フクラスズメ
フクラスズメ(脹雀、学名:Arcte coerula)は、チョウ目ヤガ科の昆虫。中型のガで、人家の周辺でも見られる。
| フクラスズメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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フクラスズメ成虫の展翅標本, 台湾 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Arcte coerula (Guenee, 1852)[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| フクラスズメ(脹雀) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Ramie caterpillar |
和名は、スズメが羽毛を逆立てて冬の寒さに耐える様を「ふくらすずめ」と呼び、丸っこくて毛に覆われた様子をこのガに当てはめたものである。「スズメ」とあるが、スズメガ科ではない。
形態
成虫の前翅長は3 - 4cmほど。背中側と翅が黒褐色、体の腹側は黄白色をしている。胴が太く、全身に短い毛が密生する。触角は細い。前翅は体より少し大きいくらいで、後翅は前翅の2/3くらいの大きさである。後翅に水色の太い弧状の模様が2本あるが、これは捕えないと観察できない。止まる時は翅を後方へ閉じ、大きな鏃(やじり)のような形になる。
幼虫は細長いケムシで、終齢幼虫では全長7cmに達する。頭と腹脚が橙色か黒色、体側に黒と白の線、背中に白黒の細かい横しま模様がある。
幼虫。頭部を反らせて威嚇行動をしている。
幼虫
生態

食害
成虫は夏と秋の年2回発生する。森林の周辺に多いが、人家にも現れ、夜には灯火に飛来する。冬は成虫で越冬する。冬に越冬のために進入した人家の中に現れ、人々を驚かせることもある。食物は熟した果物の発酵した汁や樹液などを摂取し、夜にカブトムシの集まるクヌギなどの樹液に飛来している姿をよく見かける。
幼虫はイラクサ科のイラクサ、カラムシなどを食草とする。幼虫は危険を感じると頭部を反らせ、緑色の液体を吐き出しながら頭部を激しく横に振る。たまに大発生し、食草を茎だけの丸坊主になるまで食い尽くした上で周辺の地上を徘徊することがある。外見は毒々しいまでに派手だが、毒は持っていない。しかし人目に触れると嫌われることが多い。
参考文献
脚注
- 神保宇嗣 (2020年). “List-MJ 日本産蛾類総目録 version 3β”. 2020年12月29日閲覧。
- “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2012年4月8日閲覧。
- 柳田慶浩; 福田輝彦; 中尾健一郎 (2019年). “Arcte coerula (Guenee, 1852) フクラスズメ,Cat.4241”. Digital Moth of Japan. 2020年12月29日閲覧。
外部リンク
- "Arcte coerula" - Encyclopedia of Life(英語)
- “フクラスズメ”. みんなで作る日本産蛾類図鑑V2. 2012年4月8日閲覧。
- 青木繁伸 (2008年9月22日). “フクラスズメ(脹雀蛾;脹天蛾)”. 幼虫図鑑. 群馬大学社会情報学部. 2012年4月8日閲覧。
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