ボストン市庁舎

ボストン市庁舎』(City Hall)は、フレデリック・ワイズマン監督・製作・編集による2020年のアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画である。マサチューセッツ州ボストンの市役所が取材されている。

ボストン市庁舎
City Hall
監督 フレデリック・ワイズマン
製作 フレデリック・ワイズマン
カレン・コニーチェク
製作総指揮 サリー・ジョー・ファイファー
撮影 ジョン・デイヴィー
編集 フレデリック・ワイズマン
製作会社
  • Puritan Films
  • PBS
  • ITVS
  • WGBH
  • JustFilms/Ford Foundation
  • サンダンス・インスティテュート
  • Pershing Square Foundation
  • LEF Moving Image Fund
配給 アメリカ合衆国の旗 ジポラ・フィルムズ
日本の旗 ミモザフィルムズ/ムヴィオラ
公開 イタリアの旗 2020年9月8日 (VIFF)
アメリカ合衆国の旗 2020年10月28日
日本の旗 2021年11月12日
上映時間 272分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語

内容

この映画は人種的正義、住宅、気候変動対策などからマサチューセッツ州ボストンの行政が探られる。ワイズマンのドキュメンタリーには標準的な物語の構造やナレーション、インタビューは存在せず、日々の組織生活の観察に基づいているが、この映画の場合は2018年秋から2019年冬にかけてのボストン市政府の活動がとらえられている。この映画の多くはマーティ・ウォルシュ市長に焦点が当てられており、補佐官たちとの会議、気候変動によるボストン港への影響を実業家たちに説明する、11月11日にファニエル・ホールで退役軍人の話を聞く、グッドウィル・インダストリーズで感謝祭を迎える、シンフォニーホールで市政報告を行うといった活動が追われる。映画の第2の大きなテーマは困窮者を助ける公務員たちである。立ち退き防止のタスクフォース、ラテン系女性の経済的向上に関するタスクフォース、民族に特化した食糧品店と協力する経済開発アドバイザーなどが登場する[2]

多くの事例で市長や公務員たちはトランプ政権の政策について不満を漏らしている。トロント国際映画祭でのインタビューでワイズマンは「『ボストン市庁舎』は反トランプの映画であるが、それは市長と彼のもとで働く人たちが民主主義の規範を信じているからだ。彼らはドナルド・トランプが支持していないすべてのものを代表しているのだ」と答えた。

公開

ワールド・プレミアは2020年9月8日に第77回ヴェネツィア国際映画祭で行われた[3]。また2020年9月14日にトロント国際映画祭、2020年9月25日にニューヨーク映画祭でも上映された[4][5][6]。 アメリカ合衆国では2020年10月28日にジポラ・フィルムズよりバーチャル・シネマで公開された[7]後、12月22日にPBSで放送された[8]。日本では2021年10月12日に山形国際ドキュメンタリー映画祭のインターナショナル・コンペティション部門の一環としてオンライン上映され[9]、その後同年11月12日に一般公開された[10]

評価

レビュー集積サイトのRotten Tomatoesでは64件の批評で支持率は98%、平均点は8.7/0となり、「地方自治体の仕事ぶりを辛抱強く観察し、夢中にさせてくれる『ボストン市庁舎』はドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマンのフィルモグラフィに洞察に満ちた宝石をまたひとつ加えてくれた」とまとめられた[11]Metacriticでは17件の批評を基に加重平均値は88/100と示された[12]

カイエ・デュ・シネマ』では2020年のベスト映画に選ばれた[13]

参考文献

  1. City Hall”. Venice Film Festival (2020年7月27日). 2020年8月1日閲覧。
  2. City Hall: A Valentine to Public Service - Sandford Borins
  3. Tartaglione, Nancy (2020年7月28日). Venice Film Festival 2020: Competition Light On Studios, Strong On Global Arthouse & Women Directors – Full List”. Deadline Hollywood. 2020年8月1日閲覧。
  4. Wiseman, Andreas (2020年7月30日). Toronto Sets 2020 Lineup: Werner Herzog, Regina King, Mira Nair, Francois Ozon, Naomi Kawase Titles Join Hybrid Edition”. Deadline Hollywood. 2020年8月1日閲覧。
  5. City Hall”. Toronto International Film Festival. 2020年8月1日閲覧。
  6. 58th New York Film Festival Main Slate Announced”. New York Film Festival (2020年8月13日). 2020年8月13日閲覧。
  7. City Hall”. Zipporah Films. 2020年12月22日閲覧。
  8. News Desk, TV (2020年12月7日). CITY HALL Documentary Premieres Dec. 22 on PBS”. Broadway World. 2020年12月22日閲覧。
  9. ボストン市庁舎”. 山形国際ドキュメンタリー映画祭. 2021年11月17日閲覧。
  10. 巨匠フレデリック・ワイズマン、生まれ故郷にある市役所を描く『ボストン市庁舎』公開”. シネマカフェ (2021年8月24日). 2021年11月17日閲覧。
  11. City Hall (2020)”. Rotten Tomatoes. Fandango. 2021年11月17日閲覧。
  12. City Hall”. Metacritic. 2020年12月22日閲覧。
  13. Top 10 de la rédaction (2020年12月2日). 2021年11月17日閲覧。

外部リンク

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