ダークアベンジャーズ

ダークアベンジャーズ』(Dark Avengers)は、マーベルコミックスより出版されるコミックオンゴーイングシリーズである。スーパーヒーローチームのアベンジャーズのバリエーションのひとつを扱ったタイトルであり、今作では正体を偽って活動するスーパーヴィランで構成されるチームが主役を務める。

ダークアベンジャーズ
シリーズ出版情報
出版社マーベルコミックス
掲載間隔月刊
形態オンゴーイング・シリーズ
ジャンルスーパーヒーロー
掲載期間(第1期)
2009年3月 – 2010年6月
(第1期の続き)
2012年8月 – 現在
話数(第1期) 16
(第1期の続き) 10 (2012年12月時点)
製作者
ライターブライアン・マイケル・ベンディス
アーティストマイク・デオダート
着色レイン・ベレンド
製作者ブライアン・マイケル・ベンディス
コレクテッド・エディション
Dark Avengers
Assemble
ISBN 0-7851-3851-X
Molecule ManISBN 0-7851-3853-6
SiegeISBN 0-7851-4811-6
ダークアベンジャーズ
チームの出版情報
出版社マーベルコミックス
初登場『ダークアベンジャーズ』第1号 (2009年1月)
作者ブライアン・マイケル・ベンディス
物語内
リーダーU.S.エージェント
元:
ルーク・ケイジ
ビクトリア・ハンド
ノーマン・オズボーン
メンバー現行メンバー:
ホークアイ (トリックショット)
キャプテン・マーベル (ムーンストーン)
スカーレット・ウィッチ (トキシック・ドキシー)
スパイダーマン (デカピテイター)
ソー (ラグナロク)
元メンバー:
アレス (ジョン・アーロン)
キャプテン・マーベル (ノォ・ヴァア)
ホークアイ (ブルズアイ)
ハルク (スカー)
ミス・マーベル (サペリア)
セントリー (ボイド)
スパイダーマン (ヴェノム)
ウルヴァリン (ダケン)
ウルヴァリン (ゴーゴン)

出版史

シリーズは、「ダークレイン」と題されたマルチシリーズ・ストーリーの一環として、2009年1月付けの第1号で開始された[1]。第1号では脚本はブライアン・マイケル・ベンディス、作画はマイク・デオダートが担当した[2]。ベンディスはチームの背景にある考え方を「これらはハードコアな悪人だ。彼らはドアを閉めてビジネスを引きうけ、そして人々が望むものを作り上げるために着飾る」と説明した[3]。これは『サンダーボルツ』で描かれたノーマン・オズボーンと対照的であるが、同誌のアンディ・ディグルは、彼がチームを「はるかに秘密主義的ではるかに致命的な、私設の殺し屋集団」に変えると説明した[4]

シリーズは2010年に「シージ」のストーリーラインの結末を受け、『ダークアベンジャーズ』第16号を以て終了となった[5]

2013年に『サンダーボルツ』誌が第175号より『ダークアベンジャーズ』に改題されている。

プロット

政府は以前よりサンダーボルツを率いており、スクラルによる地球侵略を食い止めて社会的なヒーローとなっていたノーマン・オズボーンにチームの再編を一任した。オズボーンはまたスパイ組織S.H.I.E.L.D.の指揮権を与えられた後にそれをH.A.M.M.E.R.に変え、さらにその庇護下で新しいアベンジャーズ・チームを結成する。

第1-6号

チーム結成時は旧サンダーボルツのメンバーと新たな雇用者で構成され、セントリーアレスノォ・ヴァアキャプテン・マーベル)、ムーンストーンミズ・マーベルに変装)、ヴェノムマック・ガーガンスパイダーマンに変装)、ブルズアイホークアイに変装)、ダケンウルヴァリンに変装)が参加し、またオズボーン自身も押収して赤と青の塗装を施したアイアンマンのアーマーを装着してアイアンパトリオットを名乗った[6]。チームの最初の任務はラトヴェリアドクター・ドゥームモーガン=ル・フェイから救出することであった[7]。ラトヴェリアからの帰還後、オズボーンはローニンがテレビに出演してオズボーンが過去に起こした殺人事件と彼への不信を訴えたことで発生した影響に対処した[8][9]

第7-8号(「ユートピア」とのクロスオーバー)

ダークアベンジャーズは戒厳令を敷き、反ミュータント暴動を鎮圧させるためにサンフランシスコに現れる。その際にノーマンはクローク&ダガーミミックエマ・フロストネイモアダケンウェポン・オメガミスティーク(プロフェッサーXに変装)から成る新しいX-メンを結成させた[10]。エマ・フロスト、ネイモア、クローク&ダガーが同チームを脱退後、ノーマンはX-メンへの復讐を誓った[11]

