マーチソン・フォールズ国立公園

マーチソン・フォールズ国立公園(マーチソン・フォールズこくりつこうえん、英: Murchison Falls National Park)は、ウガンダ野生生物局によって管理されているウガンダの国立公園である。ウガンダ北西部に位置し、アルバート湖岸から内陸方面のヴィクトリア・ナイル川周辺およびカルマ滝に至る範囲まで広がっている[2]。

マーチソン・フォールズ国立公園
Murchison Falls National Park
マーチソン滝
マーチソン・フォールズ国立公園の位置を示した地図
マーチソン・フォールズ国立公園の位置を示した地図
マーチソン・フォールズ国立公園の位置
地域 ウガンダの旗 ウガンダ(ブリサ県、ナウォヤ県、キリャンドンゴ県、マシンディ県)
最寄り マシンディ
座標 北緯02度11分15秒 東経31度46分53秒
面積 3,893 km2 (1,503 sq mi)
創立日 1952年
運営組織 ウガンダ野生生物局
登録名Murchison Falls-Albert Delta Wetland System
登録日2006年9月15日
登録コード1640[1]

公園は隣接する748平方キロメートルのブグング野生生物保護区と720平方キロメートルのカルマ野生生物保護区とともに、マーチソン・フォールズ保護区を形成している[3]。

地理

公園はブリサ県、ナウォヤ県、キリャンドンゴ県およびマシンディ県の各県にまたがっている[2]。最寄りの大きな町であるマシンディから公園のキバンダ地区まで約72キロメートル[4]、ウガンダの首都で最大の都市であるカンパラからは北西へ約283キロメートルの道のりである[5]。

歴史

探検家のジョン・スピークとジェームズ・グラントが、1862年に最初のヨーロッパ人として現在のマーチソン・フォールズ保護区にあたる地域を訪れた。さらに1863年から1864年にかけて、サミュエル・ベイカーとフローレンス・ベイカー夫妻によって詳細な調査が行われた。ベイカーは、地質学者のロデリック・マーチソン(当時の王立地理学会会長)にちなんで、公園内の滝をマーチソン・フォールズと名付けた[6]。

ツェツェバエによって広まった睡眠病の影響により、1907年から1912年にかけて約13,000平方キロメートルの地域の住民が避難した。 1910年、ブニョロ動物保護区がナイル川の南に設立された。動物保護区は、マーチソン・フォールズ国立公園のブリサ県、マシンディ県、キリャンドンゴ県内の範囲とおおよそ一致していた。1928年に保護区の境界が現在のナウォヤ県にあたるナイル川の北側へ拡張された。1952年にイギリス政府はウガンダの国立公園法を制定し、保護区はマーチソン・フォールズ国立公園となった[3]。

概要

マーチソン・フォールズ国立公園の面積は約3,893平方キロメートルにおよび、ウガンダでは最大の面積を持つ国立公園である[3]。公園の領域は、東西約115キロメートルの範囲にわたるヴィクトリア・ナイル川によって南北に二分されている。

公園内にはマーチソン滝が存在する。滝はナイル川の水がわずか幅7メートルの狭い谷間を抜け、43メートルの高低差を落下する。

また、公園内にはカンパラ=グル・ハイウェイに隣接するカルマ滝がある。カルマ滝には600メガワットの発電量を持つカルマ水力発電所が建設されており、2019年7月に予定されている稼働が開始すれば、ウガンダ最大の発電所となる見込みである[7]。

野生生物

マーチソン・フォールズ保護区と保護区に隣接するブドンゴ森林保護区には、ウガンダ最大の生息数を誇るナイルワニとともに76種の哺乳類が生息している。鳥類では、希少なハシビロコウ、ブドンゴの59の「制限された範囲」の種、コビトカワセミ、オニアオサギを含むサギ、モモジロサイチョウ、カンムリエボシドリ、ペリカン、ヘビウなどを含む、多様性に富んだ450種の鳥類が生息している[8][1]。また、これらの保護区は、2005年以来ライオンの保護区域としても活用されている[9]。2006年、アルバート湖へ流入するヴィクトリア・ナイル川の三角州を含む一帯は国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された[1]。

ギャラリー

脚注

  1. “Murchison Falls-Albert Delta Wetland System”. Ramsar Sites Information Service. 2019年10月21日閲覧。
  2. Google Maps – Map Showing The Location And Boundaries of Murchison Falls National Park (Map). Cartography by Google, Inc. Google, Inc. 2019年10月21日閲覧。
  3. UWA. “About Murchison Falls National Park”. Kampala: Uganda Wildlife Authority (UWA). 2016年11月3日閲覧。
  4. Globefeed.com. “Distance between Masindi Hotel, Masindi, Western Region, Uganda and Murchison Falls National Park, Kibanda, Western Region, Uganda”. Globefeed.com. 2019年10月21日閲覧。
  5. Globefeed.com. “Distance between Kampala Road, Kampala, Uganda and Murchison Falls National Park, Kibanda, Western Region, Uganda”. Globefeed.com. 2019年10月21日閲覧。
  6. Thomas Paul Ofcansky (2004). Baker, Sir Samuel White (1821–1893). Oxford Dictionary of National Biography, Oxford University Press. http://www.oxforddnb.com/index/1/101001135 2016年11月3日閲覧。
  7. “Karuma Hydropower Project”. NS ENERGY. 2019年10月21日閲覧。
  8. “Murchison Falls National Park: Biodiversity”. UWA. 2016年11月3日閲覧。
  9. IUCN Cat Specialist Group (2006). Conservation Strategy for the Lion "Panthera leo" in Eastern and Southern Africa. Pretoria, South Africa: IUCN

外部リンク

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