ンドゥイヤ
ンドゥイヤ(伊: 'nduja)は、南イタリアで作られる香辛料が利いた豚肉のソーセージ。スペインのバレアレス諸島で食べられるソブラサーダに似ているが、大まかな基礎となったのはフランスが起源のアンドゥイユである。アンドュイユは13世紀にアンジュー=シチリア家がイタリアに持ち込んだとされる。
| ンドゥイヤ | |
|---|---|
![]() ンドゥイヤを塗ったパン | |
| 別名 |
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| 種類 | サルーミ |
| 発祥地 |
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| 地域 | カラブリア州 |
| 主な材料 | |
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名称
「ンドゥイヤ」の名前は肉と香辛料を使った他の2種類のサルーミ、ピエモンテ州のサラメ・ドゥラ・ドゥーヤとフランスのアンドゥイユに由来し[1]、どちらの料理名もラテン語の「inductilia」に遡れる[2]。
発祥地のモンテ・ポロやスピーリンガでは子音の「j」を有声後部歯茎摩擦音として発音するが、一般的には「j」を硬口蓋接近音として発音し、この言葉の響きを「イタリア化」する傾向にある。
特徴
イタリアの数あるサルーミ[注釈 1]の中でもカラブリア州発祥の物で[3]、州内のヴィボ・ヴァレンツィア県スピーリンガ周辺で生まれた[4][5][6]。
この料理はグアンチャーレにも使われる豚トロを除いた頭の肉、様々な肉の切り落とし、綺麗な皮膚、ラード、特徴的な辛さを生み出すカラブリア州産のローストした唐辛子を使って作られる。材料を全てミンチにし、盲腸のケーシングに詰めて燻製すると、柔らかく大きなソーセージが完成する[7]。しかし、元は豚肉の本来廃棄する部位[注釈 2]を利用する為に作られた、歴史的に見ても貧乏人の料理である。
唐辛子の含有量が多く防腐作用を持っている為、保存料を必要としない[5]。
瓶詰めで売られる他、ソーセージの厚切りとしても販売されている。
2015年から2016年頃にアメリカやイギリスで人気が急上昇し、ニューヨークの「スポッテッド・ピッグ」やロンドンの「テンプル・アンド・ソンズ(英: Temple and Sons)」等のレストランの料理に登場した[8][9][10][11]。
利用

パンに塗れる程柔らかい為、主に薄切りのトーストや熟したチーズと一緒に食べる。その唯一無二の味は様々な料理に適しており[12]、例えばニンニクを加えたミートソースやトマトソースのベースになるソフリットとして使ったり、ピザやオムレツの具に使ったりする事が出来る。
脚注
注釈
- 食肉加工品を指すイタリア語。サラミではないが、サラミはサルーミに含まれる。
- 脾臓、胃、腸、肺、食道、心臓、気管、咽頭、頭部、毛皮、リンパ節、各部位の脂肪等。
- 土地と結び付いた収穫祭で、パスタやサラミ、チーズ、カタツムリ等の郷土料理を食べる祭でもある[13]。
出典
- ロンリープラネット (2014-02-01). ロンリープラネット. ed. The World's Best Spicy Food Where to Find it & How to Make it. p. 114. ISBN 1-74360-421-1
- “What is ’nduja? A guide to this Calabrese delicacy”. Nonna Box (2020年9月11日). 2021年7月31日閲覧。
- Ruhlman, Michael; Polcyn, Brian (27 August 2012). Salumi: The Craft of Italian Dry Curing. W. W. Norton & Company. pp. 157–158. ISBN 978-0-393-06859-7。
- 'Nduja Festival of Spilinga - ウェイバックマシン(2018年9月2日アーカイブ分)
- “‘Nduja calabrese: origini, storia, ricette e anche un bravo produttore di Spilinga”. Luciano Pignataro (2017年1月20日). 2021年7月31日閲覧。
- Roberta Schira (2020年3月4日). “'Nduja, alla scoperta di un tesoro calabrese”. Fine Dining Lovers. 2021年7月31日閲覧。
- Jennifer Graue (2011年3月11日). “The New Bacon: Pancetta, Guanciale and More”. The Mercury News 2021年7月31日閲覧。
- Sarah Young (2016年12月21日). “NDUJA: HOW A POOR ITALIAN PEASANT SAUSAGE CONQUERED BRITISH RESTAURANTS”. インデペンデント 2021年7月31日閲覧。
- Claire Waggoner (2016年12月23日). “A spread called Nduja is suddenly popular in the US — here's how to eat it”. ビジネスインサイダー 2021年7月31日閲覧。
- THE ITALIAN SENSATION SWEEPING THE NATION – ‘NDUJA - ウェイバックマシン(2019年5月25日アーカイブ分)
- Richard Vines (2016年12月13日). “What Is Nduja and Why Is It Suddenly on Every Menu?”. ブルームバーグ 2021年7月31日閲覧。
- Rose Prince (2011年9月14日). “The many uses of ’nduja”. デイリー・テレグラフ 2021年7月31日閲覧。
- 「サグラ(イタリア)」『日本経済新聞』、2017年9月26日。2021年7月31日閲覧。
外部リンク
- Sagra della 'Nduja di Spilinga (sagradellandujadispilinga) - Facebook
