先天性胆道拡張症
先天性胆道拡張症(せんてんせいたんどうかくちょうしょう、英: congenital biliary dilatation, CBD)は、生まれつき胆道が広がった病気。
| 先天性胆道拡張症 | |
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| 先天性胆道拡張症の種類 | |
| 概要 | |
| 分類および外部参照情報 | |
| ICD-10 | Q44.4 |
概念
先天的に胆道が拡張する疾患である。
疫学
女児に多い。東洋人に多い。
症状
3大主症状は、腹痛、黄疸、腹部腫瘤。また時々大便が白くなる。時々大便が白くなることを間欠的灰白色便と言う。合併症は総胆管に穴があき、漏れ出た胆汁が腹膜炎を起こす。これを穿孔性胆汁性腹膜炎と言う。また胆道が詰まって黄疸になる。胆道が詰まって黄疸になることを閉塞性黄疸と言う。閉塞性黄疸がさらに進行すると肝硬変になる。閉塞性黄疸が進行して肝硬変になることを胆汁性肝硬変と言う。
検査
- 血液検査
- 血清アミラーゼが高い。
- 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査
- 超音波検査
- 超音波検査(腹部エコーとも呼ばれる)により拡張した総胆管や肝内胆管が認められることがある。
- 核磁気共鳴検査
- 核磁気共鳴画像法(magnet resonance imaging; MRI)では、単純な断層写真だけではなく、現在はMRCP(magnet resonance choledocho-pancreatography)と呼ばれる膵管・胆管を描出する検査が用いられる。
治療
治療原則
先天性胆道拡張症は、膵胆管合流異常によって起こる肝外/内胆管・肝・膵に及ぶ疾患であるので、保存的治療では根治せず、外科治療を要する。もし根治術が15歳以降に遅れれば、胆道癌が10%に発生する だけでなく胆嚢癌も高率に起こすため、これを予め防止することも治療の目的の一つである。そのためには癌の発生母地を切除すること、発癌物質を生むと思われる胆汁・膵液の混合をなくすことが重要である。1970年代初期の症例で、拡張部胆管と消化管を内瘻化した患者のほぼ全例に、胆管炎・肝内胆管結石・悪性腫瘍などの合併症を認める 。このことから治療では、癌の発生母地となる拡張部を含む総胆管・胆嚢はすべて切除すべきであると考えられる。
予後
標準術式を行った場合の予後は良好であるが、悪性腫瘍の合併に留意しつつ経過を観察することが大切である。
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