リーンスタートアップ
概要
アメリカ合衆国のシリコンバレーはヒューレット・パッカード、Apple、インテル、Google、Facebookといった世界的な大企業となったベンチャー企業の発祥の地でもある。シリコンバレーは無数のベンチャーが生まれているが大企業にまで発展できるのは、ほんのわずかであり、1000社に3社とも言われている。この極めて低い成功率を引き上げることはシリコンバレーにおいても長年の課題であり、さまざまな起業の方法論が考案されてきた。リーンスタートアップはそうした方法論を取り入れつつ、マネジメント論として体系化した理論の1つである[1]。
コストをそれほどかけずに最低限の製品や、最低限のサービス、最低限の機能を持った試作品を短期間で作り、顧客に提供することで顧客の反応を観察する。その観察結果を分析し、製品、サービスが市場に受け入れられるか否か判断し(市場価値が無ければ撤退も考慮)、試作品やサービスに改善を施し、機能などを追加して再び顧客に提供する。このサイクルを繰り返すことで、起業や新規事業の成功率が飛躍的に高まると言われている[1]。
名称は、「無駄がない」という意味の「リーン(英語: lean)」と、「起業」を意味する「スタートアップ(英語: startup)」を組み合わせて作られた[1]。
歴史
起業家のエリック・リースは紆余曲折を経てインターネットのコミュニケーションサイトを運営するベンチャーの立ち上げに成功する。その体験を基に起業の手法論をまとめている時に、トヨタ生産方式を学び、自身の手法とトヨタ生産方式の「ムダ取り」との間に共通点を見出した。リーンスタートアップの「リーン」にはトヨタ生産方式の「ムダ取り」の影響もあるものと考えられている[1]。2011年に出版された『The Lean Startup』は、大きな反響を呼び、アメリカでベストセラーとなった[1]。
手法
以下に示す「構築」、「計測」、「学習」のプロセスを短期間で繰り返す。
参考書籍
出典・脚注
- 宇賀神宰司 (2012年9月28日). “「リーンスタートアップ」─小さな失敗を重ねて育てる”. 日経BP. p. 1. 2017年8月31日閲覧。
- 宇賀神宰司 (2012年9月28日). “「リーンスタートアップ」─小さな失敗を重ねて育てる”. 日経BP. p. 2. 2017年8月31日閲覧。