rpm、内部の温度は右図右端の入り口で400°C、Flame(炎)と示されている部分の最高温度は1,450°Cに達する。キルン内では原料はゆっくり回転しながら徐々に送られる。セメント製造の場合約30分間滞留している。燃料には重油や石炭(微粉炭)が使用される[1]。他に、日本では1990年代以降、再生重油や廃タイヤ、廃プラスチック等の廃棄物由来の燃料の使用も拡大している[2]。

ロータリーキルンのタイヤ部分
ロータリーキルンは厚さ15 - 30mmの炭素鋼で出来ており、内部は耐火煉瓦で内張りされている。キルン外側には回転力を伝える駆動ギヤ(Drive Gear)と胴を支える鉄製のタイヤ(Tyre)が装備されている。
用途
セメント、生石灰、軽量骨材(特殊な鉱物を高温で発泡させた骨材)等の製造のほかに、鉱石の焼成などに幅広く使用される。
セメント製造以外では、後述する廃棄物の焼却等の処理や、家畜糞の炭化装置、水銀の製錬(かつては辰砂など水銀鉱石、現在は使用済みの乾電池など)などにも利用されている。
脚注
- 大住眞雄 『エコセメントのおはなし』 財団法人日本規格協会、2003年、ISBN 4-542-90261-7、pp.25-28・p.36・pp.86-87
- 大住眞雄 『エコセメントのおはなし』 財団法人日本規格協会、2003年、ISBN 4-542-90261-7、pp.15-18、pp.25-28
- エコシステム千葉株式会社公式サイト掲載「施設案内」(2022年1月9日閲覧)
- 光和精鉱株式会社公式サイト掲載「処理フロー」(2022年1月4日閲覧)
- ツネイシカムテックス株式会社公式サイト掲載「サービス紹介 - リサイクル」(2022年1月4日閲覧)
- 五洋建設株式会社「造粒焼成技術を用いた焼却灰再資源化システムの開発(その2)」(2022年1月4日閲覧)
- 田中努, 西尾修, 川南吉弘, 西田直史, 増井芽「焼却灰リサイクルにおける焼成処理の特徴」『廃棄物資源循環学会研究発表会講演集』第21回廃棄物資源循環学会研究発表会、廃棄物資源循環学会、2010年、194-194頁、doi:10.14912/jsmcwm.21.0.194.0、NAID 130004631296。
参考文献
- 『セラミック材料入門』 加藤誠軌 アグネ技術センター 2008年2月
関連項目
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