第9-12号

コロラド州で起こった連続失踪事件を調査するため、ヴェノム以外のダークアベンジャーズはダイナソーの小さな町を訪れる。 そこでオズボーン以外の全員はテレポートで隔離され、彼はビヨンダーメフィストザラソスエンチャントレスに囲まれて王座に座るモレキュールマンの前に自分が居ることに気付く[12]。しかしながらモレキュールマン以外は彼の創造物であることが明らかとなる。モレキュールマンはノーマンを精神的かつ肉体的に拷問し、アベンジャーズを殺害したかと思われた[13]。オズボーンの秘書であるビクトリア・ハンドは投降したふりをして時間を稼ぎ、その後ボイドがモレキュールマンを破った。セントリーとボイドにはモレキュールマンと同様の能力があることが判明したt。セントリーは自分自身を取り戻してムーンストーンからの診断を受けることに同意し、またビクトリア・ハンドもノーマンに治療を受けるように要求した。オズボーンは自身のオフィス内でロキによってグリーン・ゴブリン化するように誘導される[14]

第13-16号(「シージ」とのタイイン)

アスガルド人への宣戦布告を済ませた後、ノーマン・オズボーンはダークアベンジャーズとイニシアチブの者たちにアスガルド侵攻の準備を始めさせた[15]。ノーマンはボイドという暗黒面を持つセントリーを秘密兵器と想定した[16]

回想でロバート・レイノルズが薬物により超能力を手に入れ、スーパーヒーローのセントリーとしての人生を贈る一方でボイドという悪の人格が生まれたことが語られる。オズボーンはレイノルズがボイドを引き継ぐことを認め、彼に自分の殺人指令を実行させた。オズボーンはレイノルズに力を与えた血清を再現することに成功し、彼に与えることで依存関係を作り上げた。セントリーは妻リンディとの関係の不安定さから太陽に飛び込んで自殺を試みたが、不死身であるために死ねなかった。オズボーンはセントリーの弱点と化しているリンディを殺害するようにブルズアイに命じる[17]。ブルズアイはリンディの遺体をヘリコプターから海に捨て、駆けつけたセントリーには自ら身を投げたと伝えた。セントリーは遺体を探しに飛び出したが、リンディを失った彼の心は完全にボイドに支配され、パワーもこれまで以上に増幅していた[18]

「シージ」事件の後、ノーマン・オズボーンはラフト刑務所に収監された。ムーンストーン、ブルズアイ、ヴェノムはヒーローたちから捕らえられ、またダケンは軍から逃亡した。またダークアベンジャーズの秘書をしていたビクトリア・ハンドはキャプテン・アメリカにより再登用された[19]

「シージ」以降

ムーンストーンはルーク・ケイジ率いる新生サンダーボルツに加わった[20]。ノォ・ヴァアは未来を救うためのタイムマシーンを作るためにアベンジャーズに再雇用された[21]。ビクトリア・ハンドはその優れた洞察力を買われ、スティーヴ・ロジャースによってルーク・ケイジのアベンジャーズ(ニューアベンジャーズ)への協力を命じられた[22]。ブルズアイは護送兵から逃亡するが、後にシャドウランドで旧敵のデアデビルによって重傷を負わされる。「シージ」終了時に逃亡していたダケンは「ダークレイン」で自分が殺した後に蘇ったフランケン・キャッスルと対峙した。マック・ガーガンのシンビオートは除去され、彼は投獄され、その後アリスター・スマイスによって脱獄させられてスコーピオンとしての活動に戻った[23]

ニューダークアベンジャーズ

ノーマン・オズボーンとH.A.M.M.E.R.によって新しいダークアベンジャーズが結成された。メンバーとしてスカーゴーゴンアイ・エーパエクジューン・コビントン博士、サペリアトリックショットが加わり、ハイドラA.I.M.により支援された。またオズボーンとA.I.M.はダークアベンジャーズに参加させるためにラグナロクを再製作した[24]

