ホソスジマングース

ホソスジマングース(Mungotictis decemlineata)は、マダガスカルマングース科ホソスジマングース属に分類される食肉類。本種のみでホソスジマングース属を構成する。

ホソスジマングース
ホソスジマングース
ホソスジマングース
Mungotictis decemlineata
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 哺乳綱 Mammalia
目 : ネコ目 Carnivora
科 : マダガスカルマングース科 Herpestidae
亜科 : ワオマングース亜科 Galidiinae
属 : ホソスジマングース属
Mungotictis
種 : ホソスジマングース
M. decemlineata
学名
Mungotictis decemlineata
(Grandidier, 1867)
シノニム

Mungotictis substriatus Pocock, 1915

和名
ホソスジマングース
英名
Malagasy narrow-striped mongoose
Narrow-striped mongoose

分布

  • M. d. decemlineata

マダガスカル西部[1][2][3]固有亜種

  • M. d. lineata

マダガスカル南西部[2][3]固有亜種

形態

体長25-35センチメートル[2][3]。尾長20-27センチメートル[3]。体重0.6-0.9キログラム[2][3]。全身は体毛で密に被われるが、尾では房状に伸長する[2][3]。足裏には体毛が無く、皮膚が裸出する[1][2][3]。背面や体側面には白い体毛が混ざる[1][3]。後頭部から尾の基部、大腿部に褐色の細い8-12本の縦縞が入る[1][2][3]。

耳介は丸みを帯びる[3]。指趾の間には部分的に水かきがあり[2]、指趾には長い爪が生える[3]。頬や頸部側面[3]、肛門の周辺(肛門腺)や生殖器の周辺(会陰腺)に臭腺がある[2]。

出産直後の幼獣は体長12-13センチメートル[2]。また出産直後でも眼が開いている[1][2]。乳頭は鼠蹊部にあり、数は2個[2][3]。

  • M. d. decemlineata

背面や尾の毛衣は淡褐色[2]。縦縞は赤褐色で8-10本[2]。

  • M. d. lineata

背面の毛衣は灰褐色で、腹面や尾の毛衣は灰白色[2]。縦縞は褐色で8本[2]。

分類

  • Mungotictis decemlineata (Grandidier, 1867)
  • Mungotictis lineata Pocock, 1915

生態

バオバブからなるサバンナ(基亜種)、ディディエレア科やトウダイグサ科からなる低木林(亜種M. d. lineata)などに生息する[3]。地表でも樹上でも活動するが、11-翌4月(雨季)は樹上で活動する事が多い[2][3]。昼行性で[1]、夜間になると5-10月(乾季)は地面に掘った穴、雨期は樹洞などで休む[2][3]。乾季は単独やペア、3-4頭の小規模な群れ、雨季はペアと幼獣からなる6-10頭の群れを形成して生活する[1][2][3]。

食性は動物食で、昆虫、陸棲の貝類、ミミズ、鳥類の卵、小型哺乳類などを食べる[2][3]。乾季は主に朽木の中にいる昆虫を食べる[3]。卵や貝類のような固い殻で覆われた獲物は、横になって四肢で投げ飛ばし殻を割ってから食べる[2][3]。複数個体が協力して小型哺乳類を捕らえる事もある[3]。

繁殖形態は胎生。12-翌4月(主に2-3月)に交尾を行う[2][3]。妊娠期間は90-105日[2][3]。2-7月に1回に1頭の幼獣を産む[2][3]。授乳期間は2か月[2][3]。生後2年で性成熟する[2]。

人間との関係

開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している[3]。

関連項目

脚注

参考文献

  1. 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編『動物大百科1 食肉類』、平凡社、1986年、162、164、167頁。
  2. 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、101-102頁。
  3. 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、28、160-161頁。

外部リンク

  1. The IUCN Red List of Threatened Species
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