仮面うつ病
概要
気分の落ち込みなどより、あらゆる身体症状など、他の症状が「仮面」となって、本源のうつ病を隠してしまう。仮面うつ病の患者はうつ病ではあっても、自身にうつの自覚がないため、内科を受診するが、各種検査でも異常は認められない。医師も見抜けないことがあり、本人の身体的症状に応じ鎮痛剤や胃腸薬などを漠然と処方され続ける場合がある。通常のうつ病に比べて身体症状が強く出るため、自律神経失調症や心気症と診断されることも珍しくなく、誤診が多い疾患である。医師が仮面うつ病であることを説明し精神科や心療内科の受診を勧めても、本人に自覚がないことから頑なに身体的愁訴を訴え、受診しないことがある[2][4][3][5][6]。
治療
本質的にはうつ病であるため、うつ病と同様の治療を行う。抗鬱剤などの投薬治療が第一選択となる[3][2]。身体症状に対するとらわれが著しく、心気症や機能性ディスペプシア(FD)と診断された患者で、FDでの治療に効果がなく、重症化する例が報告されている。この場合、抗うつ剤が処方されなければならない[6]。
脚注
- “第9号 仮面うつ病 精神科医師 谷 宗英”. 2021年12月12日閲覧。
- “コトバンク - 仮面うつ病(読み)かめんうつびょう(英語表記)masked depression ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「仮面うつ病」の解説”. 2021年12月12日閲覧。
- “一般社団法人 安全衛生マネジメント協会 - 仮面うつ病とは”. 2021年12月12日閲覧。
- “上林記念病院副院長 吉江康二・日本精神神経学会 専門医・指導医、日本精神科病院協会 認定指導医、精神保健指定医”. 2021年12月12日閲覧。
- “瀧ケ崎市 - うつ病について”. 2021年12月12日閲覧。
- 東原良恵, 今一義, 長田太郎, 渡辺純夫, 北條麻理子, 永原章仁, 廣田喬司, 里村恵美, 赤澤陽一, 野村収, 上山浩也, 稲見義宏「消化器症状を主訴に発症した仮面うつ病の1例」『消化器心身医学』第21巻第1号、消化器心身医学研究会、2014年、20-22頁、doi:10.11415/jpdd.21.20、ISSN 1340-8844、NAID 130004686981。
関連項目
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