ロースター

設立メンバー

キャラクター 本名・正体 加入号 備考
アイアンパトリオット ノーマン・オズボーン 『ダークアベンジャーズ』第1号(2009年3月) 元リーダー。『ダークアベンジャーズ』第16号で逮捕される。アイアンマンキャプテン・アメリカの両方を表すためにスタークのアーマーのデザインを変更した。 『ニューアベンジャーズ』(第2期)第18号でチームを再結成し、スーパーアダプトイドとなるが、後にまた逮捕され、昏睡状態となる。
スパイダーマン マック・ガーガン 『ダークアベンジャーズ』第16号で逮捕される。ヴェノムスーツが政府に押収された後はスコーピオンとなった。
ミズ・マーベル カーラ・ソーフェン 『ダークアベンジャーズ』第16号で逮捕され、『サンダーボルツ』第144号でルーク・ケイジのサンダーボルツに加わる。『ダークアベンジャーズ』第184号でダークアベンジャーズに復帰する。
ホークアイ ブルズアイ 『ダークアベンジャーズ』第16号で逮捕される。『Shadowland』第1号でデアデビルに殺害される。
ウルヴァリン アキヒロ ウルヴァリンの息子。『ダークアベンジャーズ』第16号で逮捕から逃れる。『Uncanny X-Force』第34号で死亡する。
キャプテン・マーベル ノォ・ヴァア 『ダークアベンジャーズ』第6号で脱退し、アベンジャーズに参加する。
アレス アレス 『シージ』第2号でセントリーに殺される。
セントリー ロバート・レイノルズ 『シージ』第3号で暴走し、『シージ』第4号でソーに殺害される。

『フィアーズ・イットセルフ』以降の参加者

キャラクター 本名・正体 加入号 備考
ウルヴァリン ゴーゴン 『ニューアベンジャーズ』(第2期)第18号(2011年11月) 『ウルヴァリン』(第3期)第31号でウルヴァリンと戦い、死亡する。『Secret Warriors』第2号でザ・ハンドによって復活させられる。『ニューアベンジャーズ』(第2期)第23号で脱退する。
ハルク スカー サヴェッジ・ランドに居たところをオズボーンに勧誘されたが、実はキャプテン・アメリカの秘密任務で二重スパイとして参加した。『ダークアベンジャーズ』第175号で再加入し、『ダークアベンジャーズ』第190号で脱退する。
ミズ・マーベル デイドラ・ウェントワース オズボーン投獄後にH.A.M.M.E.R.を率いていた。『ニューアベンジャーズ』(第2期)第23号で脱退する。
ホークアイ バーニー・バートン オズボーンの勧誘により参加した。
スパイダーマン アイ・エーパエク 南米のクモの神。『Osborn』第1号でオズボーンと初遭遇する。未知の物質によってスパイダーマンの黒スーツバージョンに似たヒューマノイド形態に変身する。
スカーレット・ウィッチ ドクター・ジューン・コビントン 生物学者で遺伝学者。アスガルド侵攻後、『Osborn』第1号でオズボーンと初遭遇する。
ソー ラグナロク 現在はオズボーンの代わりにA.I.M.によって保全・修復されている。ニューアベンジャーズ打倒を目指すダークアベンジャーズを助けるために修復された。

Marvel ReEvolution』以降の参加者

キャラクター 本名・正体 加入号 備考
U.S.エージェント ジョン・ウォーカー 『ダークアベンジャーズ』第185号(2013年) 元ラフトの監督官で、ダークアベンジャーズと共に平行世界に移動した。失った四肢を平行世界のヴェノム・シンビオートにより修復した後はU.S.エージェントとしての活動に復帰した。

他のバージョン

アルティメット・マーベル

アルティメット・マーベルの世界にはダークアルティメッツと呼ばれるダークアベンジャーズのオルタナティブ版が登場する。グループは女性のカーンリード・リチャーズの他に元アルティメッツハルククイックシルバーにより構成される[25]

