ヘイヤンゲル

Hoeyanger.ogg ヘイヤンゲルノルウェー語: Høyanger)は、ノルウェーヴェストラン県にある基礎自治体(以下、本稿では便宜上「市」と記述する)。行政の中心地はヘイヤンゲル村で、ほかにラヴィク、チルキェボー、オーストライム、ヴァドハイムなどの村々がある。1964年にそれまでのチルキェボーとラヴィクの二市が合併し誕生した。

ヘイヤンゲル市
Høyanger kommune
ヘイヤンゲル市の市章
市章
位置
ヴェストラン県の位置図の位置図
ヴェストラン県の位置図
ヘイヤンゲルの位置図の位置図
ヘイヤンゲルの位置図
座標 : 北緯61度13分10秒 東経06度04分22秒
行政
 ノルウェー
  ヴェストラン県
  ヘイヤンゲル市
市長 ペテル・ソトラン(2011年 - )
労働党
地理
面積  
  市域 1,000.92[1] km2
    陸上   927.62 km2
    水面   73.30 km2
      水面面積比率     7.3%
人口
人口 (2023年現在)
  市域 3,949人
    人口密度   3.9人/km2
  備考 [2]
その他
等時帯 CET (UTC+1)
夏時間 CEST (UTC+2)
ノルウェー統計局のデータ より
公式ウェブサイト : www.hoyanger.kommune.no/

豊かな水資源を背景とした水力発電で、国内でも早い時期に工業化が成功した。主な工業にアルミニウムの精錬がある。ヘヤンゲルヘイアンゲルとも表記される。

基礎情報

1838年の年初に、旧来のラーデヴィグ教区からラードヴィグ市が設立された。そこから1858年にクラヴォルド市(人口:1645人)が分立、市の人口は2042人に減った(クラヴォルド市は1890年7月1日にチルケボー市、1917年にチルキェボー市と改称)。

ソグネフィヨルドの対岸のラヴィク(926人)は1861年にブレッケ市と合併し、ラヴィク・オ・ブレッケ市となった。翌年には市西部のボー準教区がラヴィク・オグ・ブレッケ市に編入されるとともに、アシュヴォル市のヒレスターと市内のオンの準教区がヒレスター市を形成。クラヴォルド市の一部(90人)も1875年の年初をもってラヴィク・オ・ブレッケ市に併された。

1905年、市はラヴィク(1182人)とブレッケ(982人)の二市に分かれた。そして1964年、従来のラヴィク(894人)とチルキェボー(4742人)両市にヴィーク市のニボーとニギェルデトの各地区が合併し、ヘイヤンゲル市が誕生した[3]。現在の市域は4つの準教区からなるラヴィク教区の管轄域と一致する[4]

地名

ヘイヤンゲルは元々、ソグネフィヨルドの支脈の名であった(いまはヘイヤングスフィヨルドと呼ばれる)。初めの høy干し草、後ろの angr はフィヨルドの意味で、フィヨルドの斜面のゆたかな牧草地を想起させる[5]

紋章

1987年5月15日に制定された現在の紋章には、アルミニウム関連産業を表す三つの炎が描かれている。水力発電で容易に電力が得られるその地勢から、市内にはアルミニウムの精錬工場がある。色も青が水力を、シルバーがアルミを表す[6]

教会

ヘイヤンゲル教会

ビョルグヴィン司教区の外ソグン代理区に属する[4]市内には、ノルウェー国教会の教会が6堂ある。

市内の教会
教区副教区教会名建設年所在地
ラヴィク教区ビョルダール・オ・オトネヴィクビョルダール教会1906年ビョルダール
オトネヴィク教会1925年オトネヴィク
ヘイヤンゲルヘイヤンゲル教会1960年ヘイヤンゲル
チルキェボーチルキェボー教会1869年チルキェボー
ヴァドハイム礼拝堂1916年ヴァドハイム
ラヴィクラヴィク教会1865年ラヴィク

