六王子神社

六王子神社(ろくおうじじんじゃ)は、静岡県富士市中柏原新田にある神社。

六王子神社

地図
所在地 静岡県富士市中柏原新田172番地
位置 北緯35度08分08.06秒 東経138度44分43.06秒
主祭神 6人の巫女[1]
浅間第六御子[2]
六王子神[3]
社格等 村社
例祭 10月19日

人身御供

六王子神社は人身御供が謂れで成立した神社とされ、伝承が残る。

享保18年(1733年)『田子の古道』には、以下のようにある。三股淵[注釈 1]には大蛇がおり、毎年の祭には富士下方[注釈 2]の御池に生贄の少女を捧げていた。あるとき東国より7人の神女が上京のためやってきたが、その道中祭礼のための生贄として捕えられた。このうち御籤で最も若い「おあじ」が人身御供に選ばれた。

残りの6人の神女は上京を諦め柏原まで引き返したが、おあじを置いてきたことを恥じ浮島沼に投身してしまう。一方おあじは富士浅間宮の神力により大蛇が鎮まったため難を逃れ、6人の後を追う。6人の死の次の日のことであった。しかし神女らの死を知り、失意からおあじも自死する[4]。それを知った見附宿[注釈 3]の老人がおあじを氏神として祭った。それが阿字神社である。また神女6人も柏原の地で祭った。それが六王子神社である。

文政3年(1820年)『駿河記』には、以下のようにある[1]。三股淵には大蛇が棲んでおり、毎年生贄を捧げていた。ある年下総国の6人の巫女が上京する道中、柏原の地で里人により捕縛される。巫女の下女であった阿字はこれが生贄に対する備えであることを知り嘆き、里人に暇を請い上京し朝廷へ報告する。これを哀れんだ朝廷は阿字に雛形を授け祭祀を示す。阿字は急いで戻り、三股淵に雛形を供え祭祀を行い、6人の巫女らは神楽を舞った。これ以後は生贄を取ることは止んだため、柏原の里人は6人の巫女を祭ったという。

一方『駿河志料』には「六皇子社阿字神生贄淵[注釈 4]のこと、近世里人の説更に信じがたし」とあり[6]、また祭神は「詳ならず」としつつも浅間第六御子とする[2]。

脚注

注釈

  1. 沼川と和田川(生贄川)の合流地点
  2. 現在の静岡県富士市
  3. 現在の阿字神社付近に位置した宿[5]。
  4. 贄淵は三股淵のこと

出典

  1. 『駿河記』巻二十四富士郡巻之一「柏原」
  2. 『駿河志料』巻之五十二富士郡二「中柏原」
  3. 浅間神社 1929, p. 6.
  4. 富士市 2018, p. 79-80.
  5. 富士市 2018, p. 8.
  6. 『駿河志料』巻之五十一富士郡一「青嶋」

参考文献

  • 静岡県富士郡大宮町浅間神社社務所『富士郡神社銘鑑 第1輯』1929年。
  • 富士市教育委員会『鈴川の富士塚』〈富士市文化財調査報告書〉2018年。

関連項目

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.