他のメディア

テレビゲーム

コレクテッド・エディション

タイトル収録内容ページ数出版日ISBN
Dark Avengers Volume 1: Dark Avengers Assemble Dark Avengers #1–6 160 HC: 2009年9月
SC: 2009年12月
HC: ISBN 0-7851-3851-X
SC: ISBN 0-7851-3852-8
Dark Avengers/Uncanny X-Men - Utopia Dark Avengers #7-8, "Dark Avengers/Uncanny X-Men: Utopia", "Utopia Finale", Uncanny X-Men #513-514 352 HC: 2009年12月
SC: 2010年4月
HC: ISBN 0-7851-4233-9
SC: ISBN 0-7851-4234-7
Dark Avengers Volume 2: Molecule Man Dark Avengers #9-12 112 2010年2月 ISBN 0-7851-3853-6
Dark Avengers: Siege Dark Avengers #13-16, Dark Avengers Annual #1 144 2010年7月 ISBN 0-7851-4811-6
Dark Avengers: The End is the Beginning Dark Avengers #175-183 2013年2月 ISBN 0785161724
Dark Avengers: Masters of Evil' Dark Avengers #184-190 2013年7月 ISBN 0785168478
全号収録本(「ユートピア」とのクロスオーバーを除く)
タイトル収録内容ページ数出版日ISBN
Dark Avengers Marvel Dark Avengers #1-6, #9-16, Annual #1 400 2011年7月 ISBN 0-7851-5650-X
その他の関連本
タイトル収録内容ページ数出版日ISBN
Ms. Marvel Volume 7: Dark Reign Ms. Marvel #35-40 176 HC: 2009年9月
SC: 2009年12月
HC: ISBN 0-7851-3838-2
SC: ISBN 0-7851-3839-0
Ms. Marvel Volume 8: War of The Marvels Ms. Marvel #41-46 120 HC: 2010年1月
SC: 2010年5月
HC: ISBN 0-7851-3840-4
SC: ISBN 0-7851-3841-2
Dark Wolverine Volume 1: The Prince Wolverine #73-74, Dark Wolverine #75-77 112 HC: 2009年10月
SC: 2010年3月
HC: ISBN 0-7851-3900-1
SC: ISBN 0-7851-3866-8
Dark Wolverine Volume 2: My Hero Dark Wolverine #78-81 112 2010年4月 ISBN 0-7851-3977-X
Siege: X-Men - Dark Wolverine & New Mutants Dark Wolverine #82-84 128 2010年6月 ISBN 0-7851-4815-9
Dark Reign: Sinister Spider-Man Dark Reign: The Sinister Spider-Man #1-4 112 2010年1月 ISBN 0-7851-4239-8
Dark Avengers: Ares Ares #1-5, Dark Avengers: Ares #1-3 192 2010年4月 ISBN 0-7851-4406-4
Dark Reign: Hawkeye Dark Reign: Hawkeye #1-5 120 2010年5月 ISBN 0-7851-3850-1

日本語版

日本語版はヴィレッジブックスより出版されている。

タイトル収録内容翻訳ページ数出版日ISBN
ダークアベンジャーズ: アセンブル Dark Avengers #1-6 御代しおり 160 2014年6月30日 ISBN 978-4864911498
ダークアベンジャーズ: モレキュールマン Dark Avengers #9-12 御代しおり 112 2014年11月29日 ISBN 978-4864911818
ダークアベンジャーズ: シージ Dark Avengers #13-16, Dark Avengers Annual #1 御代しおり 128 2015年2月28日 ISBN 978-4864911979
アベンジャーズ/X-MEN: ユートピア[26] Dark Avengers/Uncanny X-Men: Utopia, Dark Avengers/Uncanny X-Men: Exodus
Uncanny X-Me #513-514, Dark Avengers #7-8
2015年11月 N/A

参考文献

  1. Rogers, Vaneta (2008年9月29日). Siege Ends the Avengers”. Newsarama. 2015年1月26日閲覧。
  2. Rogers, Vaneta (2008年12月23日). Mike Deodato Explores His Dark (Avengers) Side”. Newsarama. 2015年1月26日閲覧。
  3. Richards, Dave (2008年1月22日). The Osborn Supremacy: Dark Avengers”. Comic Book Resources. 2015年1月26日閲覧。
  4. Rogers, Vaneta (2008年12月17日). Andy Diggle: The Future of the Thunderbolts”. Newsarama. 2015年1月26日閲覧。
  5. George, Richard (2010年1月15日). Siege Ends the Avengers”. IGN. 2010年1月15日閲覧。
  6. Dark Avengers #1 (March 2009)
  7. Dark Avengers #2 (April 2009)
  8. Dark Avengers #5
  9. New Avengers #50
  10. Dark Avengers/Uncanny X-Men: Utopia #1
  11. Dark Avengers #8
  12. Dark Avengers #10 (2009)
  13. Dark Avengers #11
  14. Dark Avengers #12
  15. Siege #1
  16. Dark Avengers #13
  17. Dark Avengers #14
  18. Dark Avengers #15
  19. Dark Avengers #16
  20. Thunderbolts #144
  21. Avengers #2
  22. New Avengers Vol. 2 #1 (2010)
  23. Amazing Spider-Man #651
  24. New Avengers vol. 2 #18
  25. Ultimate Comics: Ultimates #25
  26. MARVEL MUST READ(マーベル・マスト・リード) Vol.4 ユートピア”. Fujisan.co.jp. 2016年4月3日閲覧。

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.