加工卵
液卵
鶏卵を割卵して卵殻を取り除き、中身だけを集めたもの。卵黄の形状を残したものを「ホール液卵」、卵黄と卵白を溶き混ぜて均質化したものを「全液卵」または「液状全卵」、卵黄と卵白を分離したものを「卵黄液」「卵白液」または「液状卵黄」「液状卵白」と呼ぶ。これらに加糖・加塩したものも用いられる。タンパク質が熱変成するため加熱殺菌が行えないので、殺菌にはサルモネラ菌・大腸菌を対象とした低温保持殺菌法が実施されている。マヨネーズの製造、製菓、製パン、製麺などの食品加工業に広く消費されている。また、卵白液は医薬品のカプセルにも使用されている。
アメリカ合衆国では、ベンチャー企業のジャスト社により、植物油や緑豆由来タンパク質を原料とし、鶏卵を使わない人工卵液が実用化されている[2]。
凍結卵
液卵を-30℃以下で急速に凍結させたもの。保存・流通は-18℃以下で行われる。卵白の粘度が低下して起泡性が低下したり、卵黄がゲル化するなどの凍結変性が起きる。卵黄のゲル化防止のため、凍結前に10%程度のショ糖や3~5%程度の食塩が加えられる。
乾燥卵
液卵から水分を除去し、粉末状やフレーク状にしたもの。工業的には、噴霧乾燥法が広く用いられている。主に乾燥粉末卵白が製造されているが、卵白に含まれるぶどう糖が保存中の変色などの原因となるため、脱糖処理が行われる。
濃縮卵
全卵に約76%、卵白に約88%、卵黄に約48%の水分が含まれているが、卵白に対して逆浸透圧法や限界濾過法、全卵に対して加温減圧法により、水分を減少させる。加温減圧法は60℃まで加温するため、タンパク質の熱変成を防ぐためにショ糖が加えられる。
二次加工品
加工卵を生産している主な企業
※ 五十音順。Wikipedia日本語版内に独立記事が存在する企業の中から例示する。
ほか多数
出典・参考文献
- 社団法人日本養鶏協会調べ。2007年6月25日『鶏鳴新聞』
- 【幻の科学技術立国】第4部 世界の潮流(1)最先端行く「フードテック」新たなアメリカンドリーム ビジネスで社会変える『毎日新聞』朝刊2019年4月4日(科学面)2019年4月4日閲覧。
- 『食品加工学』露木英男・田島眞編著 2002年 共立出版 ISBN 9784320061446
関連項目
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