デーレ小体
デーレ小体とは、好中球の細胞質にみられる淡青色の封入体で、細菌感染、敗血症、妊娠、などさまざまな病態で出現する。
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デーレ小体(細胞の辺縁の淡青色の封入体)と空胞をもつ好中球
概要
デーレ小体((英)Döhle bodies)とは、好中球(通常、桿状核球、分葉核球)の細胞質にみられる封入体である。淡青色で、円形ないし長円形から三日月型、径1から5 μm程度で、通常、細胞膜近傍にみられる。実体は、リボソームのRNA(粗面小胞体)の遺残物である。好中球の炎症性の変化の一つであり、細菌感染、敗血症、妊娠、などさまざまな病態で出現する[1][2][3]。
デーレ小体は、1911年にドイツ、キールの病理学者、パウル・デーレ(Paul Döhle)が猩紅熱患者において記載した[3]。
デーレ小体がみられる病態
デーレ小体は、細菌感染、敗血症、熱傷、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与、などさまざまな病態でみられるが、必ずしも、炎症に特異性が高くなく、正常妊娠、等でもみられることがある。
デーレ小体は、中毒性顆粒と同時にみられることがある。中毒性顆粒、空胞形成、とならび、好中球の中毒性変化の一つである。なお、白血病の稀な型の一つ、慢性好中球性白血病では、好中球に中毒性顆粒やデーレ小体がよくみられる[1][3]。
出典
- Steven Marionneaux. Nonmalignant leukocyte disorders. Rodak's Hematology. 2020 : 445-465. Published online 2019 Feb 22. doi:10.1016/B978-0-323-53045-3.00035-0, PMC 7151933.
- 金井正光 編『臨床検査法提要』(31版)金原出版株式会社、1998年、298-303頁。ISBN 4-307-05033-9。
- (the Blood Project)Döhle bodies(2023年1月3日閲覧)
- 國島伸治「1.先天性巨大血小板症の診断」『日本内科学会雑誌』第98巻第7号、日本内科学会、2009年、1593-1598頁、CRID 1390001206445712384、doi:10.2169/naika.98.1593、ISSN 00215384。
- 小児慢性特定疾病情報センター メイ・ヘグリン(May-Hegglin)異常症 (2023年1月4日閲覧)
- Althaus K, et al. MYH-9 Related Platelet Disorders: Strategies for Management and Diagnosis. Transfus Med Hemother. 2010 Oct; 37(5): 260–267. Published online 2010 Sep 15. doi:10.1159/000320335, PMID 21113248
関連項目
- 末梢血塗抹検査
- 好中球
- 中毒性顆粒
- 敗血症
- 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)
- メイ・ヘグリン異常症
外部リンク
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