フェルディナント・フォン・シーラッハ

フェルディナント・フォン・シーラッハ(Ferdinand von Schirach, 1964年[1] - )は、ドイツの小説家、弁護士。

フェルディナント・フォン・シーラッハ、2009年

生涯と業績

ミュンヘンの商人ロベルト・フォン・シーラッハ(Robert von Schirach, 1938年 – 1980年)の息子として生まれる。祖父はナチ党全国青少年指導者バルドゥール・フォン・シーラッハ。ボンの大学で学び、ケルンでの研修を経て1994年よりベルリンで刑事事件弁護士として活動。元東ドイツ政治局員ギュンター・シャボフスキーや、ドイツ連邦情報局工作員ノルベルト・ユレツコ(de:Norbert Juretzko)の弁護に携わり、ドイツでも屈指の弁護士と見なされている。2009年、自身の事務所が扱った事件をベースにした(ただし、文庫解説の松山巖は、そう称していることも含めて純然たる創作であろうと述べており、推測の根拠として守秘義務とともに叙述手法を挙げている)物語集『犯罪』を刊行し、45万部を越えるベストセラーとなった。既に30カ国で出版権が獲得されており、シーラッハはこの作品によってクライスト賞など複数の文学賞を受賞している。2010年には第二作『罪悪』を刊行した。

映像化されている作品も多く、日本では『犯罪~ドイツの奇妙な事件~』、『罪悪~ドイツの不条理な物語~』、『生放送「裁判劇テロ」あなたの審判は?!』、『コリーニ事件』などのドラマや映画がリリースされている[2]。

作品リスト

単行本
邦題原題ドイツの旗
刊行年
日本の旗
刊行年月
訳者出版社日本の旗 ISBN
犯罪Verbrechen2009年2011年6月酒寄進一東京創元社ISBN 978-4-488-01336-3
罪悪Schuld2010年2012年2月ISBN 978-4-488-01344-8
コリーニ事件Der Fall Collini2011年2013年4月ISBN 978-4-488-01000-3
カールの降誕祭Carl Tohrbergs Weihnachten2012年2015年11月ISBN 978-4-488-01050-8
禁忌Tabu2013年2015年1月ISBN 978-4-488-01040-9
Die Würde ist antastbar2014年
テロTerror2015年2016年7月酒寄進一東京創元社ISBN 978-4-488-01056-0
刑罰 Strafe 2018年 2019年6月 ISBN 978-4-488-01090-4
珈琲と煙草 Kaffee und Zigaretten 2019年 2023年2月 ISBN 978-4-488-01123-9
神 Gott 2020年 2023年9月 ISBN 978-4-488-01129-1
短編
  • パン屋の主人 (酒寄進一訳、『ミステリーズ!』51号、2012年2月、東京創元社) - カールの降誕祭に収録

参考文献

  • フェルディナント・フォン・シーラッハ 『犯罪』 酒寄進一訳、東京創元社、2011年
  • フェルディナント・フォン・シーラッハ 『罪悪』 酒寄進一訳、東京創元社、2012年

脚注

外部リンク

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