ドリームスリーパー

ドリームスリーパー』は、中国バス関東バス奈良交通が運行する夜行高速バス

海老名SAにて開放休憩中の、東京発広島行ドリームスリーパーII(中国バス)

広島市福山市町田市横浜市を結んでいた『ドリームスリーパー』、大阪市奈良市東京都新宿区を結ぶ『ドリームスリーパー 東京・大阪奈良号』、広島市・福山市と東京都品川区を結ぶ『ドリームスリーパー Superior Class[1]の系統が存在する。

全座席指定制のため、乗車には予約が必要。乗車前にあらかじめ乗車券を購入しなければならない(ローソンファミリーマートでも予約ができる)。

概要

横浜駅東口で発車を待つ、広島行きドリームスリーパー(中国バス)
OCATに停車する、東京行きドリームスリーパーII(両備ホールディングス) ※なお、現在はOCATには停車しない

2012年平成24年)、中国バスが運行していた広島 - 横浜線「メイプルハーバー」に、2列シート仕様の新型ヒュンダイ・ユニバースを導入したハイグレード続行便として登場。当時3・4列シートが一般的であった夜行高速バスにあって、半独立式の2列シートを備えたバスは異色の存在であった。

その後、2017年(平成29年)には他社との競合が多い東京 - 大阪線や東京 - 広島線に、改良を加え「完全個室型」のバスとして新型車を擁して運行を開始した[2][3]

運行開始に先立ち、2017年1月11日中野サンプラザにて発表会が催された。その中の記者向け説明会で運行会社の各代表が登壇し、コメントの中で、この路線の特徴として五感で満足できることや移動自体を楽しめることをアピールした[2]。早朝から現地で動きたいという思想を持つビジネス客の他、女性客をターゲットとしている[3]

当該路線の専属乗務員は、高速路線に精通した精鋭で構成され、専用の制服(1着約20万円)を着用する[3]

なお広島 - 東京線は広島バスセンターを起点として国道54号祇園新道)・山陽自動車道広島ICを経由する旧「ドリームスリーパー」や多くの高速バスと異なり広島駅広島高速道路を経由すること、広島営業所が中筋駅付近に所在することなどから、起終点は中筋駅とされている。

名称は「乗客に最高の眠りと上質なリラクゼーションをお届けする快眠バス」というコンセプトを具現化したものである。

歴史

運行概要

奈良・大阪 - 東京線

運行会社
停車停留所

 大阪→東京

  • 門真車庫 → 難波(南海なんば高速BT) → 大阪駅前(桜橋口アルビ前) → 新宿駅西口(14番のりば) → 池袋駅西口(7番のりば)

 東京→大阪

  • 池袋駅西口(7番のりば) → 新宿駅西口(14番のりば) → 難波(南海なんば高速BT) → 大阪駅前(桜橋口アルビ前) → 門真車庫

※上下便で大阪側の停車順序が異なる。2022年4月22日から門真車庫停留所廃止。

 奈良・大阪 → 東京

 東京→大阪・奈良

  • バスタ新宿→ 難波(南海なんば高速BT) → 大阪駅前(桜橋口アルビ前)→ 大和西大寺駅南口(11番のりば) →JR奈良駅東口(4番のりば)

※上下便で大阪側の停車順序が異なる。

広島 - 東京線

運行会社
停車停留所

広島 - 横浜線(運行終了)

運行会社
運行経路・停車停留所

太字は停車停留所。横浜 - 町田間のみ、および広尾以西のみの利用不可。

横浜駅東口 - 国道1号 - 狩場IC - 横浜横須賀道路 - 保土ヶ谷バイパス - 横浜町田IC - 大和バイパス - 国道16号(混雑状況によっては町田街道に迂回する) - 町田バスセンター - 国道16号(町田街道へ迂回する場合あり) - 大和バイパス - 横浜町田IC - 東名高速道路御殿場JCTから三ヶ日JCTまでを新東名高速道路へ迂回する場合あり) - 名神高速道路(東名高速道路豊田JCTより伊勢湾岸自動車道経由で草津JCTまでを新名神高速道路へ迂回する場合あり) - 中国自動車道 - 山陽自動車道 - 福山東IC - 国道182号 - 広尾 - 国道2号 - 福山駅前 - 国道2号 - 赤坂バイパス - 松永道路 - 福山西IC - 山陽自動車道 - 西条IC - 国道375号 - 国道486号 - 西条昭和町 - 国道486号 - 国道375号 - 西条IC - 山陽自動車道 - 広島IC - 国道54号祇園新道) - 中筋駅 - 広島バスセンター - 広島駅新幹線口
  • 事前に降車バス停を指定して予約するため、横浜行は町田バスセンター、広島行は広尾・福山駅前・西条昭和町の各バス停の利用が無い場合、横浜(狩場インター)・広島(広島インター)へ直行する。当然ながら、この際には途中インターチェンジでの高速道路からの流出も無い。
  • 横浜行は龍野西SA、広島行は足柄SAで開放休憩を行っていた。