行政

ノルウェーのすべての市は第10学年までの初等教育、外来医療、高齢者サービス、失業者などの社会扶助、建築規制、経済開発、道路整備などに責任を負っている。市長は市議会議員から選出される[7]

市議会

ヘイヤンゲル市議会の定数は21、任期は4年である。2011年から2015年までの会派別勢力は下記の通り。

会派所属議員
労働党10人
保守党4人
中央党4人
2人
キリスト教民主党1人
合計21人

市長

ノルウェーで市長は、市議会における第一会派の代表が選ばれるのが通例である。現市長は労働党のペテル・ソトラン。

地理

県中部にあたる市は、ソグネフィヨルドで南北に隔てられる。北でフヤレールおよびガウラールと、東でバレストランおよびヴィークと、南で旧ホルダラン県のモダレンとマスフィヨルデンと、西でグレンとヒレスターとそれぞれ接する。

総面積は1,001平方キロメートル[1]。このうち山々の頂から肥よくな峡谷を通ってフィヨルドに至る、367平方キロの地域は1990年にストルシャイメン自然保護区に指定された。遊歩道がオトネヴィク村からストルシャイメン公園まで整備され、ビョルダール村からは標高730m のストルダール山頂までドライブが楽しめる。

経済

ノルスク・ハイドロとヘイヤンゲル・メタルヴェルク社がヘイヤンゲルの地元経済をけん引している。水力発電はこの地域の発展に多大な役割を果たしてきた。農業もフィヨルドを臨む斜面を中心に盛んで[8]、市内に115軒の伝統的な農場がある[4]。農場の所有者はもともと1軒に1人だったが、長年の相続や売買で細分化が進んでいる。

交通

オスロベルゲンのあいだには、バスだけでなく航空便や高速船も就航している。最寄りの空港は、市街から50kmほどのフォルデ空港。ラヴィク村はベルゲン間の交通の要衝である。東のベレストランへは、ヨーロッパ有数の全長7.5kmのヘイヤンゲルトンネルが通じる。市北部と南部とは、ソグネフィヨルドのフェリーが結んでいる[8]

観光

ノシュク・ハイドロ・アルミニウム社とヘイアンゲル・メタルヴェルク社は1986年に共同で、水力発電の重要性を紹介する博物館をオープンした。この地のアルミニウム精錬は豊かな水資源があって初めて可能になった。

ヴァドハイム郊外のイトレダール橋という18世紀の石橋も、人気の観光スポットである。

脚注

  1. 09280: Areal av land og ferskvatn (km²) (K) 2007 - 2023”. Statistisk sentralbyrå. 2023年5月14日閲覧。
  2. 07459: Alders- og kjønnsfordeling i kommuner, fylker og hele landets befolkning (K) 1986 - 2023”. Statistisk sentralbyrå. 2023年5月14日閲覧。
  3. Jukvam, Dag (1999年). Historisk oversikt over endringer i kommune- og fylkesinndelingen (PDF) (Norwegian). Statistics Norway. 2012年4月2日閲覧。
  4. Natvik, Oddvar (2005年2月9日). Some historical data on the 26 Kommunes”. 2008年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月11日閲覧。
  5. Rygh, Oluf (1919) (Norwegian). Norske gaardnavne: Nordre Bergenhus amt (12 ed.). Kristiania, Norge: W. C. Fabritius & sønners bogtrikkeri. pp. 180. http://www.dokpro.uio.no/perl/navnegransking/rygh_ng/rygh_bla.prl?enhid=191045&avid=42629&s=n
  6. Norske Kommunevåpen (1990年). Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年6月11日閲覧。
  7. Members of the local councils”. Statistics Norway (2007年). 2011年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月19日閲覧。
  8. Høyanger Kommune (2008年). Høyanger is a modern industrial community”. 2008年6月11日閲覧。

外部リンク

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