中身の詰まったトーラス
初等幾何学における中身の詰まったトーラス(なかみのつまったトーラス、英: solid torus; ソリッドトーラス、トーラス体)は、一つの円周に沿って円板が掃く領域として定まる回転体である。位相的には、一つのハンドル体のみを持つ(すなわち種数 1 の)コンパクト図形である。

ソリッド・トーラス
中身の詰まったトーラスを図示するには三次元空間に埋め込まれたトーラス形(トロイド)として描くのが標準的な方法であるが、図示の仕方によっては互いに区別すべきトーラスと同様の見た目になることがある。トーラスとはトーラス形の表面(境界面)を成す二次元の図形のことであり、トーラスに囲まれる有界領域はソリッドトーラスの一種となる。
回転体としてのトーラス
値 r < R を任意にとり固定して考えるとき、ソリッド・トーラスは半径 R の円周からの距離 a ≤ r なる点全体の成す集合である。したがってそれは、半径 r の円板を、その円と交わらずその円の属する平面上に載っている軸の周りに、回転半径 R がもとの円板の半径より大きくなるように、回転させて得られる[1]:198。
媒介表示
トーラスの媒介変数表示を以下のように与えることができる:
位相的トーラス体
位相幾何学におけるソリッドトーラスは、円板 D2 と円周 S1 との直積集合 S1 × D2 に直積位相を入れたものに同相であるな位相空間を言う[2]:188。
ソリッドトーラスは連結コンパクトかつ向き付け可能な三次元の境界付き多様体で、その境界は通常のトーラス S1 × S1 に同相である。
円板 D2 は可縮ゆえ、ソリッドトーラスは円周 S1 のホモトピー型を持つ[3]:2。したがってソリッドトーラスの基本群およびホモロジー群は円周のそれに同型となる:
関連項目
- 双曲的デーン手術
- リーブ折り畳み
- ホワイトヘッド多様体
参考文献
- Falconer, Kenneth (2004), Fractal Geometry: Mathematical Foundations and Applications (2nd ed.), John Wiley & Sons, ISBN 9780470871355.
- Matsumoto, Yukio (2002), An Introduction to Morse Theory, Translations of mathematical monographs, 208, American Mathematical Society, ISBN 9780821810224.
- Ravenel, Douglas C. (1992), Nilpotence and Periodicity in Stable Homotopy Theory, Annals of mathematics studies, 128, Princeton University Press, ISBN 9780691025728.
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