使用車両

関東バスが所有するドリームスリーパー専用車。エクスプレス関東デザインにドリームスリーパーのロゴをあしらったデザインとなっている。
両備ホールディングスから移籍した奈良交通80号車
  • ヒュンダイ・ユニバース(2012年 - 2017年)
    • 個室カーテン付2列シート(全席電動リクライニングシート、エグゼクティブシートとゼログラビティシートで若干内容が異なる)を備えた特注車。天龍工業と共同で開発した[3]「ゼログラビティシート」を採用し、ボタン操作でリクライニングフットレストが自動で調節され、快適な姿勢をキープできるようになっている。NASAの理論に着想を得たと紹介されており、背もたれ角度を40度、座席角度を30度、フットレストを水平にした「ゼログラビティ姿勢」に設定すると無重力状態を体感出来ると謳っている[2]
  • 三菱ふそう・エアロクイーン(2017年 - )
    • バス業界初の完全個室型シート(全11室)を装備する特注車[2]。一室あたりの寸法は、幅が約85cm・奥行きが約160cmだが、部屋によって若干異なる[2]。「ゼログラビティシート」を全席で採用しており[2]、着席確認用カメラとSOSボタン(車内非常通報装置)を各部屋に設置し、安全面にも考慮している[2]

車両外観は運行会社によって異なり、関東バスは高速路線専用デザインに「DREAM SLEEPER」のロゴを付記、両備ホールディングス及び中国バスは「DREAM SLEEPER」専用デザインをそれぞれ採用している[2]。奈良交通は先述の2社と同様の塗装に、同社保有車両の特徴でもある鹿の影絵イラストをあしらったデザインとなっている[11]

全便自動音声放送が設定されている。初代車両は両備ホールディングス高速バスのフォーマットに準じていたが、現行車両からは同社一般路線バスと共通の車内メロディに男声仕様のアナウンスとオリジナルの内容となっている。関東バス担当便は同社夜行高速バスと共通のものを使用。

車内設備

[2]

脚注

  1. 車内アナウンスでの車両愛称は「ドリームスリーパー 広島東京号」となっている。
  2. ドリームスリーパーの内部を公開! 業界初の完全個室型・超豪華夜行バスが1/18から東京大阪間で運行開始”. バスとりっぷ. 夜行バス比較なび (2017年1月11日). 2017年4月29日閲覧。
  3. 11室の動くホテル、車両価格「い、い、いちおく」…担当者に一問一答”. Response.. イード (2017年1月12日). 2017年6月17日閲覧。
  4. グッドデザイン賞 受賞対象一覧
  5. 中国バス公式ホームページ 広島・福山⇔東京線ドリームスリーパー運行のお知らせ
  6. 新型コロナウイルスの影響による減便・運休について”. 中国バス. 2020年4月14日閲覧。
  7. マスカット・ままかりライナー・ドリームスリーパー 運休のお知らせ”. 両備バス (2020年4月2日). 2020年4月14日閲覧。
  8. 【運休 夜行高速乗合バス】運休のお知らせ2020.04.10”. 関東バス (2020年4月10日). 2020年4月14日閲覧。
  9. 【夜行高速乗合バス】 今後の運行について 一部路線運行再開日決定 2020.6.16更新”. 関東バス (2020年6月16日). 2020年6月22日閲覧。
  10. 乗りものニュース 日本一豪華な夜行バス「ドリームスリーパー」大阪から奈良へ延伸! 奈良交通と共同運行へ
  11. 両備ホールディングス担当便の専用車両を導入したため。

外部リンク

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