チュウヒダカ

チュウヒダカ(沢鵟鷹、学名:Polyboroides typus)は、タカ目タカ科に分類される鳥類の一種。

チュウヒダカ
チュウヒダカ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Accipitriformes
: タカ科 Accipitridae
亜科 : チュウヒ亜科 Circinae
: カメンダカ属 Polyboroides
: チュウヒダカ
P. typus
学名
Polyboroides typus
(Smith, 1829)
和名
チュウヒダカ
英名
African harrier hawk

形態

体長は約65cm[1]。全身が灰色の羽毛で覆われており、腹部が黒と白の横縞模様になっている。翼は幅が広く、先端に大きな黒い斑点がある。

顔は黄色く、羽毛が生えていない。くちばしは黒くて短いが、かぎ状に曲がっているため獲物を食いちぎりやすい形になっている。脚は長くて黄色い。多くの鳥類は脚を一方向にしか曲げることができないが、チュウヒダカはかかとにあたる関節が柔軟なため、足首を逆方向にも曲げられる[2]

生態

半砂漠や熱帯雨林のはずれ、河岸の森林などの森林地帯に広く生息する[3]。捕食動物のため、食性は肉食性だが完全な肉食ではない。基本的にエサを選ばず、小型の哺乳類や他の鳥の巣の中の卵や雛、爬虫類や昆虫に魚や腐肉まで食べ、猛禽類の中では珍しく、アブラヤシの実といった植物性のエサまで食べる[1][3]。獲物の狩り方も他の猛禽類と異なり、木の枝の上を歩いたり、木の幹をよじ登りながらエサを探す[1]。その際、関節を逆方向に曲げて木の割れ目や隙間にいる昆虫や巣の中の雛を捕える[2]。また、他の猛禽類と同様に滑空しながら獲物を探し、獲物を見つけたら急降下して掻っ攫う方法も行う。

繁殖期は地域によって異なる[3]。子育てにはオス・メス両方の親鳥が行い、樹冠や崖の足場がある所に小枝を使って巣を作る。卵は1~3個産み、35日間の抱卵期間を経て孵化し生後7週間程で飛べるようになるが、雛鳥たちが共食いをするため基本的に一羽の雛鳥しか生存しない[1][3]

分布

サハラ砂漠より南のオレンジ川流域を除いたアフリカ全域で見られる[4]

脚注

  1. チュウヒダカのメディア - ARKive
  2. 小宮輝之 『生物のふしぎ大図鑑 ハンター 狩りをする生物たち』 西東社、2015年、73頁。
  3. Polyboroides typusPEREGRINE Global Raptor Inpact Network 2018年5月21日閲覧。
  4. Polyboroides typus (Species Factsheet by BirdLife International)
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