ビルダグリプチン
ビルダグリプチン(Vildagliptin、開発コード: LAF237)は、DPP-4阻害薬に分類される経口血糖降下薬の1つである[1]。DPP-4(Dipeptidyl Peptidase-4)とは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1: Glucagon-like peptide-1)を分解する酵素であり、これを阻害する結果、血糖依存的にインスリン分泌を促進すると同時にグルカゴン分泌を抑制し、血糖値を低下させる。また、インスリン抵抗性を改善する作用があるとされる。GLP-1アナログ製剤と同じくインクレチン関連薬の1つであり、SU剤に代表される経口血糖降下薬に比べて低血糖のリスクが少ないとされるが、SU剤との併用で重篤な低血糖が発現することがある[1](重要な基本的注意参照)。
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| IUPAC命名法による物質名 | |
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| 臨床データ | |
| ライセンス | EMA:リンク |
| 胎児危険度分類 |
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| 法的規制 |
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| 投与経路 | 経口 |
| 薬物動態データ | |
| 生物学的利用能 | 85% |
| 血漿タンパク結合 | 9.3% |
| 代謝 | Mainly hydrolysis to inactive metabolite; CYP450 not appreciably involved |
| 半減期 | 2 - 3 時間 |
| 排泄 | Renal |
| 識別 | |
| CAS番号 | 274901-16-5 |
| ATCコード | A10BH02 (WHO) |
| PubChem | CID: 6918537 |
| ChemSpider |
5293734 |
| KEGG |
D07080 |
| ChEMBL |
CHEMBL142703 |
| 別名 | (2S)-1-{2-[(3-hydroxy-1-adamantyl)amino]acetyl}pyrrolidine-2-carbonitrile |
| 化学的データ | |
| 化学式 | C17H25N3O2 |
| 分子量 | 303.399 g/mol |
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2014年現在、日本ではノバルティスからエクアとして販売されている。
ドイツ国内での措置
2013年10月1日、ドイツの規制当局(G-BA)は、SU剤に比べてビルダグリプチンには上乗せ効果がないとした[3]。これを受けて製造販売業者であるノバルティスは2014年7月1日に全てのビルダグリプチンをドイツ国内から回収した[4]。
薬物動態
吸収
ビルダグリプチン50 mgを空腹時に服用すると、最大血中濃度に達するまでの時間(tmax)は2.00±1.26(SD) 時間後であった[2]:26。食後に服用するとtmaxは若干遅くなった(n=24;範囲 0.75-4.0 → 0.5-6.0)が臨床的に意味のある差ではないと捉えられている[2]:29。バイオアベイラビリティは85%である[2]:30。
分布
ビルダグリプチンの血漿蛋白結合率は9.3%であり[2]:30、血漿中の蛋白質と結合する他の薬剤と相互作用する可能性がある。25 mgを投与した際の分布容積は70.5 Lであり[2]:30、血流中以外にもビルダグリプチンが分布することが示唆される。ラットでは投与1 - 4時間後に腎臓および肝臓で最高値となった(血中濃度の10〜30倍)[2]:31。
出典
- “エクア錠50mg 添付文書” (2016年4月). 2016年6月27日閲覧。
- “エクア錠50mg インタビューフォーム” (PDF) (2015年3月). 2016年3月31日閲覧。
- des Gemeinsamen Bundesausschusses über eine Änderung der Arzneimittel-Richtlinie (AM-RL): Anlage XII – Beschlüsse über die Nutzenbewertung on Arzneimitteln mit neuen Wirkstoffen nach § 35a SGB V - Vildagliptin.(ドイツ語)
- Pharmazeutische Zeitung .(ドイツ語)


