フラット防止装置
フラット防止装置(フラットぼうしそうち)は、鉄道車両の車輪の異常磨耗を防ぐ装置であり、アンチロック・ブレーキ・システム(車輪固着防止装置、英語:Antilock Brake System、ドイツ語:Antiblockiersystem、略称:ABS)と同義である。
フラットの意味と影響
フラットとはタイヤフラットの略で、制動時に制動力がレールと車輪の摩擦力を上回ると車輪の回転が止まって滑走を引き起こし、レール頭部に接触している部分のタイヤ踏面が削られて発生する平らな傷のことである。自動車のタイヤで言うフラットスポットと同義。ゴムタイヤの不具合で「フラットタイヤ」(flat tire)という現象があるが、こちらは何らかの原因で空気が抜ける意味で本現象とは異なる(詳細はパンクを参照)。
この平滑傷が発生すると、列車走行時の騒音・振動・乗り心地の悪化の原因になる[1]。また運動エネルギーが車輪とレールのみの摩擦熱としてしか変換されないため、雨などの水分、落葉が介在すると制動距離が大幅に伸び、事故の要因ともなる。
走行中、走行速度にあわせて早くなる「タンタンタンタン・・・」という断続音が、このフラットの音である。
装置概要と効果
脚注
- 熊谷 則道. “ブレーキのすべり率滑走制御装置”. 鉄道総合技術研究所. 2015年12月7日閲覧。
- 空気ブレーキで使用される圧縮空気の給気と排気を切替える弁であり、2つの電磁弁によるオン・オフにより、ブレーキ位置・保持位置・緩め位置の3段階で切替えることができる
- 『史上最強カラー図解 プロが教える電車のメカニズム』ナツメ社 164-165頁
- JRでは205系電車などで確認することが出来る。
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