ワット・マハータート (スコータイ)

ワット・マハータート (Wat Mahathat、タイ語: วัดมหาธาตุ) は、タイ北部のスコータイ歴史公園にある中心的な仏教寺院遺跡である[1]。

ワット・マハータート
วัดมหาธาตุ
Wat Mahathat
基本情報
座標 北緯17度1分0秒 東経99度42分14秒
宗教 仏教
地区 ムアンスコータイ郡
州 スコータイ県
国 タイ王国の旗 タイ
現況 遺跡
建設
形式 クメール
様式 スコータイ様式
創設者 シーインタラーティット
完成 13世紀
建築物
正面 東
横幅 200m
奥行 200m
資材 ラテライト、煉瓦

位置

ワット・マハタートは、スコータイの旧市街「ムアン・カウ」(古い町)として知られるスコータイ王朝の王都であったスコータイ歴史公園の中心部に位置する[1]。寺院の名はおよそ「大いなる遺物(仏塔)の寺院」(英: “temple of the Great Relic”[2])の意である[3]。

歴史

この寺院はシーインタラーティットにより、スコータイ王朝の設立と同じく王都の中心寺院として13世紀に創設されたといわれ[1]、ラームカムヘーン大王碑文に言及されていることから13世紀末にはすでに存在したと考えられる[4]。寺院は14世紀中頃の改修の後、数世紀にわたり構造物が追加された。

構成

中心部の仏塔
遊行する仏陀の弟子たちの彫像
スコータイ様式の仏坐像

寺院は東向きに構築されており、北・西・南側は[5]、幅約10mの堀により囲まれ[6]、そこにおよそ200m四方の周壁をもつ寺域がある[5]。

中心には仏塔(チェーディー、chedi)があり、8方向を小形の仏塔により囲まれている[5][7]。その宇宙を表す曼荼羅に基づいた寺院の様相は[1]、仏舎利を祀るため[7]、1345年にリタイにより改修されたもので[1]、その中央の仏塔はスコータイ建築美術の特徴となるハスの蕾の優美な形をもつ[5]。

中央の仏塔の基壇には、仏陀の弟子たちが合掌して謹んで歩いている化粧しっくい(スタッコ)の彫刻が装飾されている[1][8]。その周囲にある8基の小形の仏塔のうち、4隅にあるものはモン・ハリプンチャイ様式[2]、ラーンナー様式がうかがわれ、その間にある東西南北の4基はクメールの影響を示している[7]。

中央の仏塔の両側方向には、高さ12mの2体のプラ・アッタロート (Phra Attharot、タイ語: พระอัฏฐารส) と呼ばれる仏立像がある[2]。また寺院には、10基の礼拝堂(ウィハーン、wihan)、8基の仏堂(モンドップ、mondop)[5]、1基の本堂(ウボーソット、ubosot)あり[9]、それに5つ(周壁内に4つ)の池および185基といわれる仏塔が付随する[10]。

脚注

  1. 谷克二『タイ/ラオス歴史紀行』((第3版))日経BP、2008年、12-18頁。ISBN 978-4-86130-336-4。
  2. “Wat Mahathat”. Renown Travel. 2017年9月5日閲覧。
  3. 金子 (1985)、43-44頁
  4. 金子 (1985)、44頁
  5. 中村浩『ぶらりあるきチェンマイ・アユタヤの博物館』芙蓉書房出版、2016年、90-91頁。ISBN 978-4-8295-0701-8。
  6. 金子 (1985)、40頁
  7. 金子 (1985)、46頁
  8. 金子 (1985)、47頁
  9. 金子 (1985)、45頁
  10. 高杉等『東南アジアの遺跡を歩く』めこん、2001年、198-200頁。ISBN 4-8396-0144-5。

参考文献

  • 金子民雄『スコータイ美術の旅』星雲社、1985年。ISBN 4-7952-8957-3。

関連項目

外部リンク

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