レンバッハハウス美術館
レンバッハハウス美術館 (Städtische Galerie im Lenbachhaus) は、ドイツのミュンヘンにある美術館である。「青騎士」派に属したワシリー・カンディンスキー、フランツ・マルクやパウル・クレーらの作品や、ヨーゼフ・ボイスコレクション、そしてメディア芸術コレクションやゲルハルト・リヒターなどの1945年以降の芸術作品が展示してある。

沿革
19世紀 肖像画家・美術収集家フランツ・フォン・レンバッハの邸宅兼アトリエを改装した美術館である[1]。美術館の建物はレンバッハの好んだイタリア・ルネサンス風の様式で、1889年、ガブリエル・フォン・ザイドルの設計で建てられた。1925年にミュンヘン市の所有となっている。建物は美術館用途に改装されているが、レンバッハ自身の作品が展示されている、庭に面した部屋には邸宅だった当時の雰囲気が残されている。当館には『ビスマルク像』(1890年)など、レンバッハ自身の作品も収蔵されている。
カンディンスキーはロシアの出身で、当初法律学者を目指していたが、のち画家に転じ、ドイツに移住した。1896年よりミュンヘンおよび郊外のムルナウを拠点として制作を続けた。「青騎士」は 1911年、カンディンスキーとフランツ・マルクが中心となって結成した前衛美術家のグループで、その後の20世紀の美術に多大な影響を与えている。この派に属する画家としては、他にアウグスト・マッケ、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、ガブリエーレ・ミュンターなどがいる。
第二次世界大戦後の1957年、ガブリエーレ・ミュンターにより、200点を超すカンディンスキー作品を含む「青騎士」派の絵画多数が寄贈された。レンバッハハウス美術館は、こうした収蔵品の展示のほか、ミュンヘン市立美術館としてさまざまなテーマの特別展を積極的に開催していることでも知られている。
2013年、イギリス人建築家ノーマン・フォースターによる増築を経て再オープンした。
主な収蔵品
- カンディンスキー『夜』(1906年 - 1907年)
- カンディンスキー『青い山』(1909年頃)
- カンディンスキー『ロマンティックな風景』(1911年)
- マルク『虎』(1912年)
- マルク『雨の中』(1912年)
ギャラリー
Lovis Corinth
Selbstbildnis mit Skelett, 1896
Lovis Corinth
Portrait des Pianisten Conrad Ansorge, 1903
フランツ・フォン・シュトゥック
『サロメ』, 1906
アウグスト・マッケ
Portrait mit Äpfeln, 1909
アウグスト・マッケ
Zoologischer Garten I, 1912
アウグスト・マッケ
Türkisches Café, 1914
アウグスト・マッケ
St. Germain bei Tunis, 1914
フランツ・マルク
Weidende Pferde I, 1910
フランツ・マルク
Akt mit Katze, 1910
フランツ・マルク
Rehe im Schnee, 1911
フランツ・マルク
Blaues Pferd I, 1911
フランツ・マルク
『虎』, 1912
フランツ・マルク
Kühe gelb-rot-grün, 1912
フランツ・マルク
『雨の中』, 1912
ワシリー・カンディンスキー
Murnau mit Kirche I, 1910
ワシリー・カンディンスキー
Impression III (Konzert), 1911
ワシリー・カンディンスキー
『即興 渓谷』, 1914
外部リンク
脚注
- 『ブルーガイドわがまま歩き ドイツ』 2015, p. 161.