伸子 (小説)
あらすじ
1918年、新進小説家の佐々伸子は、仕事で渡米する父親とともにアメリカに渡り、留学をはじめる。父親がスペインかぜに罹患し、伸子は看病をするが、その過程で知りあった古代東洋語研究者の佃一郎と伸子は恋愛関係になり、ニューヨークで結婚する。母親の出産にともない帰国した伸子は、佃とともに新しい家庭を築こうとするが、母との関係や夫との軋轢、自分の小説家としての成長に悩みながら生活を続けるが、ついに夫婦の間の亀裂はうずまらず、2人は離婚を決意するのであった。
評価
その後
第二次世界大戦後、作者はこの「佐々伸子」を主人公として、大きなスケールでその後の時代を描く構想をもった。「二つの庭」「道標」と続いて作品が書かれたが、主人公がソビエト連邦からの帰国を決意する「道標」完結の段階で作者は急逝し、その後の展開は書かれずに終わり、「春のある冬」「十二年」というタイトルを考えていた、1930年代から日本の敗戦までを描くことはできなかった。
脚注
- 『宮本百合子全集』第3巻月報(新日本出版社、2001年)
- 『宮本百合子全集』第3巻月報(新日本出版社、2001年)
外部リンク
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